フィンガーライム 栽培記録 2018年11月

こんにちは!

大阪・北摂でフィンガーライムやアボカドの
無農薬栽培に取り組んでいる『印乃里』の
熱帯果樹栽培担当のイデです。

さて、前号までで お伝えしましたように、
遂に我が『印乃里』に
フィンガーライムがやってきました。

2018年11月17日のことです。
小春日和の穏やかな日でした。

10鉢の苗を車から降ろし、
畑に置いてみました。
長旅を終え、なんとなく苗たちも
喜んでいるような気がして
私自身、嬉しかったのを今でも覚えています。

5年生や3年生の大苗ですが、
ポットのままで畑に出していては
冬を越せないと思っていましたので、
すぐに簡易のビニールハウスを建てました。
ホームセンターで売っている
園芸用の一坪サイズのハウスです。
4つ建てて2~3鉢ずつに分けて入れました。

売っていただいた農園の社長さんから、
「地植えでなくポットで栽培するように」と
言われていましたので その通りにしました。
これはポットで根域を制限して、
早く成長期から成熟期に移らせ
実を生らせるために必要だと習いました。
(*この根域制限については、
別の機会に詳しくお伝えいたします)
寒さが厳しくなるまでは、
水を切らさないようにすることや
ポット内の雑草をマメに取るようにと
言われていましたので日々 気を付けていました。

とにかく全く何もわからないままに、
フィンガーライムの栽培がスタートしました。

昼間と夜の気温差で、
ハウスの内側が結露したのを見て
ビックリして不安になったり…
何でも わからないことは
すぐに買った農園にメールをして、
教えてもらっていました。
きっと農園の社長さんは、
「とんでもない素人に売ってしまった」と
思っておられたことでしょうね。

それから畑に行く時間をずらしながら
気温の変化の影響を観察していました。
最高・最低温湿度計をハウスに設置し、
気温や湿度を毎日チェックして記録しました。

日々、やることは多くはなく、
頭の中は「真冬の寒さ対策」のことで
いっぱいでした。
加温の方法はいくつかありましたが、
コストの問題や安全性など
悩みは尽きませんでした。
「やはり専門の石油ヒーターか?」
「いや、プロパンガスのストーブは?」
「農業用のロウソクがある?!」

何も決まらない私達でしたが、
簡易ハウスのフィンガーライム達は、
少しずつ夜から朝の寒さで葉を落とし始めました。

気ばかり焦っていながら
有効な手立ては思いつかないまま、
カレンダーが12月になりました。

2018年 11月(後半) 大阪・北摂
簡易ハウス内
最低気温 1.7℃
最高気温  36.9℃
全体的に葉の色が薄くなり、
落葉も目立つようになる

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