DJイベントの紙フライヤーを設置してみよう!
割と色んな人から聴かれることも多いので記事にしました。
DJイベントの紙フライヤーを設置してみよう!という記事です。
まずはじめに
このインターネットが発達した時代に紙フライヤー??????時代遅れでは??????
と思われがちなんですけど、昨今の若者のX(Twitter)やInstagramといったSNSの使い方はかなり変化しており、一言でいうとクローズドな使い方をしている人が多くなってきました。
・X(Twitter)やInstagramは割とやっていないもしくは自分が情報を得るため、もしくは知り合いとつながるためのの鍵アカウントだけやっている
・怪しい広告・商業・スパムアカウントも増えており、フォローバックもされにくくなっている。
となると、X(Twitter)が全盛期のころに比べるとSNSでの告知は行わなくてはならないとしても知り合い以外の客層にリーチさせることが非常に難しい時代になったんじゃないかな?と思います。
実際、フライヤーを手にとって自分のイベントに来られた方もX(Twitter)やInstagramをやっていないという方も多く、SNSで告知をリーチさせることの難しさを感じています。
また、後述するのですが、SNS時代だからこそSNSと組み合わせることでイベントとお店・他イベントとのつながりをつくるアイテムとしても機能するので、集客を行いたいイベントでは作ってみてもいいとは思います。
フライヤーを直接手にとってくれる人はどのくらい?
紙フライヤーですが大きいところに置けたから全員とった人が来てくれる!受け取った人がみんな来てくれる!という直接的な動線をみなさん想像すると思いますが、結論から申し上げると
「イベントを知らない人がそのフライヤーを手にとって来てくれる可能性は実はあまり高くない」です。
参考までに弊イベントAniGale!!は過去5回のイベントでフライヤーを1000枚撒いて新規集客が5-10人程度でした。
集客全体の中央値が35人前後。そのうち、アニクラをもともと知っている常連のお客さんが25-35人程度、ですね。
人の導線が多いところに置いていただいたとしても現実増えるのは小規模なイベントだと体感このくらいです。
正直な話この数字だけパッと見ると効率が悪い。手間もかかる。なので、みんな紙のフライヤーを設置したとしてもすぐやめてしまいます。
もちろん運が良ければ一つのお店やイベントから集団の集客が増えることはあるんですが、かなり稀と考えていいでしょう。
じゃあ撒く意味は薄いんじゃ・・・
でも、この+5~10って個人や小中会場では本当に効いてくる数字です。
15人のイベントが20人になったら...?
30人のイベントが35人になったら...?
5人のうちリピーターとして来てくれる人がどんどん増えていったら...?
と考えると5人の集客ってかなり大きいと思います。
また、お金の話をするのはあんまりよくないのですが感覚として。
フライヤーを印刷するお金ですが大手の印刷会社であればおおよそ1000部で2500円~3000円前後です。(カードサイズや片面であればさらに料金を抑えられます。)
つまり入場料が2000円のイベントであれば、フライヤーによって2-3人プラスで集客できれば元がとれる!ということになります。(デザイン代が別途かかる場合を除く)
そうなれば、まあ告知期間に余裕があるのであれば紙媒体を作ってもいいんじゃないかな?ということになります。
フライヤーを設置することのいろんな効果
効率があまりよくない・・・とお話しましたが、フライヤーを継続的に設置する理由は自分なりに見出しており、結論から申し上げるとフライヤーを様々な店舗やイベントに設置することは「直接手にとっての新規集客」以外にも様々な効果があります。
1.既存のお客さんに対し告知の強度を上げる
2024年現在、各地でのイベントは増え続けておりイベント終了後の告知の時間もどんどん伸びてきました。一人当たり4~5イベント紹介することも多く、正直な話すべての告知をお客さんがすべて覚えていることはないですし、告知が長くなればなるほど後半でみんな告知に耳を傾けなくなります。
そういったときに自分のイベントを記憶してもらえるか?で紙媒体というのは結構重要です。告知タイムや現地での会話という聴覚の情報だけだとどうしても忘れられてしまいます。
