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もし『ピクミン4』をつくるなら…!「段取りゲーム」に取り憑かれて

最近Nintendo Switchで『ピクミン3』がリマスターされたり、『PIKMIN BROOM』がリリースされたりしましたが、僕のマイベストゲームは『ピクミン』(特に1作目)です。

あらすじ

宇宙旅行中に流星にぶつかって遭難したオリマーは、とある緑豊かな惑星に墜落してしまいました。しかし、オリマーにとってこの星の空気は猛毒でした。宇宙服で防御してはいるものの、モタモタしているわけにはいきません。危険な生物もウヨウヨといるのです!
そんな状況の中でオリマーは、植物と動物、両方の特徴を兼ね備えた奇妙な生物『ピクミン』と出会うことができました。
従順さと勇猛さをあわせ持つ彼らの力を借りて、バラバラになった宇宙船のパーツを探し始めたオリマーですが…。

ピクミン公式HP|ゲームの目的

『ピクミン』の魅力は「段取り性」

可愛いピクミン達や、当時ゲームキューブで再現された自然溢れる箱庭ステージの美しさ(特に「水」表現の素晴らしさたるや!)は言うまでもないのですが、本作の本質はその「段取り性」

ゲームとしては各ステージ毎(全5ステージ)に配置されている宇宙船のパーツを、ピクミン達を引き連れ探索していくというものなんですが、一通りクリアすると挑戦したくなるのが最短クリア!もう、どのパーツがどこにあるのかどうやって辿り着けるのかは頭に入っているので、それをどう効率良く最速最短のルートで行動し、攻略していくかを考えるのも楽しいし、それを自分がこなしていく(または上手く出来ない)過程にハマります。

例えば、「あそこにあるパーツへ行く途中、ちょっとあそこに寄ってピクミン3匹に橋の建設をさせておいて、残りで途中の原生生物を倒し、半分に死骸を運ばせ、半分に掘削作業させて通路を確保し…」などなど…。

本作はタイムリミットが30日間(ゲーム内時間。現実時間で1日は20分弱)と設定されていて、必要なパーツがそれを過ぎても見つけられない場合“有名なバッドエンド”を迎えてしまうのですが、最終的に僕は「7日間クリア」まで到達できました!!(ゲームシステム上の可能最低日数は「6日間」なのですがそこまではできなかった…。バグを活用すれば「5日間(=1ステージ/日)」らしいですが…)

段取りゲーム『Kingdom : New lands』

また、ここ最近でハマった同様の楽しさを味わえる作品として『Kingdom : New lands』および『Kingdom : Two crowns』というインディーゲームシリーズ。最近新作として『Kingdom Eighties』が発表され、そちらも楽しみなのですが、これも同じくドットで表現された自然の美しさに目を奪われるのは勿論ですが、試されるのはやはり「段取り性」

5つの島を渡り歩きながら、拠点の周囲に砦を築き、毎晩襲ってくる「グール」と呼ばれる魔物から身を守りつつ、装備や人員を蓄え、最終的には各島のグールの根城を破壊するというゲームなのですが、こちらでもやはり、どのタイミングで、どの人員に、どんな作業をさせるかで、いかに効率良く身を守りながら反撃に転じるかという計画を練るのがとても楽しいのです。

また本作は2D横スクロールで、気を配る方向が拠点の「左右」に限定されているのでとても分かりやすいのですが、日を追うごとに増加するグールの量や後半の島に行くほど、横方向にステージが広くなっていくので、端から端まで移動するだけで時間がかかってしまい、1日のうちにやるべきことが限られてくるなど、奥が深いゲームです。

『デス・ストランディング』の衝撃?

そんな「段取りゲーム」が大好きな僕ですが、あのゲームクリエイター・小島秀夫監督が当時新作として予告していた『デス・ストランディング』の、そのゲーム内容が発表された時には、人一倍歓喜しました。

それはズバリ「“配達ゲーム”です」と発表されたわけですが、一部には「それって面白いの…?」と「?」が浮かんだという反応もあったそうです。しかし僕は「世界がやっと追いついた!」と自分勝手な喜びに浸っていました。
今ではご存じの通りこの「デススト」というゲームの実態は、プレイヤーが配達員となって、依頼された荷物を目的地までどんなルートでどんな手段を使ってどう効率よく荷物を運ぶかという、まさに僕の大好きな種類のゲームだったのです。勿論発売と同時に購入し、楽しみ尽くしました。

そして、この「デススト」が世界的に大ヒットし、絶大な評価を得た今、『ピクミン』というゲームシリーズが取るべき道は、『デス・ストランディング』だと思うのです。

『ピクミン』新作が範を取るべきは「デススト」

『ピクミン』はメインシリーズを3作出した後は、ゲームシステムを『メトロイド』や『カービィ』のような「探索型横スクロールアクション」にした『Hey! ピクミン』を出したり、冒頭に述べた『PIKMIN BROOM』では『Ingress』や『ポケモンGO』のような「位置情報ゲーム」として、その世界観を元にゲームが展開されていきました。しかし僕は再三述べているように、もっと「ピクミンらしい」、つまり「段取りゲーム」としての『ピクミン』がやりたいのです。そこで提案したいのが、「ピクミン運送会社ゲーム」です。

まず世界観は『ピクミン3』から数十年後の「PNF-404」(ピクミン達のいる惑星)です。そこにはホコタテ星からの入植により街が出来上がっています。そこで住人達はピクミン達の力を借りながら様々な生活を送っているのですが、プレイヤーはその中で運送会社に勤務しています。プレイヤーはピクミンを引き連れ、たくさんの荷物を大きな町の商店や様々な施設へ届けていきます。そこに様々な障害や、時には遠くの町まで配送する難易度の高いミッションがあったり、在来生物からの敵襲にピクミン達と対応したり、といった内容です。

もともとの『ピクミン』で1と2の主人公達は「運送会社の社員」という設定なので、それを活用しつつ、「段取りゲームの本家」としてそれを「デススト」に範を取り、任天堂的な可愛らしい絵柄で表現された街、「マイクラ」や「Kingdom 」シリーズなどの拠点開発/タワーディフェンスゲーム的要素を加えて、あとはちょっと、他にどうすればゲームとして面白くなるのかは…………………ゲーム作りの才能に欠けるのですが…、こんなゲームどうでしょう!?超やりたい!!

「新作が開発されている」という、あくまで噂レベルの話もありますが、とにかく「段取りゲーム」としての『ピクミン』を!お願いします!任天堂さん!

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