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客観視すること(なるる/16)

先日、innovationGO FINDコースの大学生リーダーマニュアルというものを作っていた。今後、大学生リーダーになる人への引継ぎ資料であり、自分たちの仕事を整理するためのものである。

作成する際に注意していたのは、できる限り「知恵を書く」ということだった。というのも、『このタイミングで、この仕事です』というのを書き連ねるのは事実の羅列であって、極端な話、僕でなくても書けると思う。

だから、大学生リーダーをやっていてどういうところに注意したり、意識を向けたりすることで、仕事を進みやすくできるのかという、いわば仕事の「知恵」を書くことに重きをおいた。

たとえば、コミュニケーションにおいては、メッセンジャーで連絡をするときの@のコツ、お願いのメッセージのタイミングや文章の中身など、僕の知恵をふんだんに詰め込んだ。

さて、それを書いているとき必要としたのは、なんといっても「自分の仕事を客観視すること」だった。

仕事の知恵というのは、経験の中から生まれてくるものだと思う。トライアンドエラーで、修正を繰り返す。その中で生まれてくるものが、仕事の知恵。

それを言語化するためには、当たり前のようにやっている修正結果を改めて、「なぜ、こうすることが良いのか」ということを自分に問う必要がある。つまり「客観的な視点」が求められる。

この客観的な視点のおかげで2点の良いところがある。

1点目:仕事の軌跡を自分なりに振り返ることができる
→振り返ることによって、積み上がってきた経験を俯瞰することができる。それによって、次の仕事のモチベーションが高められる。

2点目:状況に応じて、やり方を変えられるようになる
→最適解は、一度見つけてしまうとそこから逃れられない。これは、僕の考えではあるけれど、解は多かれ少なかれ状況や環境に依存していると思う 。つまり、状況や環境が変わってしまえば、解も多少の変更をしなくてはならない。

でも、そのためには自分の仕事(解)を客観視し、「なぜ、こうすることがいいのか(良かったのか)」を問い続けること。それによって、自分の仕事(解)が最適な理由を発見することができる。これができていれば、状況や環境の変化したとしても、その環境に応じた最適な仕事(解)の可能性を考えることができるのだ。

マニュアル作りから、こんなことを考えた。けれど、マニュアルをつくるというとき以外にも、自分の仕事を客観視することは忘れないでいたい。


なるる

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