『ベルリンうわの空 ウンターグルンド』を読んでベルリンの路線図を味わう
香山哲さんの『ベルリンうわの空 ウンターグルンド』を読みました。楽しみにしていたので、じんわり味わいつつも、それでいてあっという間に読んでしまった。余韻にひたる……。
前作『ベルリンうわの空』がベルリンの日常や文化の「体験記」とするなら、今作はベルリンの「生活」をより深掘りするもの。「地下の空きテナントに“清潔スペース”を作る」という活動を通して触れる、ベルリンの公共・福祉・社会保障。異文化をゆったりと、押しつけがましくなく、それでいてはっきり伝えてくれるたたずまいは、ベル