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「頭の中でいろんな人の声が聞こえる」というご相談から見つかった資質【賜物図鑑】

賜物(才能・個性・強み・ギフテッド)のシンボル化

みなさまの天与の才能や特性をご紹介する
【賜物図鑑】シリーズ。

Kentoが提供中の個別面談メニュー
「使命段階レポート」「賜物解読」
にて解き明かされた、

来談者さんの本質的な個性、
魂(1人の個としての心の本質)、
天与の才能や特別な資質(賜物)を
図鑑形式で紹介させていただいています。

Symbol of Giftedness
「生物多様性」

潜在意識と感情の自動感知センサー。
多様な価値観に目を向ける
「わたし」の範囲が広い博愛の人。

この図鑑の作成と公開は、個別面談のお申し込み同意事項に含まれています。
賜物図鑑の情報からは、来談者さんの個人情報の漏洩が起きないように配慮しています。

<キーワード>

  • 潜在意識の自動感知センサー

  • モノローグ

  • 強い共感性/HSP

  • 相手の立場に理解を示す

  • 慈悲(人のために苦しむ)

  • 兎本生譚(ササ・ジャータカ)

  • つながり

  • 世界中心的

  • 博愛精神/人類愛

  • Circle of Life

  • All My Relations

<特徴/性質>

自分が認識できる、周囲の人々の
感情の動き・潜在意識の動きを直感的に
察知する、鋭敏な共感のセンサーを持つ。

相手の立場に理解を示し、耳を傾ける。
読解力・道徳心・倫理観が卓越している。

食べる・食べられるの生き物同士の営みを
第三者の視点で見つめるかのように、
人間関係で起きる情緒のやりとりを
客観的、俯瞰的に見つめる視座に立つ。

<強みとして活用するには>

鋭敏すぎる感受性の制御がきかないうちは、
外部の情報刺激を減らし、穏やかな時間や、
一人になる時間を積極的に確保すること。

信頼できる、気の置けない第三者に相談して
雑念を吐き出し、心を整理するのもよい。

他者の潜在意識や心・感情の動き以上に
自分自身の心や感情や潜在意識の動きに
丁寧に耳を傾けること。

感情と知識、感性と理性、右脳と左脳を
バランスよく使いこなす自律。課題の分離。

すべての存在と関わりには意味があり、
あらゆるものが繋がっていることを
感性と理性の両方から直観的に理解する。

<弱みになる活かせないとき>

視野の広さ(理想の高さ)に対して、
自分が出来ることの小ささに打ちのめされ、
無力感や自己嫌悪に陥ることがある。

自分の身体や心を置き去りにして
闇雲に自己犠牲に走ってしまうと、
オーバーワークでガス欠を起こす。

周囲の雑然としたさまに悲観し、絶望し、
自分にも他人にも自暴自棄になると赤信号。
そのときは、何においてもまず心の休息を。

<解説/編集後記>

生態ピラミッド

この資質を読み解かせて頂いた当初は、
「生態系」と名づけていました。

蜘蛛の巣のように、
あるいは食物連鎖のピラミッドのように。
あらゆるものが関わりあい繋がり合って、
生きとし生けるすべての命が循環する
イメージが結びついたからです。

アフリカのサバンナであれば、
草をシマウマが食べ、
シマウマをハイエナやライオンが食べ、
ライオンが死ねば身体が朽ちて土に還り、
その土からまた草が生えてくるように。

この賜物は一歩引いた視点から、
食う・食われるの生き物同士のやりとりを、
第三者の視点で眺めているような、
生きとし生けるものが繋がり合っていると
理解しているような世界観でした。

潜在意識・感情の動きを直感的に察知

この資質の対象は人。
人から人へ向けられる感情の動きや関係性を
直感的・客観的に察知する性質。
精神的視野の高さと広さが特徴です。

Aさん、Bさん、Cさん…と、
その場にいる登場人物の感情の動きを
ひとつひとつ感知していって、
それらがまるで生態ピラミッドのように、
関係が繋がり合うさまを
俯瞰的にとらえることができます。

