フィンガーライム 栽培記録 2018年12月

こんにちは!
フィンガーライムとアボカドを
無農薬栽培している『印乃里』の熱帯果樹担当イデが
大阪・北摂から今日もお届けいたします。

さて、2018年の11月に私達の畑にやってきた
フィンガーライム(大苗・中苗各5鉢)は
即日、簡易ハウスの中に入りました。

「寒さに弱いので冬は暖かい屋内で栽培」

当時のネットで唯一の栽培に関する情報でした。
簡易とは言えハウスですから、
それなりに暖かいはずなんですね。
ですが、12月の最低外気温は連日『氷点下』…
たまに6℃とか暖かい日もありましたが、
ハウス内もマイナス1~3℃の日が多かったんです。

「放射冷却って?」
「すきま風も問題や」
「いや、だから地熱も影響するよな」
「寒い、寒い、今日も寒い」

このままでは冬を越せないかもと思い、
メンバーでミーティングを重ねました。
結果は…
①「来月には本格的なビニールハウスを建てる」
②「それまでの簡易ハウスの寒さ対策を急げ」
ということになりました。

『できることを今、やる』

ということで直接的な加温の前に
最初にしたのは簡易ハウスの内壁を
緩衝材(プチプチ)で養生することでした。
これで昼間に温まった空気を
外に逃がさないようにする作戦です。
地面とのすき間も埋めてしっかり貼り付けました。

次に床面にアルミマットを敷きました。
家庭用のコタツの下に敷くアルミのマットです。
夜から朝にかけて地熱が下がる影響を回避するために
4つの簡易ハウスすべてに敷きました。

くどいようですが、当時はフィンガーライムの
栽培マニュアルが全く無くて、
「WikiHow」などで世界中の情報を探しました。

苗を売ってくださった農園の社長さんから
「レモンを育てたら参考になるよ」と教えられ、
畑のメンバーに相談したところ、
「レモンの木、ありますよ」との返事が?!
畑の端に1.5mのレモンの木がありました。
「でも 2~3年、花も咲いてなくて実も生ってない」
「花も咲かないから、ほったらかしになってる」

私は俄然ファイトが湧いてきました。
「このレモンに花や実をつけたら、
フィンガーライムも上手くいくかもしれない!」

ご存知のように、
レモンは栽培に関する情報はたくさんあります。
簡易ハウスの防寒対策でいっぱいだった私の頭に
レモン栽培という新しいミッションが加わりました。

年を越すと雪が降る大阪の北摂地方ですが、
有効な加温手段が見つからないまま
2018年が終わろうとしていました。
お尻についた火は大きく燃えだすイメージで、
焦ってばかりの年末でした。

2018年12月 大阪・北摂
外気
最低気温 -4℃
最高気温   24℃

簡易ハウス内
最低気温 -3℃
最高気温      29℃
晴れている日はハウス内外の気温が上昇
昼夜の温度差で内壁の結露が激しい
品種によっては葉が全て落ち、
枝の枯れこみも始まる

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