『霜降り明星の校内放送ジャック』が最高だったので書き残しておきたい
もう本当に最高の番組なので書き残しておきたい。見ました?『霜降り明星の校内放送ジャック』(テレビ東京)
3月で閉校してしまう中学校に霜降り明星が忍び込み、その学校だけの「サプライズ校内放送」を届けるという企画。
「校内放送」と聞いて、教室のスピーカーからラジオみたいに流すのかな、と40代の筆者は思っちゃったのだけど、そうじゃないのだ。
教室では大きな薄型テレビが授業で使われ、生徒にはネット接続されたPCが1人1台支給されている。今の学校の設備だと、テレビの生放送が校内放送で可能なんですよ。
ジャック当日。給食が終わったところで、各教室のテレビで謎のオープニングが始まる。生徒たちのザワザワがMAXになったところで霜降り明星がドーン! 教室はギャー!
霜降り明星は図書室に作られた特設の「放送室」から校内放送をジャックし、生徒たちに呼びかける。生徒は自分のPCからチャットで霜降り明星にメッセージを送ることができる。
それで放送中に霜降り明星にコメントが読まれ、「○年○組の△△!」って呼ばれて直接話したりするのだ。そんなの絶対楽しいに決まってる……!
あの先生が隣のアイツが急に主役になる日
番組では、事前に校内放送ジャックを伏せた状態でアンケートを実施。このアンケートを軸にコーナーを進めていく。
一発目は「好きな芸人は?」で、ドキドキしながらランキングを確認するも、霜降り明星は5票しか集まらず10位(1位はサンドウィッチマン)。思わぬ結果にずっこけるも、投票してくれた5人に1人ずつ呼びかけて感謝を伝えてあげる。名前が呼ばれるだけで教室は大歓声。
生徒がクセの強い先生を紹介すれば、せいやがすぐにモノマネして笑わせる。特技のある生徒を図書室に呼び出して、漫才を披露してもらったりラップで対決したりする。悩み相談では金八先生に扮したせいやが真面目に生徒に向き合う。
授業のたびにダジャレを言う先生が、教室で隣に座ってるアイツが、急に主役になる。もうすぐこの学校は閉校になり、また会えるかわからない人もいる。そこに霜降り明星は「最高の思い出」という楔を打ち込んでいく。
そして最後は全校生徒を体育館に集め、霜降り明星が今日見聞きした内容を盛り込んだオリジナル漫才を披露するのだ。
口癖が「シーだよ!」の先生が、変顔が得意なあいつが、霜降り明星の漫才に出てくる。そんなの絶対笑っちゃう。そして、そんなの絶対泣いちゃう。
「学校」という装置は、霜降り明星の2人もセンチメンタルにさせる。漫才を披露する前、体育館の舞台袖の光景を懐かしがる2人。「テレビで帰って来れるなんて」とせいや。「緊張するわ」と粗品。
漫才を披露して体育館を後にするとき、せいやは何度も生徒たちに手を振りに戻ったという。
熱くて、面白くて、笑えて、泣けて、センチメンタルにさせる。先生にも生徒にも霜降りの2人にも感情移入しちゃう。感情ぐちゃぐちゃの最高バラエティでした。
見逃し配信は4月23日(土)までと、たっぷり期間があるので、未見の方はぜひぜひ。
(あー、もう4月だからあの中学校は誰もいなくなっているんだな……)
製作は昨年末に話題になった『ヤギと大悟』と同じスタッフだそう。こちらもまた最高で、ギャラクシー賞月間賞も獲ってましたね。
僕も年始に介護ポストセブンでコラムを書きました。
いやはやもう最高の番組をこんな短いスパンで何度もありがとうございますと、どこへともなくお礼を言うしかありません。最高しか言っていないな。
どちらの番組もまたテレビで見ることができますように。
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