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COMITIA145初参加 記録

イーニ、もといおいよです。今回9/3に東京ビックサイトで開催された「COMITIA145」に参加した様々を記録として残しておこうと筆を執りました。
今後の自分の為であるとともに、これから創作活動を続けていく方の力になれたら幸いです。


COMITIA145参加に至るまで

年表

2022年10月頃、自創作「箱庭主義者」をカードゲーム化させたい!と思い立つ
2022年11月27日、COMITIA142に一般参加、創作熱を多分に浴び「来年のCOMITIAにサークル参加する」ことを決意
2022年12月から新規アカウント「おいよ @inicoillusut」の活動を本格化させる
2023年1月~5月、紆余曲折ありながら創作活動を進める(忙殺されてCOMITIA参加を断念しかけた時期もある)
2023年6月、覚悟を決めてCOMITIA145にサークル参加を申し込む
2023年7,8月、原稿の執筆、グッズ制作、イベント参加準備

2023年9月3日 COMITIA145本番

原稿執筆、グッズ作成について

6月に参加を決めてから数日、いつごろまでに本を作ればいいのか、グッズはどれほど用意できるのかなど右も左もわからない状況で有識者方に相談しました。

有識者:即売会の参加経験が豊富であり、今まで何冊も同人誌を刊行。グッズの作成や袋詰めなどもおてのものであり、私も何度か準備のお手伝いをしたことがある。

有識者からの助言、自らの今回の経験からイベント準備に向けて考えておくべきことをまとめると
・印刷会社決め
・同人誌のページ数
・奥付
・〆切までの日数、作業可能日数
・心身共の健康
です。

印刷会社についてはほぼ即決。おすすめされたところを利用しています。

こちらの会社です。大変お世話になりました。

他にも本の装飾が豪華な所や、グッズ作成が得意なところなどたくさんあると思いますので、ここは自分の好みで決めるのが一番だと思います。作りたい本やグッズの系統にも左右されるでしょう。

次にページ数ですが、はじめは決めていませんでした。
構想では最悪12ページ、20~ページくらいの本にするつもりでしたが、描きたいネームを描いていたら30ページほどに。デジタルでもアナログでもまずは描いてみて、様子を見てページ数をきめるとよさそうです。
ただ、ページ数は表紙などを含めて4の倍数(もしくは8の倍数)で作る必要があるのでその都度調整します。また、本にするためには最低12ページは必要だそうですが、これも各印刷所・会社によって異なるので事前に調べておくべきでしょう。

奥付について。これは有識者に相談した際にはじめに教えてもらったことです。これがないと本が作れない……とまではいかなくても、かなり重要な部分です。自身で作るコピ本であれば関係ないですが、印刷所名などもこちらに記載します。何を書くべきかは様々なサイト・記事で確認できますが、何を書くかは人によるようです。

私が参考にさせていただいたサイトはここです。

〆切、作業可能日数

これは死にかけたので見出しでいきます。
参加表明をしてから実際に作業に取り掛かるまで、どれだけ原稿に時間がかかるのか、いつまでに描き上げればいいのかわかっていませんでしたが、20~30ページの同人誌でしたら締め切りまでに1ヶ月~くらいは見積もって作業を開始した方が良さそうです。

私は最終的に31ページとなる漫画のネーム、下準備に1週間、ペン入れや色置きに2,3日最終確認に約半日というトンデモスケジュールで完成させました。愚かです。
今回は寄稿していただいたのでその方のデータを受け取り、入稿用データに変換させるための日数も含まれています。

ただし今回はイベント前に本を手元に置いておきたかったため自宅搬入の締め切りで入稿しています。イベントに直接搬入していただく場合はもっと余裕がありました。どの締め切りで描くかは人に寄ります。

また、実際の日数よりも作業可能日数を数えたほうが良いです。仕事や学校、出かける用事など作業できない日を認識していないと私のように限界作業で地獄を見ることになります。それはそれでイベント参加っぽくて楽しかったんですが。

そうして無事本が完成することが決まった後、グッズの作成に取り掛かりました。といっても、缶バッチについては事前に作り上げていました。また、基本的に本の締め切りよりグッズの締め切りの方が若干早いようです。優先すべきはグッズです。

