見出し画像

ブロンズシャドバ大会レポート②

浅間(@Yuryo_Asama)さん主催のブロンズシャドバ大会に出場してきたので、それについて書く。

前回の大会レポートはこちら↓

前回の結果は2位。そして、今回の結果も2位だった。

優勝の壁が厚い…。

今回のレポートは文字数が前回の倍以上かなりのボリュームになっている。
その分、大会参加を追体験したり、ブロンズシャドバの雰囲気を知ったりするのには適した内容になっていると思う。多分。
お暇なときにどうぞ。

デッキ選択

前回優勝したビショップ+ネメシスを持とうとも思ったが、当日になってもネメシスの調整ができてなかったので没。

代わりに、前回ビショップ+ドロシーと迷った末使わなかったビショップ+昆布の持ち方を試すことに。

どちらもブロンズでは貴重な回復ソースを数多く持っており、アグロキラー適正が高いので、アグロ2タテを目指す。

実際、大会の分布を見ると多くの人がアグロを持ち込んでいたので、デッキ選択は間違いではなかったと思う。
なお、大会の分布・詳しい構築などはこちら↓で確認できる。

構築

■ ミッドレンジビショップ

前回からの続投枠。
今回も4-0と無敗。前回から合わせて7-0。
この構築に限らず、ビショップは本当にパワーが高く安定している。
できれば対面には使ってほしくない。

比較的珍しいカードは温情のラビットヒーラーだろうか。
7/5/5で全体4点回復は、大型多面展開を得意とするビショップによくマッチしている。
進化バロンやフラワーフェザーフォルクを2回に分けて倒そうという相手の計算を狂わせて、一気に勝ちへ繋げることができる。

また、単純に顔回復カードとしても強力で、前寄せのデッキのリーサル計算を狂わせつつ5/5の大型フォロワーを置くことができる。
1ターン遅延によってアミュレットの開く開かないが変わり、処理が間に合うようになる、といった展開も期待して採用している。

■ コントロールヴァンプ

回復札・処理札・守護と3拍子揃ったアグロキラー。
ただ、アグロにしか勝てないとミッドレンジ2枚編成になす術がないので、確定除去を増すことでコントロール、リソース勝ちを目指す。
単体戦績は3-2と上々。前回3-4のドロシーウィッチとは安定感が違う。

ファングサーペントギアスネイクテイマーは対アグロを強く意識したカード。
ファングサーペントは、後3で置くことで序盤の顔と盤面を取り返す。
ギアスネイクテイマーは、進化を切って展開した毒蛇で、フェアリーやフォレストバットといった細かいフォロワーと相打ちを取ることで、疑似AoEの役割を果たす。

悪魔の囁きはドロシーウィッチとミッドレンジビショップを強く意識したカード。
ゲイザー、狂信者、バロン、フェザーフォルクといった大型フォロワーを処理することができる。
また、潜伏ロイヤルにも隙を見せず、アグロキラーとしての性能を上げる役割も持つ。

アリオーシュについては、テキストすら知らない人も多いかもしれない。
3コスアクセラレートで1点AoE、8コスファンファーレで2点AoEが飛ばせるので、細かいフォロワーを横展開するエルフやヴァンプに対して有効に働いてくれる。

試合

今回は全試合ビショップから投げた。
ビショップが本当に無敗を貫けるのか確かめたいという調整的な意味合いが大きい。

■ 1回戦 vsドラゴン+ネメシス

○ ビショップ vs ドラゴン ×
○ ヴァンプ vs ドラゴン ×

1回戦から前回大会優勝者との対戦。
僕は前回2位だったので、前回大会トップ2の潰し合い。
ここが実質決勝といっても過言ではない(過言)

ドラゴンが前寄せなら2タテできそうだが、後ろ寄せだとヴァンプが苦しい。
ネメシスかドラゴン、どちらかで引きが奮わず息切れしたところを押し切りたい。

▶ 1本目 ビショップvsドラゴン

相手は先2t託宣3t治癒ドラと理想的な滑り出し。
しかし、こちらも後3tに結晶エクセスを合わせることができ、遅れは取っていない。
そして先4tにプレイされたのは竜爪の首飾り。そのカード5億年ぶりに見た。

置かれた直後は軽視していたが、それ以降のトレードで極めて優位に働いていて驚いた。
4/4のフニカルで3/5の亀を上から取られ、7/6の進化バロンで5/5のドラゴンを上から取れない。

しかし、ドラゴンの構築がコントロール寄りであったこと、ドローソースの数ではこちらに軍配が上がることから、こちらの顔が削られる前にじわじわとリソース差が開き、最終的に盤面を取り返して勝利できた。

▶ 2本目 ヴァンプvsドラゴン

ビショップがリソース勝ちできたので、ヴァンプでもリソース勝ちを狙う。

探偵の推理を引き込み、さらにそこからアリオーシュを引き当てることができ、多面処理が決まった。

そこから展開されるカードに対しては囁きや炎蛇、上から引いてきたジャイアントコブラといったカードで返し、抑え込んでリソース勝ちすることができた。

しかし、振り返ってみると、アリオーシュの前のターンにアリオーシュケアでまどろみの白竜に進化を切られていたら、処理が間に合わず削り切られていたと思われる。

おそらく割り切ったというよりは意識外、想定外のカードだっただろう。

こちらとしても、相手の竜爪の首飾りニードルドラゴニュートソードウィップドラグーンといったカードは頭になく、何度も想定外の一撃を受けた。
ブロンズ限定戦における環境把握・環境読みの重要さと、その難しさを感じる試合だった。

