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【法学編入】編入したら人生が好転した話

こんにちは、最近大学を卒業したinitarouです。
2本目の投稿になります、前回の記事を読んでいただいた方、本当にありがとうございます。

1本目では、TOEICの勉強方法について振り返りましたが、2本目では、TOEICを勉強するきっかけになった大学編入に関するテーマでお話ししていこうと思います。お付き合いいただけますと幸いです。

大学編入試験とは、専門学校、高専、大学に通う人が大学に途中から入るために受験する試験です。合格すると、新大学3年生として編入先の大学に入学することができます。

私は、大学2年次に編入学試験を2校受験して、1校に合格したため、その大学に編入しました。この経験が私の人生を大きく動かしてくれたのでその体験談をご紹介できればと思います。

大学入学(2020.4)→在籍大学中退(2022.3)→合格校編入(2022.4)

わかりにくいのでまとめてみました

22歳初めての自分語りにお付き合いいただけますと幸いです。


入学したらコロナ禍

私が大学生になったのは2020年4月でした。ちょうど年末年始からコロナが猛威をふるい始めた時期です。通っていた大学は4月のはじめにオンラインに切り替えたものの、大学のプラットフォームがアクセス集中による負荷に耐えられずサーバーダウンしたため、いきなり1ヶ月の休校期間に入りました。

望んでいたような大学生活は送れませんでした。本来なら大学に毎日通学し、サークルに所属し、友達を作ることで帰属意識を形成していくのだと思います。しかし、すべてにおいてに「できない」を突きつけられた私は、大学受験の失敗から逃れることができず、胸に穴がぽっかりあいた気分でした。

大学1年では人生最大の失敗に頭を悩ませていました

くすぶっていた大学1、2年

大学に通ったのは大学1、2年の間は週に1回いくかいかないかくらいの頻度です。その中で数少ない友達もでき、なんとか大学生活に馴染んでいこうとしていました。ただ、帰属意識の形成に失敗していた私は、「なんかちがうなぁ」と思い続けていました。

「ステイホーム」や「三密」など、もはや懐かしい響きを持つ言葉が世間で盛んに使われていたこの時期、私のできることといえば勉強と筋トレくらいでした。とはいえ、大学受験の勉強から解放されたばかりの私は、特に勉強に対するモチベーションはなく、大学のオンライン授業を受け、膨大な課題を提出し、ただそれを繰り返す日々でした。

真面目に課題を提出していた私は、学部内で上位2%しかもらえない成績上位者用の給付奨学金を在籍した全学期でもらっていました。ただ課題をポチポチ家で提出していただけなので達成感はあまりありません。ただ、この事実は「自分はこの環境でトップ層にいる」という慢心を生むには十分すぎる理由でした。「自分はこの環境よりももっとレベルの高い場所にいくべきだ」という思考も徐々に形成されていきました。(この時は気付きませんでしたが、学内の勉強以外のことに力をいれている自分よりも優秀な人がいることは言うまでもありません、、、)

max5の中で4.90を記録するなど勉学に力を入れる

授業中に決断する

年が明けた大学1年の1月(2021.1)、「社会に生きる法」という授業をオンラインで受けていました。法学部出身の社会人が、社会でどのように活躍しているのか、今後のキャリアパスはどんなものがあるのかゲストスピーカーが話してくれる授業です。

パソコンのスピーカーから無機質に流れる音声をぼーっと聞かながら自分の将来に思いを馳せていました。「自分はこのまま社会に出ていいのか」という漠然とした不安と、「レベルの高い環境で勝負したい」という欲求、さらに帰属意識の形成に失敗したために心に残り続ける「学歴コンプレックス」のような醜い感情など、様々な思いが心の中で交錯していました。

ふと、こんなことを思い立ちました。

「受験で落ちた大学に途中から入る方法ってないのかな」

思い立ったが吉日、ゲストスピーカーには申し訳ない気持ちですが、授業中のネットサーフィンが始まりました。5分もすればすぐに欲していた情報は見つかりました。編入試験との出会いです。

