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コロナ渦の中、来期の予算作成に頭を悩ませますよね。

コロナの影響を受けない業種なら良いのですが、多くの会社は初めての非接触世界での予算作成となります。

予算作り着手

まずは例年通りの予算を作成してみます。これは難しくは無い作業かと思います。

次にコロナの影響を大幅に受け続ける、悲観的な売り上げで予算作成してみます。コロナの影響を受けている会社は、かなり厳しい数字になると思います。私のまわりの会社も多くの会社は経常利益は赤字です。

事業の再検証

最後にコロナ渦の売上のまま、事業や費用を再検証して、再構築した場合の予算を作成します。

ここで良く使われる分析手法の一つがSWOT分析です。

SWOT分析とは?

SWOT=強み、弱み、機会、脅威の4つを組み合わせて分析することで、自社にとっての、市場機会事業課題を検証します。

SWOTは、下記の単語の頭文字をとっています。

* Strength 強み:目標達成にプラスとなる企業内部の特質
* Weakness   弱み:目標達成の障害となる企業内部の特質
* Opportunities 機会:目標達成にプラスとなる外部の特質で市場拡大の可能性や競争優位の可能性
* Threat 脅威:目標達成の障害となる外部の特質で市場縮小の可能性や競争激化の可能性

クロスSWOT分析

更に「クロス分析」として、それぞれの外部環境と内部要因を掛け合わせて、その企業固有の戦略を立案する方法があります。

1. O×S(「機会」×「強み」)=積極戦略(今後の可能性・チャンスに自社の「強み」を掛け合わせる)


2. T×W(「脅威」×「弱み」)=致命傷回避・撤退縮小戦略 (今後の脅威やリスクがあるのに、自社の「弱み」が災いして、危険な状況になっている。それを打開する為の具体策や撤退策)


3. O×W(「機会」×「弱み」)=改善戦略(今後の可能性・チャンスがあるのに、自社の弱みがネックになっているので、それを改善してチャンスにする具体策)


4. T×S(「脅威」×「強み」)=差別化戦略(今後の脅威があり、他社も手を引く可能性があるのが、自社の「強み」を活かして徹底した差別化やNO1戦略を取る具体策)

ポイントは、機会に強みをぶつけることです(顧客都合)。強みに機会ではありません(自社都合)。機会が一番のポイントになりますから、ここを時間をかけて検討します。

戦略と費用の見直しに着手

クロスSWOT等を活用して、積極戦略に出る事業、撤退する事業等を決めていきます。

同時にそれに伴う人員の再配置案を検討していきます。

あとはこの案をどのタイミングで実行していくか?を決定していきます。

先日来期の予算作成したお客様は、まずはコロナの影響を受けた悲観売上予算を走らせます。撤退事業や人員配置の見直しは期首には行わず、コロナの世の中への影響をみながら柔軟に対応することになりました。

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