また、現地DJイベントでの告知タイムやイベントの後半になるとお酒に酔ってしまい会話内容を覚えてない人も多いので、なおさら帰って酔いが冷めて見返せる紙のフライヤーは効果があるかと思います。
関連の出演者がいないイベントでフライヤーを無作為に配るのはよくないですが、自身やレギュラーが出演するイベントや会場が同じイベントで設置させてもらったり、現地での会話で「今度イベントやるんですね!」とかって話題になったとき会話してる人に渡すくらいなら大丈夫かと思います。
また、フライヤーを配布することによりやる気みたいなのも感じ取ってくださる人も多いみたいで、「気合い入ってますね!」という印象を持たれやすいのも良い点です。
2.お店やほかのイベントとの関係をつくり、SNS動線をシェアする
実際にフライヤーを手に取ってもらわなくてもお店のSNSなどでフライヤーを配布した旨をリポストしていただければそのお店のフォロワーさんにイベントを知ってもらうことができる可能性が増えます。
また、アニクラ側からしても新しいお店を開拓するきっかけになり、お店側からしても新規のお客さんの獲得につながる可能性があります。
SNSの導線をシェアして互いにフォロワーが増えることはSNS世代の昨今においてはかなり重要な効果かと思います。
3.複数回見てもらうことが現地に足を運ぶ勇気につながる
特に新規のお客さんで、なかなか行く勇気が出ない・・・といった方もいまして、そういう人にとって複数回同じものを目にすることは非常に有効です。
その回にもし来れなかったとしても、フライヤーをいろんなところで見かけるたびにそのうち行ってみようかな・・・をどんどん強めることができます。
実際のところ、過去のイベントでも初回からフライヤーを見たことはあったけど5回目にしてようやくこれました!という人もいました。
単純接触効果・・・というと若干ニュアンスは異なりますが、色んなところでフライヤーを見かけるとなんとなくイベントに対する安心感みたいなものにつながるかもしれません。
4.SNSの運用回数とバリエーションを増やす
イベントの告知において淡々と「〇〇日にイベントやります!」だけだとアカウントとしてちょっと冷たい印象を受けることが多いので、そのバリエーションを増やす上でも告知を勧めている旨を伝えたり地元のお店の情報をつぶやいたりするのは効果的です。
実はきっかけがないとなかなかX(Twitter)のアカウントを動かすタイミングって逃しやすく、気づいたら「開催決定告知から全然ポストしていなかった!」というのも珍しくないので、イベントアカウントを運用する上でフライヤー配布の旨を伝えるのは自然にポストするきっかけとしていいんじゃないかなと思います。
特にイベントアカウントを持っている場合で開催決定告知からそのあとしばらく何もアナウンスがないと「本当に開催するんかなこのイベント・・・」とフォロワーから怪しまれることがあるため、アカウントが動いてる感を出すのもSNS運用のひとつの重要なポイントと思います。
5.情報を収集する
フライヤーを配布したお店で話していると、新たなお店やイベントの情報や「周りの人はこれが好きな人が多い!」などを耳にすることもあります。
新たなお店は自分で行ってみるのも楽しみのひとつになりますし、周りの人の好みは選曲の参考になることがあります。
そういった情報収集を行うことも、パーティを作る側として重要なことだと思います。
6.イベントを記録・記憶してもらう
人によってはイベントフライヤーを保管してくれることがあります。ネットだけだとなかなか時間のたった情報は出てきづらくもなりますので、紙で保管してあると思い出してもらうきっかけになることもあります。
人によってはイベントの内容を覚えてても実はイベント名を覚えてもらえないことって割とあります。私も思い出せなくなることは多いです。
なので、余ったフライヤーを当日そのイベントに置くのも有効です。その日の集客にはつながりませんが、その人がほかの地域や界隈にいた場合は、そこで「こういうイベントがあったよ!」と伝達してもらえることもあります。
サイズについて
それではようやく作成の話!その前にフライヤーサイズのお話を。
文化にもよりますがDJイベントで最近多いのはA6サイズ(ハガキサイズ) or カードサイズかなと思います。
クラブにくる人の荷物ってサコッシュだったり手ぶらだったり軽装な傾向があるので、大きいフライヤーはあまり好まれません。
なので、A4とかのサイズはポスター運用ならありですが配るフライヤーとしてはうーん・・・といったところです。