ともあれ、前回大会決勝のリベンジを果たせた。嬉しい。
上々のスタートと言える。

あ、全然関係ないけど、相手のフィルレインスキン+リリィスリーブの組み合わせ良いですね。好き

■ 2回戦 vsロイヤル+ヴァンプ

○ ビショップ vs ロイヤル ×
○ ヴァンプ vs ヴァンプ ×

持ち方からしてアグロ2枚と思われる。
対してこちらは前述の通りアグロに強い2枚。
有利対面。嬉しい。

▶ 1本目 ビショップvsロイヤル

後1tニンジャエッグに対して先2t愚神礼賛で回答。
すぐ2体目のニンジャエッグを育成されるが、二刀流が通れば勝ちの場面で治癒の祈りで逃げる。

後攻であること以外はほぼ理想ムーブを決められていたが、こちらも理想的な回答を用意することができた。
ただ、開くのが間に合わない結晶カームフェザーフォルクを4tにプレイして盤面を圧迫してしまったなどのプレイミスもあったので、次回以降に活かしたい。

▶ 2本目 ヴァンプミラー

クラスとしてはミラーであるが、その中身はコントロールvsアグロ。
正反対のデッキタイプ。

後1tゴブリン、2t密約、3t夢魔の新参+ゴブリン、4tリベルテ従者進化…と、マナを外さず多面を作られ続ける。
6tには5面に到達した。

しかし、これを7t囁き(運よく4/2密約にヒット)+糸蜘蛛+トップのギアスネ進化で返し、8tにアリオーシュが直撃した。

これによって形勢が逆転し、勝利。

対戦後、相手の方がチャットで「2点AoEがあったとは…」と驚かれていたので、やはり想定外の一撃だったらしい。
わからん殺しができるのは、固定化されていない環境においては強みと言える。(今後"人読み"でケアされて使えなくなる恐れはあるが…)

対アグロ2枚をストレートで下すことができ、理想的な展開になったが、2本ともアグロ側が後攻であったことも少なからず影響している。
2本とも先攻を取られていたら、結果は変わっていたかもしれない。
思っていたよりもアグロのスピードが速いことがわかり、有益な試合だった。

■ 3回戦 vsドラゴン+ビショップ

○ ビショップ vs ドラゴン ×
× ヴァンプ vs ドラゴン ○
○ ヴァンプ vs ビショップ ×

一番重かった試合。

対戦相手のみりおん(@Reb_Million)さんとは調整中に対戦したことがあり、ヴァンプvsドラゴンのカードは経験済み
みりおんさんのドラゴンはコントロールに特化し、終盤に大型を並べて多面で押すタイプで、昆布が1ターンに処理できる限度を越えていた。不利対面と言っていい。
さらにビショップもビショップでヴァンプがコントロールできる限度を越えて大型多面展開を行ってくる。
ヴァンプ抜けがかなり苦しいゲームになるだろうという予感がしていた。

また、そうでなくてもコントロール気味なデッキ2枚同士の試合。
長期戦になることは避けられない。

ちなみに、この3回戦のレポートは他の試合に比べて長いので覚悟してほしい。

▶ 1本目 ビショップミラー

互いに展開しては返し、返されては展開する熱戦。

先にマウントを取ったのは相手側。
聖なる願いを4tに置けてリソースが十分にあったことに加え、5t聖域6t聖域とプレイできたのが大きく、常にこちらに処理強要盤面を押し付けてくる。

しかし、こちらは治癒の祈りやラビヒで回復して逃げつつ、平等なる裁きやエクセス本体進化で処理を繰り返し、反撃の機会をうかがう。

そしてこのシーン。
先攻12ターン目である。長い。
こちらがいにしえの聖域を1枚しか引けていない中、相手は3枚切っており、これが最後のバロン。

これをブレッシング+狂信者で返し、最も処理が難しいバロンを全て解決。
リソースも十分にあり、続くフォロワーの処理もそう難しくないだろう。

強力な押し付けのターンが移り、この段階で両者のリソースがかなり細くなる。
動きが鈍るときに盤面を制していることで、一気に形勢が傾く。

さらに、この聖なる願いからいにしえの聖域を引き込み、加えて狂信者による綺麗な処理が決まった。

これによって盤面の逆転がほぼ不可能になり、勝利につながった。
あまりに長くなるので省略してしまったが、相手の大型多面展開に対してエクセス本体進化を合わせられたのが大きかったと思う。
限られたリソースの中で、1枚で大型2体を取れるのは強力だった。

