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継業CAMP

「ベンチャー型事業承継」をテーマにした,短期集中型の合宿プログラムが行われました。2泊3日のプログラムでは,1⽇⽬にコンサルタントの指導のもとに既存事業のリソースを掘り起こします。その上で,2⽇⽬にはベンチャー型事業承継の先輩からノウハウを,経営の専⾨家から継業のセオリーを学び,最終日には,合宿の成果として,ブラッシュアップされた事業計画を発表することを目標とします。


継業CAMP レポート1

2018.09.22 


9月22日(土)13時、いよいよ”継業CAMP”がスタートしました。

まず,オリエンテーションでは,当ラボのコーディネーターの眞鍋邦大より,篠山市や篠山イノベーターズスクールの取り組みを紹介した後,今回の”継業CAMP”についての趣旨説明を行いました。

続いて,計画段階からご協力をいただいている近畿経済産業局の森門明日香さんよりベンチャー型事業承継についてご紹介いただきました。現在,「アトツギベンチャー」というキーワードを用いて若手の”アトツギ”が地域に根ざした事業を承継することを推進されています。

そして、神戸大学農学研究科 中塚雅也准教授より
「イノベーション概論」と題して、
・若者の田園回帰への意識が高まっていること
・篠山市の事業承継の現状について
・プレイヤーが地域の資源を生かすには?
・農村イノベーションとは? 
・農村でのポジショニングの重要性 等
 についてお話しいただきました。

社会や資源との関わりが強い農村でのイノベーションは地域全体のことを考えつつ、事業を行い、事業を普及させ、社会にインパクトを与え、持続させることが必要ということを学びました。

まだまだCAMPは始まったばかり。濃密な3日間になりそうです!

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“アトツギベンチャー”について。森門さんより。

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農村でのイノベーションについて。神戸大学中塚准教授より。

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継業CAMP レポート2

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継業CAMPの初日の最終講義は、コンサルタントの横山さんより「ビジネスモデル・デザイン」と題して講義をしていただきました。

3つの企業を例に、それぞれどのようにビジネス展開したかという話から、これからの事業承継や起業において、どのような戦略を持って事業を行うべきかについてお話ししていただきました。

戦略のポイントとしては、
・総合的に一番化ではなく、事業領域を絞り「何か」で一番化
・内部環境の「強み」を活かして「オンリーワン」「ナンバーワン」を目指 すこと
・自社のリソースについて「価値の再定義」を行うこと等があげられました。

そのポイントを考慮しつつ、参加者の家業における”リソースの掘り下げ”ワークを行いました。家業の特性、競合他社、ビジネスのモデルになる他社について、参加者自身の想いから、”家業をどのようなカタチで受け継ぐか”を考えました。自分ひとりで事業を考えるのではなく、講師参加者スタッフ全員で参加者それぞれの事業について考える時間となり、とても有意義な時間になりました。

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継業CAMP レポート3

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2018年9月23日(日)、継業CAMP二日目がスタートしました!

本日最初の講義は、家業やご自身が行われている事業など、なんと5つの肩書きを持たれている八百伸弥さんより、「実践者トーク」と題して、登壇していただきました。「農業」×「ロボティクス」で事業を行われている八百さんが実際に経験されてきたこと、実践されていることを基に”農業ビジネス”を学びました。

農業ビジネスについて
・どのような考え方で事業を進めているのか
・これまでにどのようなプロセスを踏んできたのか
・ビジネスを始めるにあたって気になる”お金のこと”
・”農業”でビジネスするために知っておくべき時代の流れ 等
お話ししていただきました。

八百さんは、これまでの”農家”というイメージとは全く異なる、”農業ビジネス”を展開されていますが、「誰に、何を、どう売るか」という基本的なことを考えていくことから、どんどん視野を広げて”農業を稼げる”ものに、そして自分が事業を行って先に「何を実現したいか」までも考えていくことが大切であるということを学んだ上で、参加者それぞれのビジネスプランを具体化でき、さらにはそのプランをシェアし合い、ブラッシュアップできたとても濃密な時間となりました。

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参加者のアイデア・シェアリング

継業CAMP レポート4

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2018年9月23日(日)午後は、神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科忽那賢治教授より「事業承継とアントレプレナーシップ」、「ビジネス・ストラクチャー」について講義を受けました。

「事業承継とアントレプレナーシップ」では、
・”未来の年表”等データから見る日本の現状
・スタートアップ企業とベンチャー型事業承継の違い
・ファミリービジネス経営のメリット/デメリット
・事業を行う上で重要となる戦略の考え方 
等を学び、事業承継するにあたって必要となる基本的な知識をえることや、家族経営でビジネスを行っている参加者それぞれの事業の現状把握を可視化できました。

「ビジネス・ストラクチャー」では、
・ロードテストについて
・アトリビュート分析
・顧客セグメントの特定
・ペルソナについて
・5フォース分析 等
ビジネスを始めるにあたって必要となる専門的な知識を段階ごとに分かりやすく説明していただきました。

この2つの講義では、知識をインプットし、すぐにアウトプットとして自身の事業に落とし込み、参加者それぞれの事業承継がより現実味を帯びたものになったかと思います。

昨日今日と濃密な2日間を過ごし、参加者の皆様は事業承継のために、自身が立てたビジネスプランを深めたり、講義を受け視点を変えてプランを変更したり、細かいところまで詰めることができ、さらには参加者同士で、それぞれのビジネスプランについて話し合うこともできました。そしてついに明日は最終日です。それぞれのプランをプレゼンテーションでアウトプットをしていただきます!

講義を真剣に聞く参加者の様子。

何度もアウトプットしました。

参加者同士で意見交換も行いました。


継業CAMP レポート5

2018年9月24日(月)、2泊3日の継業CAMP、最終日となりました。

本日は、2日間で学んだことをアウトプットとして、プレゼンテーションをしていただきました。参加者の中には昨日の夜遅くまで準備をされたという方や、昨日の講義で学んだ専門的なフレームワークを活用しつつまとめられた方など、それぞれとてもレベルの高いプレゼンとなりました。

それぞれのプレゼンに対して、3日間を共にした仲間や来賓の方からフィードバックをし、さらにプランを詰めることもできました。いくつもの講義をインプットし、参加者のビジネスプランは、プレゼンでのアウトプットにより、よりプランが具体的にかつ事業承継の実現に近づいたのではないでしょうか。

たった3日間ですが、本当に濃い時間でした。参加者の中には「この継業CAMPをきっかけに”自分の人生”を切り開いていきたい」という声もあり、この3日間がターニングポイントになる可能性もあるかもしれません!本当に3日間とても有意義な時間を過ごせたと思います。参加者の皆様、お疲れ様でした。今後のご活躍を大変楽しみにしております。

参加者の皆様、講師の皆様、その他関係者の皆様、本当にありがとうございました。

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参加者のプレゼンを練る様子。

参加者のプレゼンの様子。

3日間本当にお疲れ様でした!