人間関係や利害関係を認識し、
関わり合いを網羅します。

たとえば、AさんはBさんと
仲良くしたいと思っている。
けど、BさんはAさんのことが苦手で、
Cさんとお近づきになりたい。
なのにCさんは構ってくれない、とか。

それで、Bさんがふとした瞬間に出す嫉妬や
嫌悪の感情が、肝心のAさんには伝わらず、
この賜物を持つ人がそれに感づいている、
と言う感じ。

直感的に、人と人の感情の動きを
リアルタイムで受け取り、感づいてしまう。
そこから関係性が推察できてしまう。
非常に鋭いセンサー、感性を持っています。

人の気持ちの動きに敏感で、
人間関係の事情にも詳しくなるため、
自然と周りから頼られて
相談に乗る機会が増えることでしょう。

テレパシーではない

誤解のないように言うと、この賜物は
「相手の心や思考を読む・送り合う」ような
テレパシー能力ではありません。

「こいつ…!直接脳内に…!」

みたいに、SF作品で、脳内に相手の言葉が
直接流れ込んでくるシーンがありますが、
残念ながら、そんなわかりやすくありません。

潜在意識や感情の動きを鋭敏に感知する。
この賜物は、野生の草食動物が、
肉食動物が近づく気配に気づいて、
耳をそばだて、逃げる準備をする様子に似ています。

また、日常のコミュニケーションでは、
人間関係の感情模様はめまぐるしく変わり、
常に本人の心の内を覗くことはできません。

なので、感づいてしまうと言っても、
確証が持てないケースも多いです。

あと、多人数が一同に集まっているときは、
認識可能な人達の感情・潜在意識の動きを
一度に同時に受信してしまいます。

そうなると、ノイズが混ざりに混ざって、
誰が誰にむけて反応したものか
その場で確認するのは難しく、
把握しきることはまずできません。

潜在意識の声には明確な主語がない

そもそも、潜在意識の声はどれもこれも
「私は」とか「あいつが」みたいに、
わかりやすい主語を発していません。

頭の中でせいぜい
「あいつムカつく」とか「私ってダメだわ…」
とか、一瞬だけ、ふっと思う程度。

この潜在意識の動きを
仮に第三者が見聞きできたとしても、
それが何人も同時にとなれば
誰が誰に向けた感情の動きかを
正確に把握するのは難しいでしょう。

ドラマや漫画のモノローグ

漫画では、登場人物の心中の動きや思考が
フキダシが出てきて表現されます。

そのフキダシの情報から
読者が登場人物の相関図を思い描き、
人間関係やそれぞれ感情の動きを客観的に
把握できるように仕掛けられています。

声が聞こえる感覚は、
ドラマや漫画を見る人の立ち位置で、
登場人物たちのやり取りや、
モノローグのフキダシを読み取っている感覚に似ています。

たとえば、ドラマのワンシーンのセリフ。
登場人物同士のやりとりであって、
実際に視聴者に向けて言っているわけではありませんよね。

それを、視聴者の私たちが
「自分に向けて言っている!」と感じ取り、
心に響かせる現象が、共感であり感動です。

これが常に現実の人間関係で起きています。
この賜物があれば、共感や感動のセンサーが
常人の100倍は研ぎ澄まされている、
と言っても大げさではないでしょう。

声が聞こえる辛さ

自分に関係ない感情や潜在意識の声、
そこから推察される人間関係の情報が
望む望まないに関わらず
ジャンジャン入ってきてしまって、
精神的に疲弊することがあります。

また、感覚が極限に鋭くなったときや、
潜在意識や感情の動きが一際強かった場合、
頭の中で誰かの声が聞こえるように感じられて、

まるで、心の声が聞こえるというか、
本当に心を読んでいるような不思議な状態で
感知することがあります。

このとき聞こえる声は、
この賜物を持つ人に対しての言葉ではありません。

誰かが誰かに対して心の中で言っている
声だったり、心情や感情だったりです。
聞こえた(と感じる)からといって、
この賜物の主に対して言っているわけではありません。

とはいえ、この賜物があると、
まるで自分に言われたかのように錯覚し、
「これは私の勘違い?思いこみ?」と
混乱してグルグルしてしまうかもしれません。

取り扱いが難しい

私は、この賜物を読み解かせていただいて、
「なんて取り扱いが難しい資質なんだ」と
率直に感じました。

人の心の痛みがわかる。
いや、わかりすぎてしまう。

周りの人たちの感情や潜在意識の声を拾う、
アンテナの感度の高さ。

情報過多の現代社会においては、
あまりに精神を消耗しやすく、
付き合うのが大変な資質です。

望む望まないに関わらず
人間関係の情報通になりますから、
見たくない人間の裏側や真実を
見ることもあるでしょうし、
「家政婦は見た」みたいな状況を
招くこともあるでしょう。

