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高雄滞在記(2024.03)その1 豆花
高雄に行ったのはかれこれ2ヶ月ほども前になり、しかもインスタに投稿した内容のリライトであるが、楽しかったのでnoteにも投稿する。インスタには文字数・画像数の制限があるがこちらにはないし、自分的にもこちらにまとめた方があとあと読みやすいのではないかと思ったのだ。
入国審査もあっさり終わり、引き取る荷物もないため着陸30分後には入国ゲートの出口にいた(もちろん入国カードはオンラインで申請済み)。さっきまで寒かったのに、むわっとした暑さが身体を包み、ここが台湾、そして高雄であることを実感させる。
銀行で両替を済ませ、SIMカードを買った(カウンターのおねえさんがSIMを入れ替えてくれた)。5000元キャンペーンはハズレたがそんなことはどうでもよいほどに気分は高揚している。
今回の旅は4日間高雄に滞在予定である。空港からMRTに乗り美麗島駅で下車。5年前初めて高雄に(そして台湾に)来たときに初めて台湾のごはんを食べた、美麗島駅の真ん前のごはん屋さん「三代春捲」で、同じように魯肉飯とスープを食べようと思ったのだが…営業はしていたもののなんだか店がボロボロになっており、スープ類と麺類の提供しかしていなかった。今思えば乾麺とスープでもよかったのかもしれないがご飯モノ(魯肉飯か雞肉飯)が食べたかった僕はちょっと悲しい気持ちでその場を離れた。
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スペアリブと冬瓜(たぶん)のスープ
今回の宿は美麗島駅近くのゲストハウスであり、とりあえず宿に向かった。チェックイン予定時刻は15時。手元の腕時計(もちろんすでに台湾時間に合わせてある)は14:30を指している。朝食以降なにも食べていないのでチェックイン前にお昼を食べようと思ったのだが、この時間お昼ごはんはどこの店も終わっているらしい。
宿のすぐ近くに豆花の店があったので、ふらふらとそちらに引き寄せられていくと、お店のおばさんが話しかけてくれるがまったくわからない(華語なのか台湾語なのかもわからない)。おばさんは若いお兄さんを呼んできてくれ、お兄さんは英語で話しかけてくれた。僕は全部入りの豆花を注文し、おばさんに謝謝と言った。おばさんはうなずいてにこにこしていた。
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その名の通り六合夜市の近傍である
すすめてくれた席に座る。となりのテーブルでおじさんたちが5,6人、小さな湯呑みでしきりにお茶を飲んでいる。それをぼんやり眺めていると「お前も飲むか(とたぶん言っていたと思う)」と話しかけられ、よくわからないままにうんうんとうなずくと、さっきの若いお兄さんが小さい湯呑みを持ってきてくれて、おじさんの一人が茶を注いでくれた。別のおじさんが茶筒を持ってきて「今飲んでるのはこのお茶だ(とたぶん言っていたと思う)」と言って、僕の前に茶筒をポンと置いていった。
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豆花がテーブルに差し出され、お茶を飲みながら豆花を食べる。つるっとしていておいしい。優しい甘さが身体に染み渡るようだ。お茶がなくなると、隣のおじさんの一人がすかさずお茶を注ぎに来てくれる。その度に謝謝と言いながらお茶を飲む。となりのおじさんたちの輪にはいつの間にかおばさんも加わってお茶を飲んでいる。何を話しているのか全然わからないが、わからないことが全然不安にならない。にこにこしながら一緒にお茶を飲んだ。
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15時を過ぎ、豆花を食べ終わってだいぶのんびりしたので、宿に向かおうと立ち上がった。隣のテーブルのおじさんおばさんにあらためて謝謝と言うと、おじさんが僕の手に茶筒を握らせて「これを持っていけ(とたぶん言っていたと思う)」と言ってくれたのでありがたく頂戴した。
なんだかとてもじーんとした午後のお茶だった。台湾に来た実感が湧いた。上気して宿に向かった。
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ちょっとお高めだけど素敵なところでした
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