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その秘訣はお茶 / 米子を冒険して(なるる)#Season2

9月5日。第5回目のフィールドワークでは、鳥取県米子を冒険してきました。フィールドワークでは、U-18の「やってみたいかも?」をみつけるために、全6地域を冒険し、その未来をつくるアイデアを考えることに挑みます!

このnoteでは、
1・どんな地域に行ったのか?
2・どんな人に出会ったのか?
3・U-18のシェアで感じたこと!
を書いていきたいと思います。

鳥取県米子市は、

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鳥取県の西部地域。お隣には島根県もあります!!


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加茂川が緩やかに流れる、そのほとりでinnovationGOのフィールドワークが始まりました!

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(こちらが加茂川の様子です。風情のある景色ですよね〜!)

加茂川は、かつて商業のため利用されてきました。現在、中海にまでつながる加茂川は、遊覧船など観光客の方々にも大変よろこばれるスポットになっています。

今回、訪れた茶店の周りには40軒ほど店があったそうですが、いまでは7店になってしまったとのことでした。地域活性化を企画するお茶屋さん、いったいどんな人なのでしょうか。


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今回、米子でお会いしたのは、地域を案内してくれるナビゲーターで、想学ラボの片平誓子さん(写真右)、食レポなどのアシスタントをしてくれるmorita friend schoolの森田圭さん(写真真ん中)そして、地域で活動をしてるローカル・プレイヤーの長田吉太郎(写真左)さんに出会いました!

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(左から長田さん、森田さん、片平さんです!よろしくお願いします!)

ローカル・プレイヤーとして地域で活動している長田 吉太郎さんは、220年も続く老舗「ながた茶店」の7代目頭首です。

元々は、「かずゆき」という名前でしたが、29歳の頃に長田家の7代目、「吉太郎」を襲名しました。代々、頭首は吉太郎を名乗るとのこと由緒正しいお茶屋さんであることが分かります。

(↓こちら、ながた茶店さんのホームページです!)

ながた茶店さんは、現在お茶を売るだけではなくカフェもやられているそうです。そのカフェでは、地元で取れた食材を利用したエシカルカフェであるとのことでした。

最近では、鳥取の浜辺でおしゃれな海の家カフェを設営しました。そこでは、日本海をイメージした青いカレー、抹茶のグリーンカレー。それらも全て地元の食材を使っています。

また、カレーにはラッシーということで、こちらも地元の企業・食材とコラボ。地元の大山乳業という会社とコラボをして、ラッシーを開発しました!!

地元の食材を利用する、地元の企業との積極的なコラボの秘訣には、ながた茶店ならではの考え方がありました。

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(コラボの秘訣を語る長田さん!気になりますね〜!)

ながた茶店さんのコラボの秘訣は、飲みニケーション。けれど、それはお酒に限ったものではありません。お茶を飲み交わす、飲みニケーションとのことでした。

これを茶話というようです。お茶を飲み交わしながら気軽なコミュニケーションができます。

長田さんは、お茶はツールであると続けます。「いついつ、一緒にのまいや」(いついつ、一緒に飲みに行こう!の意味の米子弁)、と話をすることで、その人と話をするきっかけになります。お茶は”コミュニケーションを促す”ツールということですね。

そういったお茶をきっかけにして、地域の人たちを地域活性化に巻き込んでいこうとしているそうです。高齢者の方々も、孫世代が頑張っていると自分たちも頑張ろうと心に火をつけるらしいです。

ながた茶店さんのお店では、お茶の売り方にもこだわっています

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(この抹茶色の機械はなんなのでしょうか??)

実は、量り売りを昔からやられているそうで、写真の機械は量り売りをするための「秤(はかり)」です!。各家庭にながた茶店用の茶葉を入れる缶を買ってもらいます。そこには、ラベルがついていてお客様の名前も記載されています

各家庭のお子さんが、そのラベルのついた缶を持って「何gください!」とおつかいに来るそうです。そうやって地域とつながり、地球にも優しい量り売りを昔からやっているということで、220年の間ながた茶店さんが愛されてきた意味がわかる気がします。

そんなながた茶店さんのお茶を飲みながら、お抹茶の紹介もしてくれました!