缶バッチ制作をお願いした会社です。とても可愛い缶バッチが作れました。

本の脱稿後に準備したのはポストカードと名刺です。こちらはすでに紹介した「ねこのしっぽ」さんにお願いしました。本とは違い、直接搬入での申し込みだったので早割で入稿できました。やったぜ✌

心身の健康

最重要項目です。これが伴わないとイベント参加も創作活動も継続できません。よく食べてよく眠ってください。せめて徹夜作業はほどほどにしてください。限界作業でもちゃんと寝ました。眠すぎたので。

また、イベント参加前、5月ごろまんまと五月病にかかっていた私は一時 参加を断念することも考えていました。創作活動が続けられるか分からないほどに心身が疲れてしまうこともあります。活動を続けるかどうかは常に自分の心身と相談しましょう。命無ければ活動も続けられません。
個人的には活動することが命綱になることもあるので無理に動くことも否定はしませんが、余裕をもって楽しく活動していただいたほうがきっと今後も活動を続けられます。

COMITIA145にいざ参戦

先に結果を述べておくと、大成功でした。
自分の中での感想でもあり、客観視した評価でも「成功した」といっていいイベント参加結果でした。逆にこんなすんなりいってよかったのか?
とにかく夢のような現実を過ごすことができ、語りつくせない感動を得られました。サークル参加って……創作活動って……最高……!

という自慢は横に置いておいて、冷静に今回のCOMITIA参加について、用意した冊数、グッズの数、イベントでの人の動きなどを今後のために残しておきます。

用意した本、グッズの数、値段決めについて

・自創作本 B5/40P/モノクロ 800円
・缶バッチ(4種) 各200円
・ポストカード(3種) 各100円

まず悩んだのは本の冊数。同人イベント、しかも一次創作、初参加でいった
いどれほど用意すればいいのだろう?ということ。

結論、今回は20冊用意しました。
これはとにかく事前に調べて決めた数です。
出てくるサイトや記事(流石に数が多いのと全て覚えきれていないので引用文献は表示できません。すみません……)は基本的に「二次創作」の同人誌についてが多かった印象です。そりゃそう。

一次創作、しかも初参加となると50や100なんて数、確実にさばけません。そもそも活動場所といえばX(旧Twitter)のみであり、イベント直前に元々使っていたpixivアカウントを整備してお品書きだけおきました。Xのフォロワー数はその時点で150ほど。数の暴力に支配されたインターネットでは忘れがちですが、100人以上の人に個人の発信情報を見られているというのはすごいことですよね。

調べた時には基本的に「自分用」「見本誌用」「知り合いに配る用」+αで約10冊前後用意すればよいと述べられていました。実際そうだと思います。少し多く見積もっても20~30冊あれば十分でしょう。

また、実際どれほど売れるのか事前に目安を立てていました。まず「取り置き」の希望者を募集し、確実に買っていただける数を確保、その取り置きの数+5冊かキリのいい数を目安に冊数を決めようと考えていました。ありがたいことに「おいよ」で活動を始めてから、また始める前から交流があった数名の方に取り置き希望を出していただけました。

実際にイベントに持っていった数は重さや運びやすさを考慮して13冊。そのうち1冊は見本誌として運営に提出。なんと完売しました。嬉しい。改めてありがとうございます。時間は13時半ごろだったと思います。

残りの7冊はイベント後に通販を行い、これまた嬉しいことに完売しました。本当にうれしい。ありがとうございます。

再販はどうしようかと決めあぐねているところですが、最初に決めた20冊という数は自分の力量や活動の様子からちょうどよかったのだと思います。今後の糧にもなります。

缶バッチとポストカードは印刷会社の最小ロットの個数でお願いしました。
それぞれ、
缶バッチ 10個ずつ 計40個
ポストカード 25枚ずつ 計75枚(予備枚数が5枚ずつ程あり、本来は90枚くらいありました)
となります。