最終的な決着は先攻18ターン目。長い。
これまだ1本目だぞ。
記事を書く側の気持ちも考えてくれ。

▶ 2本目 ヴァンプvsドラゴン

対面のドラゴンはコントロールだと予想がついている。
幸い先攻が取れたので、2t糸蜘蛛、3tネフィリオ、4t口づけ+ギアスネと展開し、早期決着を狙う。
終盤のドラゴンの展開が間に合うと、勝てない。

常に盤面を作り、フェイスに走る。
しかし、相手も治癒ドラや卵による回復で逃げてくる。
そして…。

ついに引かれたAoEが直撃。盤面を取り返される。
次のターン、トライデントマーマン+オルカまでプレイされ、逆転不可能に。

オルカの滝登りでオルカを加えてトライデントマーマンと一緒に出す動き、強すぎる。

▶ 3本目 ヴァンプvsビショップ

ドラゴン戦同様、目指すは早期決着。

幸い先攻。多面展開で攻める。
2tに礼賛を置かれたので、除去避けに炎蛇の剣士をプレイ。
狂信者は負け。もともと不利対面なので割り切り。

結果、運悪く礼賛にネフィリオを抜かれたが、狂信者は飛んでこなかった。
不幸中の幸い。

その後もケアできる範囲ではケアしつつも、基本的には狂信者割り切りの方針でプレイ。
そして7ターン目にバロン登場。

狂信者だけでなく、聖域もここまで引かれなかったのは幸いだった。
1体目をアリオーシュで突破。
8tに教理で出てきた2体目を囁きで処理。

安心したのも束の間。
続けて9tバロン+狂信者で全処理。

1体目をフニカルで突破するも、10tに教理で開かれ、エンハンスセイントグリフォン追加。

しかしこの盤面も、セイントグリフォンに探偵の推理を打ってヴェノムバイトを引き当て、両面突破。

そこからカームフェザーフォルクで回復しつつ処理されながらも、あと1点まで押し込む。
ここでバロン+狂信者。

ほとんど全処理されたが、これに対してジャイアントコブラ+囁きのプレイ。
囁きがギアスネに当たらずコブラに当たる50%を引き当て、ギアスネの1点が顔に通って勝ち。

最後の決着も50%に頼ることになったように、極めてギリギリで掴んだ勝利だった。
運を味方につけたが、バロンの対策札を多めに積んでいなければあり得ない展開でもあったので、囁き3ヴェノムバイト2を採用した自分を褒めたい。

以上、1本目18ターン、2本目11ターン、3本目14ターンの長期戦の末、決勝への切符を手にした。
激戦を伝えたくていっぱい書いた結果、記事もめちゃくちゃ長くなった。書いた自分を褒めたい。
読んでくれた方がいたらありがとうございます。

■ 4回戦 vsエルフ+ビショップ

○ ビショップ vs ビショップ ×
× ヴァンプ vs ビショップ ○
× ヴァンプ vs エルフ ○

ヴァンプの対エルフはアグロなら有利、ミッドレンジ〜コントロールでも五分以上だという認識。
決勝戦だが、結構気楽に試合開始。

▶ 1本目 ビショップミラー

互いに顔へのダメージをあまり通せず、展開と処理の応酬。
しかし、先にリソースを切らしたのは相手側。

ここから探偵の推理でリソース差を突き放し、引いた除去札で盤面をさばきつつ多面展開。
3回戦のビショップミラーとはうってかわって先攻13ターンでの決着。

あとでデッキレシピを拝見したところ、探偵の推理が不採用で、比較的前に寄せられた構築だったので、ミッドレンジ戦に寄せているこちらが有利だったらしい。

▶ 2本目 ヴァンプ vs ビショップ

ビショップ相手なので3回戦同様早期決着を目指したいが、今回は後攻。
3回戦のようにはいかない。
それを物語るように先4t狂信者が直撃。

そのまま相手のペースとなり、手も足も出ないまま敗北。

▶ 3本目 ヴァンプvsエルフ

ヴァンプvsビショップは最初から不利対面だとわかっていたので、ここが本命。

まずは後1tウォーターフェアリーに対して先2t糸蜘蛛。
アグロを封じる。

飛んできたのは後2tカブトムシ+カブトムシ

は?
いやこんなんアリオーシュアクセラレートでもない限り返せへんやん…。

トップしたわ。
これで全処理一安心。

後3tミノムシクロー。
処理できないし守護もないが?

~完~

アグロエルフの上振れ貫通力を思い知らされた。
かなり納得いかない負け方だが、上振れ最大値が高くて全対面勝てる可能性があるというのは貴重な強みだし、それを見抜けずにデッキ選択で候補にすら挙げていなかったのは僕の落ち度。

感想

最終試合で運に見放されたが、3回戦負けも十分にあり得たので、大会全体を通して見るとツイている方だったと思う。

記事内では省略した箇所で明確なプレミをした場面があったので、そこは反省点だが、全体的に良い構築を揃えて悪くないプレイができたんじゃないかと思う。

前回2位で今回2位なので、アベレージがかなり高い。嬉しい。
でもやっぱり優勝したかったなぁ。

今回の昆布も悪くなかったが、やはりBo3の鍵はビショップの相方にあると思うので、今後も色々なデッキを研究していきたい。

みんなもやろう! ブロンズシャドバ!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?