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(森田さんの抹茶飲みレポ!抹茶を飲むときは、少し緊張しちゃいますよね〜笑)

抹茶を飲むときの作法も頭首直々に教えていただきました。3回に分けて飲むとのことでしたが、もし一口目で熱いなと思ったら、一口飲んだ後に話しながらお椀を動かしたり、話をしたりしながら冷ましても大丈夫だとおっしゃっていました!これは使えるアドバイスですね!!

森田さん曰く、上品で渋いだけではなく甘味もしっかりした抹茶とのことでした。長田さんはながた茶店のお茶の特徴をこう続けます。

上善水の如しという言葉を掲げています。まるで水のように何杯でも飲める。一口飲んで物足りなさがあるけれど、全部飲み終わったときに美味しさが全体として伝わってくる。そのために、火の入れ方、育て方にもこだわっています!」

一口飲んで、美味しい!だけで終わらせずに、全部飲んでから美味しさがわかるというのは面白い味の仕組みだなと思いました。


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インタビューで、地域のこと、ローカル・プレイヤーの活動のこと、を知った上で、自分たちの考える未来をワークショップで考えていきます。

今回の冒険では、鳥取にある老舗の茶店を訪れました。そこで、お茶と地域の話、コラボの話、お茶の味についてなど話を聞いてきましたが、U-18はどのようなアイデアをワークショップで考えてくれたのでしょうか?!

ワークショップを行った大学生メンターの一人はこのようにワークショップを振り返っています!!

今日は、みんなのアイデア名が光っていたと思います。特にアイデアのロゴを考えていたチームがあってびっくりでした!また、人と人との絆の部分を大切にしていきたいという軸を持っている班があってとても共感しました。

つくりたい未来を深めていく、アイデアを深めていく、それはもちろんのことですが、同時に自分たちの考えたアイデアを魅力的に伝えるために「アイデア名」も非常に重要な要素です!

そこを考えられる余裕が出てきたり、アイデアへの「やってみたいかも?」という想いが溢れてきたりしたのかもしれません。

人と人の絆についても高校生は素直に感じ取ってくれたようでした。量り売り、茶話。お茶から広がる世界には、人とのつながりが溢れていたように感じます。

さて、アイデア名の光る今回のU-18!一体どんなアイデア名・アイデアなんでしょうか!!

グラレコは、Akita Graphic Recorders!のみなさんによるものです!

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おおお!確かに、アイデア名が面白いのが多いですね!ちなみに4758で「よなごや」と読むらしいです!

そしてアイデアも、お茶を身近にすることやお茶がコミュニケーションツールになるということを生かしたアイデアを見てとることができます!


今回は、鳥取県米子を冒険しました。

米子には220年も続くお茶屋さんがありました。

そこのお茶は量り売りが基本。

地域のお子さんの「初めてのおつかい」は、ながた茶店。

だから、地域から愛される。

地域から愛される、その秘訣はお茶。

そして、そのお店の頭首は地域に出て地域の食材、地域の企業をたくさん巻き込んでいました。

巻き込んでいくにはコミュニケーションが欠かせません。

コラボを生み出すコミュニケーション、その秘訣はお茶。

あなたも米子に行って、米子を楽しみたい?

なら、その秘訣はお茶。


なるる

<この記事を書いた人>
なるる。武蔵野美術大学造形構造学部に在学中。innovationGOの運営をするi.clubでインターンをしており、大学生メンターとしてinnovationGOに関わる。普段は、社会とデザインをどう結びつけるか、を考えている。森や川、海、山など自然の創り出す空気が好き。実は・・・なるるが本名ではない。



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