イベントでは缶バッチがそれぞれ4~5個ずつ、ポストカードが7~枚ずつほど売れています。その後の通販では缶バッチは完売し、ポストカードも残り16枚ずつ程度になっています。
今後のイベントで持っていけばある程度は売れるんじゃないかと考えていますが、今回は交流があった方々に多く購入していただいており、完全初見での販売枚数は今回より少なくなると見込んでいます。

次に値段ですが、既に活動をしている有識者に相談をして決めました。40Pの同人誌はページ数が多い方だそうで、800円に。

個人的には自創作の本というのは完全に自己満足であり、あまり高い金額設定をするつもりがなかったので無知無知の状態で500円くらい? と思っていました。が、印刷代からの計算や有識者の助言により800円におちついています。こちらも今となってはいい塩梅の金額設定だったようです。
グッズに関しては印刷代÷作成個数+α(キリのいい金額)で決めました。作る数が多ければ多いほど安くなるって本当ですね。

おまけですが、今回のイベントでは無配ペーパーを15枚ほど用意しました。一枚の紙から16ページの本ができる例のあれです。

参考にさせていただいた記事です。

こちらは元々用意した10枚と現地で折った5枚を名刺と一緒に置いておきました。フリーペーパーは全て持っていっていただけました。無配なので現在はデータを公開しだれでも作れるようになっています。

イベント本番での人の動き

ジャンル:ファンタジー
場所:A45a イベント会場では端の方、すぐ近くに出張マンガ編集部があった

人通りとしては定期的に数名がスペース前を通るような場所。全く人が来ないなんてことも、壁サーなどが近くにあるわけでもなく 行列が近くに!なんてこともありませんでした。

取り置きをしていただいた方や、フォロワーさん(その場でご挨拶いただけた方や、後日X上で判明した方)が多くいらしてくれました。また、今回の本には寄稿してくれた方がおり、その方のフォロワーさんもきていただけました。もちろんその方には売り子やお使いという形で大変に協力していただいています。本当に助かる……ありがとうございました……

そして差し入れも大変たくさんの方にいただけました。嬉しい。お菓子大好き
どこにもいただいたものをあげていないのでここで自慢感謝を述べさせてください。

いただいたものです。ありがとうございます!

それ以外では、お品書きやディスプレイを覗いてくれた方、サンプルとして置いていた本を手に取って読んでいただけた方、フリーペーパーや名刺を手に取っていただいた方などが複数おられ、大満足です。少しでも興味を持っていただけたことに感謝……

気になることのメモや、今後の参考までにですが、今回の本の表紙はとてもシンプルに創りました。


本の表紙・裏表紙

初見の方ではやはり「顔あり」や「カラーイラスト」の方が手に取ってもらいやすいのではないか……? と考えています。

個人的には今回の表紙はかなり気に入っているのですが、せっかくだし今後は顔入りの表紙やカラーの表紙を作ってみたいなぁと思っています。

イベントを終えて

撤収はイベント終了1時間前くらいに行いました。やはり本が完売してからはグッズのみ売れるというようなことはありませんでしたが、それまでの売れ行きが十分すぎるほどだったのでよしとします。

その後、帰宅後に残った在庫や通販での取り置きの方のためにboothを開設、こちらにより本と缶バッチは完売することができました。大変うれしい。缶バッチは自分でもたくさん手元にあると嬉しいので追加発注かけました。

その他準備、ディスプレイ用品など

今回用意したものは
・敷き布
・サンプル置き用スタンド
・グッズ用の立てかけ棚(ワイヤーネット)+小物籠2個
・お品書き用ポップアップスタンド
・本を入れる/レジ用 B5サイズのケース

・折り畳み椅子
・お釣り

こちらが実際の設営の様子。

ディスプレイについても事前に色々調べました。インターネットって偉大……!