折り曲げたくないという声も聞きますし、クラブイベントフライヤーであればA6以下がやっぱりいいのかなという所感です。
○A6(ハガキサイズ)
メリット
・ハガキスタンドの使用が可能
・カードサイズより情報を詰め込める
・掲示板などにも貼れる
・観光案内所などのラックに置ける
デメリット
・財布やポケットに入れる場合は折り畳みが必要
・バーなどだと置き場所がないことも
○カードサイズ
メリット
・名刺の規格で印刷できるので印刷代が安くテンプレートも豊富
・スペースを取らないのでバーなどの個人経営店には置いてもらいやすい
・普段のイベントのときも持ち歩きやすい
・スマホの手帳ケースや財布に入るのでバッグがない人にも受け取ってもらいやすい
デメリット
・紛失されやすい
・文字情報を詰め込むと文字が小さくなってしまう
・通りかかったときに目立ちづらく手に取ってもらいにくい
総じて、大きい店舗やイベントなどでの配布がメインならA6サイズ、現地での配布やバーなど個人経営店への宣伝が主ならカードサイズといったところです。
紙フライヤーを作る
紙フライヤーを作るにあたってですが、実はデジタルフライヤーのデザインをそのまま流用することはできません。
印刷するものを断裁し、断裁は完全に背景の境界で行うことが難しいので「塗り足し」というものが必要になります。以下のサイトが詳しいです。
つまり、
①画像を所定用紙より少し大きめにつくる
②トンボという断裁目安線を作成する
③背景を大きめにして余裕をつくる
ということが必要であり、一般には
紙フライヤーをデザインしたうえでデジタルフライヤー画像はそこから切り抜いて作る
というのがおすすめの工程になります。
また、印刷の解像度も重要です。
印刷物の場合、dpiといってドットがどのくらいの密度で集まっているかを示す指標があります。
これを間違えると非常に荒い画像になり、印刷したときにクオリティが低くなってしまいます。
フライヤー印刷の場合は300dpiくらいないと文字も絵もギザギザになってしまうので、入稿するデータもこのくらいは担保している必要があります。
○デザイナーさんにお願いする場合
紙フライヤーを作るにあたって、デザイナーさんにお願いする場合や絵師さんがデザインも行ってくださる場合は「今回は紙のフライヤーも印刷します」と伝えておくといいと思います。場合によっては追加の料金がかかることもありますが、Adobe PhotoshopやAdobe Illustlatorなどを使っている方であればデザインの時点で対応してくださることもあります。
ただし、使っているソフトによっては対応できない場合があるので、可能であれば依頼時に紙フライヤーのことまで伝えておくのが無難かと思います。
(特に昨今では紙フライヤーを作成しないイベントも多いので、デザイン担当や絵師さんが慣れていないことも珍しくありません。デジタルフライヤーとして出されたものを無断で配布用の紙フライヤーにしてしまうのはあまり印象がよくなかったり、塗り足しの関係でデザイン自体が変わってしまうこともあります。とりあえずは問い合わせを。)
○自分で作成する
自分で作成する場合は、持っているのであればAdobe系のPhotoshop/InDesign/Illustrator等が望ましいですが、高価なソフトでもあります。
もしこういったソフトをお持ちでなければ各社が提供しているテンプレートなどで作成するか専門のソフトをお持ちでなければフリーソフトを使用することになります。
プリントパックやラクスルにはサイト上でデザインを作成できる機能があるので、複雑なフォントを使いたいとかじゃない限りはそちらもおすすめです。
また、印刷会社によってはPowerPointが使える場合もあります。
ちなみにわたしはLibre Office Drawというソフトでデザインを作り、300dpiの画像をjpegで出力の上提出してます。
Libre Office Drawのテンプレートはあまりありませんが、以下のサイトのものを使ってます。
トンボや基準線などを一から作るのは手間で、サイトごとに規格も少しずつ異なるので、可能であれば各印刷会社のテンプレートを使用することをおすすめします。
また、スマホから作るならCanvaが便利です。(PCでも利用可)
Canvaはプリントパック等に比べて印刷の単価は100枚5000円程度とかなり高いですが、作ってそのまま発注できるのは手軽ではあるかと思います。もちろんCanvaで画像を作った上でプリントパック等で発注もありかと思います。
