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夫が注文住宅に求めるもの

姉が建築家になりたいと言った時
お~なるほどわかるな~と思った

私たちの実家は碁盤の目のように区画された住宅地で
家が立ち並ぶ場所にあった

そのため、友達の家に遊びに行くときには
自転車に乗って、毎回違う道を選び、
建つ家々を眺めながら向かったものである

あぁこの家ステキだな~
あ!こっちの家が新しく建て替わってる!
と発見するのが楽しかった

家族内でも、よく家の話を
していたように思う

「あの家中二階があるのかな?窓の位置が変わってるね」
「あそこのお家、黄色に塗り替えたんだね!かわいいね」
(当時薄い黄色の壁の家が流行っていた)

今考えれば、姉が建築家になりたいと思ったのも
幼い時から、そのような会話を繰り返してきたからかもしれない

というわけで、同じ家庭で育った私もまた
家についてはずっと興味があった

それと対極にあるのが、私の夫である
「俺、一軒家には住みたいけど、本当にどんな家でもいいよ」

私からすれば、耳を疑う言葉である

「じゃぁ、私が決めていい?」と聞くと
「いいよ!」

と、姉もやりがいがないだろうなと思い報告すると
「なんでもいいと言っている人ほど、あとでこんな風にしたかったって、
揉めることがあるから、共有したほうがいいよ」と

なるほど~
確かに、これからずっと住んでいく家だ
夫にも完成を一緒に楽しみにしていてほしい

そこで、夫に
「本当にどんな家にしたいか、希望ないの?」と
聞いてみた

すると
「そういえば、子どもの時からずっと、野球の打撃練習場が欲しかったんだよね」と
「それなら庭にネット張れば?嫌だけど」と言ったら

「いや、雨でも、夜でも練習できるように、地下に」

!!!
「んなもん、要らん!」
と一蹴して終わったのだ

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