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Netflix映画おすすめ【ただ映画を見る】名画座インコさん vol.18 【表現者が「道を見つける」ということとは】
酷暑の日々。netflixも夕方近くならないと熱を放つデスクトップPCのそばに行きづらい…という感じですが、今週は以下です。
「アンブレラ・アカデミー シーズン2」
netflixで「アンブレラ・アカデミー」S2完走。
— インコさん(リタ・ジェイ) (@rita_jay) August 15, 2020
人間関係がうまくいかないヒーローの義兄弟たちの、いらん事を言うヤツと物分りが悪いヤツの相乗効果がすごいが、不器用ながら寄り添ってゆく姿をしっかりと拝めたシーズン。「次が待てる」終わり方なので、海外ドラマの投げっぱなし感が気になる方も安心 pic.twitter.com/fLOrUrfoGi
「ぼくたちの奉仕活動」
netflixで「ぼくたちの奉仕活動」を。
— インコさん(リタ・ジェイ) (@rita_jay) August 15, 2020
しくじった会社員二人が社会奉仕活動で子供の面倒をみることに……
イヤなやつとバカの二人組が自分たちの奥にある「よさ」に気づき、他者を変える助けとなる。これですよ。迷ったときに観るアメリカのコメディの当たり作ほどいいものはない。実によかった。 pic.twitter.com/DJvO7MP2IZ
「アグネスと幸せのパズル」
netflixで「アグネスと幸せのパズル」を。
— インコさん(リタ・ジェイ) (@rita_jay) August 18, 2020
とある主婦がジグソーパズルの王者と出会い、大会への道を……
自分の誕生日で皆を接待。教会の手伝い。モラハラ気味の夫。無とも呼べる日常を整列させるパズルに合わせ、可能性を見つけた人間の「ゆらぎ」が浮かび上がるストーリー。これはシビれた。 pic.twitter.com/WEEODvaFET
「パフューム ある人殺しの物語」
netflixで「パフューム ある人殺しの物語」を。
— インコさん(リタ・ジェイ) (@rita_jay) August 19, 2020
超人的嗅覚を持つ青年があるひとつの香りに取り憑かれ……
サイコ野郎の一代記……かと思いきや角度を変えたスケールの大きさでビビる。板垣恵介の「謝男」のような描写を完璧な精度の実写で観ることができた。これ劇場で観たら満面の笑みだったな。 pic.twitter.com/dRFLpW0zlP
「ぼくたちの奉仕活動」が面白かった。
コメディ作品だからこそまっすぐなメッセージをセリフとして言えるという部分はあって、この作品は後半で中世戦争ゲーム(いわゆるチャンバラごっこの延長)に赴く中、主人公が面倒を見ていた内気な少年が「好きなことをしている時点で勝ったも同然」と明確に言葉に出して檄を飛ばす。これはアツかった。
ビートたけしさんの言葉で「漫才師になろうと思ってなっている時点で宝くじが当たったようなものだから、そこから売れるのはもう一回宝くじを当てるのと一緒」というのがあるが、好きを仕事に。とかいう以前の問題で「道を見つけた時点でそれは充実につながる」とはっきり言えるのはいい。
大事なのは「現実問題は置いておく」ということだ。漫才師になっても食えるかどうかはわからない。上の言葉は突き詰めると「覚悟を決められた人間の幸せ」という内容である……ということは次第にわかってくることだが、少なくてもやろうと思っている人間を止める手段にしてはいけないというか。
コロナ禍で「役者をやろう」「ミュージシャンになろう」ということもためらう人もいるかもしれない。実際「道に進まない理由」としては大きい。だが、それでも突き動かされるものがあるとしたら、それこそが「幸せ」なのだ。と、いまだ売れていない自分ではあるが、はっきりと言えることでもある。
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