発注
多くの印刷業者ではサイズ・紙・加工などを指定し発注してから入稿する流れが多いです。まず発注から。
発注先ですが私の場合はプリントパックを使っています。
安さと早さを求めるならおすすめです。(運が良ければ納期より早く来ます)
テンプレートが豊富なラクスルもおすすめです。
用紙厚さは90kgの方が安いですが、フライヤーを1ヶ月以上も置くと結構折れ曲がったりしてしまうので、長期設置する店舗がある場合は110kgを個人的にはおすすめします。
実際に使っている用紙指定は
A6・光沢紙・少し厚め(110kg) です。
発注は一般に納期が早いほど高くなりますので、余裕を持って発注できるようにしておくことがとても重要です。
プリントパックで4営業日出荷、ラクスルで5営業日出荷が最安となります。
だいたい欲しいタイミングの10日前には遅くとも発注できるようにするのが予算の面でもいいかと思います。
(特に慣れていない場合は塗り足しやdpi、形式などの関係で差し戻しをくらう場合が多いので余裕を持って発注入稿しましょう。)
保存/入稿
入稿は各種サイトから行えます。
各サイトで直接作成していればそのまま発注可能です。
Libre OfficeやCanvaなど別のソフトで作成している場合で初めての場合は、印刷品質は落ちますがいったん画像にしてから入稿が一番失敗が少ないです
(私は過去のpdf入稿で何度も失敗しているので・・・)
トンボや塗り足しがついた状態で画像を保存し、
この際、PowerPointやLibre Officeでjpeg等で作成し画像として出す場合は必ず解像度を確認してください。
(PowerPointはデフォルトで220dpiまでで、デフォルトで220dpiで出力されるとのことです)
プリントパックにて画像入稿をする場合は、入稿する画面にトンボがあるので、そこに出力した画像のトンボを合わせます。
縦横比が変わってしまうこともあるので注意してください。
発行部数
発行部数についてはイベントの規模や置ける店舗の数によって変わってきますが、
個人対面配布用で200、各店舗で大型書店などで70-100、個人経営のバーなどは30-50、イベントは規模により30-100くらいでいくつイベントに撒きたいか?で概算を決めていくといいと思います。
重要なのは追加発注するとお金がかかるという点で、例えば1000枚のフライヤーを刷るとして500部を2回発注すると4000円、1回で注文すると2500円となります。
なので基本的には1回で多めに印刷したほうがお得です。
参考までにAniGale!!では1000枚発注しています。
フライヤーを置いてもらえる場所
さて、フライヤーが届いたら今度は設置のお話。
AniGale!!の場合だとフライヤーを置かせてていただいた場所は以下の記事のとおりです。
具体的に業種を伝えると
○アニメグッズのある飲食店・アニメバー
○楽器店
○大型書店
○同人誌即売会
などです。
場所についてですが、「アニソン」「DJイベント」であれば
・音楽に関わる場所(楽器店・CDショップ・ライブハウス等)
・漫画を取り扱っている書店など
・アニメ好き・オタク・推し活に関わる場所(アニソンバーやアニメバー、ガールズバー寄りでないコンカフェ、アニメグッズのある居酒屋等)
・店主さんがアニメや音楽に明るいバーなど
・若者の集客に強いお店(学生街の定食屋や飲み屋)
・コスプレや痛車・同人誌・アニソンカラオケオフ会などの客層がサブカル寄りのイベント
を選定するといいかと思います。
おすすめじゃない場所・・・というと語弊があるのですが、客層的にあまり安全じゃない層が来そうなお店(キャストが華美なキャバクラ・ガールズバー・風俗案内所やいわゆるチャラ箱と呼ばれる会場等)はアニクラの場合はおすすめしません。
また、店内がオシャレすぎてオタク・サブカル層があまり行かなそうなお店なんかも店長や店員さんがそういうジャンルに強くない限りは難しいでしょう。
ほかのイベント会場(クラブ)についても快く引き受けてくれることがある傾向がある一方、やはり休日同士だとイベント自体が競合することもあります。
例えば他のクラブに別会場のフライヤーを置くのはイベント開催日にイベントがないならありですが同日にイベントある場合はあんまり印象がよくないかな?と思います。
○チェーン店にはフライヤーを置いてもらえる?
