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【2020 セミナー】起業のためのファイナンス

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2021.01.05
起業する場合、ファイナンスの視点はとても重要です。計画している事業が、本当に利益を生み出すのか、目標とする利益を生み出すには、どこに、どの位リスクがあるのかを、分析する必要があります。

セミナー「起業のためのファイナンス」では、講師に、神戸大学大学院 経営学研究科 教授の 忽那憲治先生をお招きし、起業する際のファイナンスの基礎を、座学とグループワークを通し、3日間、計6コマの授業で学びました。

今年度の篠山イノベーターズスクールは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、セミナー受講の際、来校して受講いただくオフライン参加と、ZOOMを使って受講いただくオンライン参加を受講生に選択して頂き、両方を取り入れたハイブリット形式で授業を行っています。この講座では18名の方にご参加いただきましたが、半数以上の方にオンラインで受講いただきました。

このセミナーでは、忽那先生から講義を受けながら、それと並行して、実際に忽那先生が起業された、「株式会社イノベーションアクセル」の事業を題材に、会社のHPやチラシを参考にしながら、5年後に、3,000万円の営業利益を上げるには、どのようにしていく必要があるのかを、3グループに分かれてワークを行い、意見を出し合って、考えをまとめていきました。

初回の講義では、利益を生み出す、「利益構造図」について知識を深めた後、イノベーションアクセルの事業について、「売上」と「費用」について、どんな構成要素があるかを、グループで考え分解していきました。普段何となく捉えている事象も、1つ1つ資料を読み込み、具体的に書き出していく作業に、受講生の皆さんの頭もル回転です。

2日目の講義では、事業のリスクがどこにあるのか、事業の重要ポイントはどこかを、イノベーションアクセルの事業について、各グループ毎に利益構造図、財務モデルを作成し、5年後に3,000万円の営業利益を上げる目標の為に、重要な項目はどこかを相談し、エクセルにまとめ上げました。限られた時間内での作業でしたが、各グループ共に、とても素晴らしい資料を作成していました。

3日目の講義では、前2日間の授業で作成した資料を、各グループの代表者が10分間でプレゼンテーションを行い、先生から総括をしていただきました。実際に先生が行っている事業の為、先生からのアドバイスもとても具体的です。発表後には、財務戦略の入り口、キャッシュフローや資金調達のあり方について、学びました。

自分で作った利益構造図や財務モデルは、何度も再検討して修正していくことが、大切だそうです。この講義で得た知識をもとに、スクール生の皆さんには、是非自分の事業について検討を重ねていって欲しいと思います。

授業のプログラムは、下記のとおりです。
第1回 11/1(日)  13:10 - 14:40 イントロダクションー整合性のある事業戦略の重要性
第2回 11/1(日)  14:45 - 16:20 利益を生み出す構造を理解するー利益構造図の作成
第3回 11/15(日) 13:10 - 14:40 利益を生み出すためのリスクを分析する-仮説の一覧表と財務モデルの作成
第4回 11/15(日) 14:45 - 16:20 利益を生み出すためのリスクを分析する-感応度分析
第5回 12/20(日) 13:10 - 14:40 ベンチャー企業の成長ステージと資金調達手段の関連性を理解する
第6回 12/20(日) 14:45 - 16:20 ベンチャーキャピタルの仕組みを理解する

セミナーのHPは、こちらからご覧になれます。
https://school.sasayamalab.jp/program.php?id=91

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資料をもとに、グループワーク