初めての外部評価

外部評価なんて楽なもんでしたよ。正直言って施設のいいこと言っておけば福祉に詳しい人が好き勝手に宣伝してくれるのですから。

向谷時代には絶えていた近隣の方との交流が復活したこと。介護ソフトを使っての記録の簡略化などいいことづくめを並べておけばどうにかなるのです。

当日は研修受けた調査員が視察に来るのですが、それがなんと反社に金出して初任者研修行かせていたところの講師だったのです。

アホの反社はそれだけで舞い上がってしまいました。いらぬこと運営のことまで割り込んで間違ったことまで口を出します。ウザったいことこの上なしです。夢子に加えて反社までいらぬことを話し出さないか?と不安になったのを思い出します。

従業員と視察員が面談をするというので首や手首にカット跡をつけて痛々しくもレクをする夢子を面談させる訳にもいかず、私の改革に反目の奴がなんというかわかりません。爆弾を面談させるようなもんです。やむなく反社を面談させましたがこれが反社の増長するキッカケになるとは思いませんでした。

反社は講師から『素晴らしい。僕の法人に来ないか』など言われ舞い上がってしまいました。アホですよ。ヘルパー二級風情が何をのぼせているのかと。血の滲む努力もしないでチヤホヤされるわけがありません。私から言わせたら舐めるな。ですよ。

中途採用で無資格だったら『貴方は今まで何をしてきたの?』ときたもんです。

10年前はヘルパー二級は土から生えてくるってもんで虐めて虐めて耐え延びた奴だけ育てる。そんな時代でした。わからないことは図書館で調べました。同じ失敗しないようメモも必死で取りました。

今の介護は恵まれています。私が入職した時はスマホなんてなかったし。今はアホがちょっとググって適当な知識を振りかざして自分を正当化できるのですから。

恥をかきたくない。そんなんじゃ物事なんか覚えられる訳がありません。酷い目にあって得たものは失おうとはしないものです。人は安易に手に入るものは大切にはしません。

さて、閑話休題。

アホの言い分も聞かず外部評価のレポートはワムネットに公表されました。

ちゃちいな、というのが印象でした。ただ、その日だけいい飯を出すなよ。違うだろというのはありました。

日頃から認知症老人はいい食事を食べてません。また、地域に根付く施設としては地元民が作った地元の食材を使い、地域との交流を図らなければなりません。それができていない、金がかかるというならば地域密着型の介護などしなければいいのです。地元から総スカンの事業所など無価値だし悪口を言われ、ありもしないことを言われたりします。

閑話休題。地元と密着しているアピールでよく書いてもらえました。施設長は地元の業者から金をもらっていると不名誉なウワサを立てられました。いやいや、俺が地元に馴染めない施設を建て直したんやないか?と。訴えたいです。

さて、しかしながら政治家同士の諍いは施設を揺り動かします。次回から産廃利権に伴う主流派対反主流派の因縁を語ります


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