「どうしてこんなに友人や知人が抱えている
問題に、次々と巻き込まれていくのだろう」

と、悩みや葛藤や苦しみが絶えないかもしれません。

強い共感性が過剰に働けば、
それが自分の心の痛みなのか
他者の心の痛みなのかも
区別がつきにくくなってしまいます。

今そのとき見聞きした、感じとったこと、
眼前の目に見えていることが全ての真実だと
決めつけて、思い込むほどに苦しくなるでしょう。

みんなと一緒にいるのに、寂しい

一歩引いているから、みんながよく見える。
俯瞰や客観視ができる人が持つジレンマに
「疎外感」があります。

その場にいるのに、
みんなと一緒にいるのに、自分だけは
みんなを外から眺めているような感覚。

言い換えれば、
みんなの輪から常に一歩引いてしまっている
とも言えます。

その疎外感や寂しさは、
誰も見捨てず1人にはしないと、
居場所をなくした人に寄り添う優しさに
昇華されるでしょう。

みんなを見守っているあなたを、
みんなは慕ってくれます。

課題を分離して、無価値感を手放す

この賜物と上手く付き合っていくには、
目の前の人を、
あるいはその人の取り巻きの関係を、
あるいは自分の心を、
どこまで客観的に理解できるか、
誰を大切にするかで変わります。

勉強して、遊んで、いろんな人と関わって、
生きる世界と視野が広がるにつれて、
知恵をつけるにつれて、これまで抱えてきた
人間関係の謎が解けていくでしょう。

すべては繋がっていることを直観的に、
矛盾なく理解できるようになるでしょう。

この賜物を安全に、十二分に発揮するには、
アドラー心理学の「課題の分離」が
ヒントになるかもしれません。

自分がチカラになれること、
コントロールできることと、
そうじゃないことを分ける。

目の前の人が困っている、悲しんでいる、
苦しんでいると察知したとしても、
心を鬼にして黙って見守るのが良いのか、
それとも、手を差し伸べるべきなのか。

それらを情に流されるだけでなく、
必要な知識や理性をも動員して
見極められるようになることが、
自分の心の平和を保つために必要です。

時間をかけて育てていく資質

今回のこの賜物は、
「頭の中でいろんな人の声が聞こえる」
という未成年の方のご相談が、
発見と解読のキッカケとなりました。

本来、人の意識は子どもから大人へと
成長するにつれ、精神が育つにつれ、

  • わたし個人(自己中心的)

  • 仲間や友だち

  • 学校や職場などの組織(自集団中心的)

  • 地域や町などの小さな社会

  • 国や世界などの大きな社会(世界中心的)

と広がっていき、
認識できる範囲が拡大していくものです。

一つひとつの段階で、
心に安全と安心をじゅうぶん経験させてから
次の新しい世界へと足を踏み入れる。

本来は、そんなふうに
生きる世界を拡大させていくのですが、
今回は事情が違いました。

賜物の持ち主はまだ未成年で、
自分の心が平和を構築するより先に、
外の広い世界が見えるようになってしまった。

心の安全と安心を確保するよりも先に、
いろんな人の感情や心の動きを
キャッチできてしまうようになりました。

困っている人々を包み込める愛情や、
ストレスをいなせる心や、
困難に冷静に対処する知恵が育つよりも先に、
広く心を感じ取る共感性を持っていたのです。

自分の暮らしに問題がなかったとしても、
自分の問題以外のことが
次々と周りから聞こえてくるので、
これは大変なことです。

聞こえてくる情報が問題だらけで、
誰にも相談できない状態が続くと
パンクしてしまいます。

1人で抱えず、自分を俯瞰してくれる、
相談できる信頼できる人に
身近にいてもらい、遠慮なく頼ってください。

誰かに相談して、吐き出し、
つねに頭と心を整理する。
ノートに気持ちや悩みを書き出したり、
日記をつけたりするのもよいでしょう。
そういう習慣をつけることをオススメします。

そういう意味では、
頼れる信頼できる大人たちを見つける目は、
ちゃんと備わっています。

すべては関わりあい繋がっている。

ときには誰かのチカラを借りて、
一歩引いて世界を見て。
「一歩引いて世界を見ている自分」
という存在をも、一歩引いて認めて
眺めていられるようになったとき。

社会から、周囲から、
いろんなノイズが聞こえてきたとしても、
自分の心の平和を保つことができたら、
そのときがこの賜物をマスターしたとき。

焦らずに、心の平和を大切に保ってください。
ネガティブなものをたくさん見て、
ツラくなるかもしれない。
けど、嬉しい幸せな感情も、
たくさん分かち合ってもらえます。

もしかしたらこの賜物は、
これから人を深く理解するようにと、
持ち主の精神の成長を見越して、
授けられたのかもしれません。

すべては過不足無く繋がっていると知り、
世界は優しいのだと知ってください。
自分の心の平和。周りの人たちの心の平和。
平和を望み、実現に向けて動くことができる
心優しいあなただから、この賜物があるのです。

「生物多様性」の賜物/強みの
シンボル解説をさせていただきました。
お読みいただき、ありがとうございました。

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