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蠍座の季節にやりたいこと

蠍座の気配が、色濃くなってきた昨今。
拡がっていた世界の感覚が、
どんどん内側へ、深みへと矢印の方向を変えていく季節。

蠍座の季節は、秋も終盤であり、
短くなってきた太陽の時間を感じたり、色を変えて散っていく落ち葉を眺めて、少し心細くなったりする季節。

秋の夜長に、月明かりの下で、ゆっくりと時間の経過を感じながら、人の身体も冬支度をするために、冬眠モードへと全体的にスピードを落としていきます。

そんな蠍座の季節にやりたい事は、
・身体を充分に緩めて温める(特にお腹周り)
・立ち止まる時間をつくる
・映画や本、音楽などで涙活してみる
・じっくり話を聴いてみる
・内側を感じる感覚に丁寧に向き合う
などです。


どうして内側に向き合うのか


蠍座は、12個の星座の中で、最も深く、暗い所、ものごとの裏側を担当しています。

日のあたるところは一見分かりやすく、ぱっと見て反応しやすく、目立つところがあるので、その前をそこそこのスピードでチラ見しながら駆け抜けたとしても、キャッチすることは可能ですが、
裏側、陰になっている部分を見ようとすると、走りながらではなかなか見ることはできません。影の部分をキャッチするには、一端立ち止まって、裏をのぞき込む…というような作業が必要になって、走っているスピードを落とさないと(もしくは一旦立ち止まらないと)キャッチすることはなかなか難しくなります。

どれくらい立ち止まって、裏側をのぞき込むか?は人によって様々だと思いますが、蠍座の質を持っている(太陽、月、アセンダントあたりにお持ちの方は特に)人たちは、その陰の部分、裏側の部分にこそ、「真」があるということを感覚的に知っています。

だからこそ、ここぞ、と言う大切な場や人の関係では、まずは相手の状態に合わせて立ち止まり、その陰や裏側にある隠されているモノをゆっくりじっくりと観察するところから、物事をはじめます。

人から見れば、その行為は、時に理解されがたく、ちょっとまどろっこしく感じられたり、見られたくない部分まで見抜かれてしまっているような感覚を覚えて、誤解を生むことがありますが、
本当の意味での「真」「芯」を見抜き、日向も影も理解することで、そのものの最もベストな状態を考えることに長けています。

結果的に、最も効果的で、希望の通りになる道筋を描き出すことができ、またそこに、確信が生まれます。だからこそ、その道を信じて、確信を持ちながら根気強く動き続けることができる…そんな粘り強さも、蠍座さんの強みです。

本当の意味で、今を理解しようとすると、ひとかけも落とすことなく様々な方向から観察しまくる…(笑)これはとてつもない労力とエネルギーを必要とする行為ですから、
あまりいろいろなものに、その観察眼を使い続けると、エネルギーが分散して、深くまで潜れなくて不完全燃焼になったり、
知らないうちに、自分の身を削ってエネルギーを捻出していたりするので、「やりすぎ」ていないか、時々、客観的にチェックすることが必要です。

また、いちど確信して動き続けることを選択すると、少しずつずれが生じてきたとしても、なかなか修正の一歩を踏み出すことができません。積み上げた労力やエネルギーがとても大きいからこそ、他の可能性が見えてきてルートが変わろうとしていても、なかなか切り替えることができないことも。

いかにして、現状を客観的にみる時間を作るか、さらには、自分の真意を見失ってはいないか、を時に意識する必要があります。

無意識にでも流れ込んでくる相手の裏側は、時に見たくもないもの、知らないほうが幸せだったと感じるものも浮かび上がらせてきます。
その現実にショックを隠せなかったり、人間不信に陥りそうになったりする時もあります。

周囲の人が同じように、世界を捉えているわけではなく、その深さはピカ一であるため、必要以上に考えすぎるのも、場面によっては不要な場合があることも、念頭に置いておきたいところです。


しかし一方で、相手の内側を見る行為は、自分自身の内側を見ていく行為と直結しています。
自分自身の内側の影の部分にも、しっかりと向き合うことで、行動へのもうひとつ奥の大きな理由を、理解することに繋がっていくのを助けてくれます。

どうしても、こうありたい。やらなければならない。
時にやってくるそうした揺るがない衝動は、内側にしっかりと向き合って掘り下げていくからに他なりません。

その行動が、自分自身だけでなく、周囲に、全ての繋がっている人々に、影響していくことを知っているからこそ、不屈の精神をじっくりと絶えずに燃やす、火星の力が蠍座に宿っているのだと思います。


真、芯を捉えて道を見出す


蠍座に星があってもなくても(笑)
じっくりと物事の本質に向き合うことで、見えてくることがあります。それはこれまでなかなか目を向けなかった、影の部分かも知れないし、その物事の真意かも知れません。
いつもは出来なくても、この蠍座の季節には、みんなが少しづつ内側に向いて、「真」または「芯」の声を聴くことで、これまで見えていなかった道を見出すこと、さらに、それを叶えていく道筋をこつこつ歩いていきたい時。

内側をどれくらい深くまで、見ていくことができるのか…。
やり慣れている人も、そうでない人も(笑)
ぜひ、チャレンジしてもらいたい季節です。


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