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一見「頭痛が痛い」的に見える表現と、記念日を知らせるだけのカーナビ

 僕のボロボロの軽には、ほとんど役に立たないが一応カーナビがついていて、エンジンキーを回すと「ポーン」という音と共に今日の日付と、今日が何の記念日なのか教えてくれる。その記念日がだいたい、へえぇと思うようなものばかりなのだ。
「ポーン。今日は3月9日水曜日です。記念切手記念日です」
 ほぅ。記念切手記念日とな。日頃「頭痛が痛い」的表現に人一倍厳しい僕は一瞬、記念切手記念日を「頭痛が痛い」的表現と思ったが、よくよく考えると違う。記念切手日では意味が通らないし、切手記念日となると意味が変わってきそうだ。切手記念日→切手全体の記念日。記念切手記念日→記念切手の記念日、のように。
 調べてみると「切手記念日」というのはなく、4月20日の郵政記念日がマァそれに代わるもののようだ。考えてみれば、切手が郵便制度から独立して存在することなどありえない。

 このような一見「頭痛が痛い」のような表現だが実は違うというの、なんだかいいなと思った昼下がり。
 普段車に乗るときは、スマホのGoogleマップでナビをしているので、車についているナビを使うことはないが、僕に記念日を教えてくれるためだけにこのナビは存在している。

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