まずは敷き布。こちらはAmazonでいい感じのサイズの布を購入しました。横幅をそろえるため購入後に裁断。ちょうどいい大きさにして使用しています。
本やグッズの印象に合わせて真っ黒な敷き布にしました。暗い色合いの敷き布がいいらしいですが、結局は個人の好みとセンスだと思います。
ポップアップスタンドも同時に購入しています。組み立て式で持ち運びにもちょうど良いサイズでした。これはテーブルに置く用のもので、今後参加するときにポスター用に買うとなるとかなりでかいサイズになるんじゃないかな……と推察しています。

ワイヤーネットと小物籠(設営画像右)は100均で購入しています。なかなかちょうどいいサイズ。今後も使用できそう。
缶バッチを入れた小物籠を上の方に設置すると重さで前かがみになったので下の方に配置しました。
サンプル用ブックスタンドやケースも100均で購入。ケースについてはレジとして利用しやすい!というツイート(ポスト!?)を参考にしましたが、あまりその通りには活用できてません。自己流。

参考にした大元のツイートを保存してなかったので見つけ次第追加します……

折り畳み椅子は一緒に参加してくれた方用の椅子です。COMITIAの椅子は申込時に追加できるのですが、今回はちゃんと確認が取れないまま申し込んだので持ち込みでもう一つ持ってきました。(持ち込み椅子は今回は可能でしたが、不可能な時もあるのでイベント毎に調べたほうが良いです。)
軽いし座面までが高いしめっちゃよかったです。販促します。

最後にお釣りについてですが、100円玉を3000円分くらい用意していきました。が、ありがたいことにちょうどのお支払いをしてくれる方も多く、むしろ100円玉がたくさんたまりました。余裕をもって2000円分、いっそ1000円分くらいでも大丈夫そうです。

まとめ、今後について

大成功だった今回のイベント参戦、次回以降の参加についてもかなり意欲的になれました。実際はリアル事情などで難しいこともあるんですが……気持ちとしては12月のCOMITIA146にも参加したいですね(流石に無理かも……)。
ただ、元々の目的や目標は「自創作をカードゲームにすること」なので今後も活動は続けていきます。いつかいろんな人にオリジナルカードゲームで遊んでもらうんだ……

今回の反省点としては「はしゃぎすぎたこと」「持ち運び荷物が多かったこと」「販売数の記録をつけていなかったこと」と考えています。

初参加だったこともあるんですが、めちゃくちゃにはしゃいだような記憶があります。注意されることも無く、実際に誰かに迷惑をかけた訳ではない……はずですが、こう、もう少しおしとやかにしておこうと考えています。でも今後もはしゃいじゃうかも。

そして荷物について、今回は一部を除いたすべての荷物を自ら運びました。具体的には本(13冊)、缶バッチ(40個)、ディスプレイ用道具、文具などの諸雑貨です。でかい鞄が二つ、小さい鞄を一つというスタイルです。ポストカードと名刺は直搬をお願いしていたのでスペースに置かれていました。
重さとしては大したことなかったのですが、流石に幅を取っており電車内などで少し申し訳なく感じました。今後は荷物は一つにまとめるか、直搬サービスを利用して現地に運び入れてもらうかと考えています。

最後に記録。これはちゃんと逐一メモを取っておいた方がよかったです。持ってきた個数や手元に残った個数を比べながら実際に売れた個数を計算していたのですが、やはり間違いなく記録するためには売れるたびに確認したほうが良さそうです。

今後の新刊やグッズについては、その都度様子を見ながら作る冊数や個数を決めるつもりでいますが、今回ほどは売れないのではないかと考えています。
初参加、今回多くのフォロワーさんが購入してくれたこと、初見購入の難しさなどを考慮しています。
まぁ活動を続けてみないと分からないことですが!

COMITIA初参加、本当に夢のような時間でした。改めて今回の活動に協力してくれた方、応援してくれた方、購入してくれた方、全ての方にお礼申し上げます。さらにCOMITIA運営、全ての創作活動を続けている方、ありがとうございます。まだまだこれからも活動が続けられるよう応援しています。私もその一員になれるよう頑張ります。

この記事は今後の自分の為、今回の自分同様一次創作イベントに参加する方のために記しております。今後、誰かの創作活動の力になれるのなら嬉しいです。

おまけ、宣伝

今回のイベントで販売した本やグッズをboothにて通販しています。
現在はポストカードしか在庫がありませんが、今後缶バッチは在庫を増やしたり、本も少しだけ再販を考えてたりしています。
よければ覗いていってください!

創作活動って最高~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!

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