チェーン店(アニメグッズショップ・CDショップ等)のフライヤー事情ですがこれはそのチェーンによって方針が異なります。
ようは「店長がどこまでそういうことをやっていいのか?」の権限がお店によって異なることが多いため、「聞いてみないとわからない」「本部に連絡をとって確認し後日連絡をしてもらう」パターンがほとんどです。
店舗によっては企業によるチラシしか受け入れてくれないことも結構あります。
例をあげると同じアニメグッズチェーン店でも他県のお店は置いてくださっても別の店舗では断られることもあります。
とりあえずは聞いてみることが重要かなと思います。
フライヤー交渉のコツ
1.当たって砕けろ!
というと身も蓋もないんですが、半分事実です。
正直な話を申し上げるとクラブ・アニソンDJというのはイベントジャンルとしてマイナー寄りで、ほとんどのお店では「アニクラやってるんですけどフライヤーを置かせていただけませんか?」という交渉は前例がないのです。
なので、交渉をしてみないとなんとも・・・というのは本当のお話で、交渉してみると意外なところに置いていただけたりもします。
まずは自分がいきつけのバーや比較的フライヤー配布の実績がある楽器店などから、勇気を持って交渉してみましょう。
2.店長やマスターがいるときに交渉する
実際、イベントフライヤーを置かせていただいたときそこが新規かつ「今は店長不在なので店長に聞いてみます。フライヤーをお預かりしときますね」と言われたときは忘れられるか断られることが多いです。イベント内容も間接的に伝えることになるので伝わりにくいです。
(継続の場合は大丈夫かと思います)
なので、比較的店長が不在なことが多い大型書店や従業員の多くローテーションを組んで経営している居酒屋などでは可能であれば電話かメールでアポイントを取って交渉に行くのがいいかと思います。
店長が常に在籍しているような個人経営のバーや自分が常連である場合であれば話すついでに交渉できると思うので、アポイントはなくても大丈夫かと思います。
3.イベントに設置する場合はアポイントを行う
同人誌即売会などのイベントに設置の場合はかならずアポイントを行いましょう。多くは入場前に設置なので、フライヤーを持ってウロウロしていると怪しまれますし、もし設置不可だった場合は徒労に終わってしまいます。
多くは問い合わせフォームやメール窓口などがあるのでそちらから早めに問い合わせるといいかと思います。例えば同人誌イベントでは割と各県の同人誌イベント同士などでチラシ配布のノウハウがあるところが多いので丁寧に答えてくださるところが非常に多いです。
イベント自体、お店と同様に可能であれば自身も参加しておくといろんな文化が知れていいと思うので、参加経験がない人はぜひイベント自体も楽しむといいかと思います。
4.お店の場合、可能であれば平日の営業日に遊びに行く
イベント時や土日だと店長がワンオペのお店などだと忙しくてゆっくりお話ができないことがあります。
なので店長にお話をしにいくのは営業日を調べたうえで可能であれば平日夜をおすすめします。
5.飲食店であれば飲食をする
あと大事なのが自分もお客さんになることです。ドリンクでもお食事でもいいのできちんと注文したうえで交渉を行いましょう。
「平日などに定期的に来てもらえるお客さんが自分一人増える」だけでも割と歓迎されることが多いですし、お客さんとして店主や店員とお話したほうが流れ的にイベントのお話をしやすいかと思います。
SNSでそのお店の感想をつぶやくのにもお店の利用は重要です。
6.「イベント内容」「フライヤーを置くメリット」とをきちんと伝える
特にアニクラに関してはほかの音楽イベントに比べても「クラブ」「DJ」などの言葉が一人歩きしており、イベント内容を誤解されることが非常に多いので、「クラブを使ってアニソンを流すただのオフ会みたいなものです」ときちんと内容を伝えましょう。
フライヤー設置については自分たちのイベントが怪しいイベントではない(ネットワークや宗教勧誘に関わるものや危険にさらされるものではない)ということを伝えるのも大事です。自分がイベントをやってて楽しかったことなどを具体的に伝えましょう。
特に個人経営のお店などでフライヤーを受け取っていただいた場合には、自分が話した内容を別の日にきた他のお客さんに話してくださる場合もあるので、イベントについては適度に説明しておくといいと思います。
7.フライヤーという言葉は一般的じゃないので、クラブ外では「チラシ」と伝える
フライヤーという言葉はクラブやライブに来たことがない人だと馴染がないので、例えばメールの文面で「フライヤー」って言葉を使うと伝わらないことが多いです。この際はチラシという言葉を使いましょう。
かくいう私もこの世界にくるまではフライヤーってなんだ?揚げ物つくるやつ?っていう感じでした。
8.継続の場合は前置いたことを伝えたほうがいいこともある
記事によっては「前置かせていただいた者なのですが今回も置いていただけませんか?」は失礼に当たるとされる場合も多いんですが、わたしの感覚としてフライヤーを置いてもらえない理由は「置きたくない」ではなく「置いていいかどうかがわからない」という方が圧倒的多数です。
イベント内容を店員さんから毎回店長に伝えるというのも正直負担だと思いますし、初回以外の配布で毎回店長にアポイントをとるというのも大変だと思うのです。
なので、前置いたことを伝えれば忙しい日常の業務の中でもやりとりが短く済むのでお店にとっても助かるんじゃないかな?と個人的には思います。
9.フライヤーデザインは頻繁に変更しない&変更する場合は前のフライヤーを持っていく
フライヤーデザインは変更してもいいですが、実をいうと設置させていただいたお店にイベント名をしっかり覚えてもらえることは稀で、「あ!あの緑色のチラシのイベント!」ってなることのほうが多いです。
イベントによってはかっこいい英語の名前をつけることがありますが、そうなると余計に覚えてもらえることは稀なので、フライヤーデザインは大幅に変更しないことをおすすめします。
もし変更する場合は前のフライヤーを必ずとっておいて、「このチラシのイベントです」と言えるようにしておくことをおすすめします。割とそこで働いている方はフライヤーを目にすることが多いので、目立つチラシなら覚えてもらえます。
10.フライヤーを置かせてもらったらSNSでお店の宣伝とお礼を行う。(お店やイベントの感想も)
店内写真を載せていいかはお店によって異なるので写真を撮るときには一声必要ですが、個人経営のバーなどではSNSによる宣伝拡散はお店側にとってメリットを感じ取ってもらいやすいのでフライヤーを設置させて頂いた場合は許可を取ったうえでSNSアカウントでお店のことをつぶやきましょう。
「フライヤーを置かせていただきました!〇〇なお店です!」という感じで店内写真とともにお店を紹介するとそれをきっかけにそのお店に興味を持ってくれる人が増えたりするので互いにメリットが大きいです。
また、お店の常連さんからSNSを通してイベントを認知してもらえることもあるので、フライヤー配布とその旨をSNSで伝達することはSNSの動線を一部お借りすることができ、非常に有効です。
11.名刺を作っておく
私もようやく作ったんですが、こういう活動をするとき名刺交換というイベントが発生します。(フライヤー配布において4件ほどありましたが当時は名刺もってなくて片側交換になってしまいました)
本名とメールアドレス、可能であれば活動名義を示した名刺を簡易でも作っておくと活動しやすいと思います。
また、お店やイベント側から依頼を受けることもあるので、その際にも活躍すると思います。
番外編:Instagram
お店によってはX(Twitter)アカウントがなかったり活発ではないこともあるので、お店紹介に関してはInstagramで告知を行っているお店はInstagramでフライヤー設置報告を行うことをおすすめします。
ストーリー機能やメールへの導線・キャンペーン、SNS宣伝のノウハウの多さからX(Twitter)よりもInstagramを重視して運用しているお店も少なくないので、一応使い方は覚えておくといいと思います。
結語
フライヤーを印刷する手間や配りに行くときの勇気がなかなか出ない・・・はあると思いますが、新規客層を増やすためには地域によってはSNSだけだと効果が薄いこともあり、やはりこういったものは地道にいろいろやっていくしかないと思います。
また、フライヤーを配布することによりいろんなコラボや企画が実現することもあるので、お客さんが来てくださる以外にも様々な効果があります。
配る側にとってもお店に通ってみる楽しみとか、新しい出会いもあると思うのでまずは新規のお店を自分の遊び場として開拓するついでにフライヤーのお話や自分がやっているイベントのお話をしてみてはどうでしょうか?
もし新規客層に悩んでいるイベントがあったら、ぜひ紙での印刷を検討してみてください。この記事がお役に立てれば幸いです。