そこから色々調べ始め、大学の期末試験が終わった2月から、前回の記事で紹介した編入に向けた勉強(英語学習)を開始しました。試験は10月末です。約9ヶ月の試験勉強のはじまりです。

長い挑戦期間が幕をあける

狂ったようなモチベーション

2月と3月は主に英語の勉強と本50冊を読むことに時間を使っていました(本50冊の話はまた後日、、、)。そのころの勉強時間は、読書時間も入れれば月125時間くらいです。そこまで時間が多いわけではありませんが、TOEICの準備や、本をたくさん読んだことで意識が高まり、人生に対するモチベーションが向上していました。自己啓発系を好んで読むことも影響していそうです。

続く4月から7月の4ヶ月は月あたりの勉強時間が200時間を超えました。人生への高いモチベーションをベースに授業の復習、課題提出、英語の勉強、読書などあらゆることに全力で取り組んでいました。

その結果、大学では上位の成績をとり、TOEICでは初回で900点を超えることができました。当初はTOEICを使わない第一志望校のみ受験しようと考えていましたが、TOEICの点数を見て、受験科目にTOEICがある、かつ、高校の頃から密かに憧れていた第二志望の大学についても受験することを決めました。

この大学が今通っているところで、大学院でもお世話になる場所です。ここでの出会い、経験などすべてが人生をプラスの方向性へ動かしてくれました。

ただひたすら勉強した日々

失速した夏

4ヶ月間、大学受験生にも引けをとらない勉強期間を過ごした後、大学の定期試験を終えると、まるでフィーバータイムが終わったかのように勉強に対するモチベーションが薄れていきました。時間が迫ってくるプレッシャーや、徐々に「遊び」が解禁されつつあった周りの友人をSNSでみてしまっていたことが影響したのかもしれません。

ともあれ、ここで踏ん張れなかった私は、月あたりの勉強時間を66時間(8月)、86時間(9月)に減らすことになりました。この時間は主に中公新書や岩波文庫の法学、政治学に関する本を読む時間に使いました。あとは少し編入法学の勉強をしていました。

第一志望に合格した人はこの期間で相当な努力をしたことと思います。踏ん張れなかった自分には言い訳する余地もありません。編入試験の勉強は大学受験よりも完成形がなく、終わりがみえないため半端な気持ちでは勉強を継続することが難しいと強く実感しました。

合否を分ける重要な夏に失速した私ですが、続く10月はなんとか根性をみせ、月136時間の勉強をしました。完成形が見えない手探り状態での勉強でしたが、自分なりに頑張れたと記憶しています。

第一志望の大学とは対照的に、第二志望の大学の試験は試験の傾向が過去問から掴めたので、月末は情報がまとめられた教材を用いて、ひたすら暗記の日々を過ごしていました。

自分のペースでなんとか歩み続けた

落ちる、満足感

10月30日、大学受験では合格を勝ち取れなかった第一志望の試験日を迎えました。

試験科目は小論文と英語(筆記)です。

小論文では夏に読んだ本に関連するテーマが出題されるなど運も味方についていました。英語も傾向が分からないながらも何とか対策してきた成果を発揮できたようにも感じました。正直手応えもありました。

12月中旬、合格者の貼り紙の中に私の受験番号はありませんでした。2回目の不合格です。

案外、私の心中は穏やかでした。大学受験時に不合格を突きつけられたときは、1週間は寝込み、思い返すたびに心臓が痛みました。しかし、今回はなぜか晴れ晴れしい気持ちになっていました。

編入試験当日、あるいは過去問を見にキャンパスに行ったときは、「自分が落ちた大学に何をしにきたのだろう」、「自分はここにいる資格がない」と自尊心の全てを失いました。キャンパス内で周りに歩いていた人の目も過度に気になりました。

ただ、2回目の不合格を突きつけられたとき、「自分はこの大学と縁がなかったんだ」と思うことができました。自分の精一杯を2回もぶつけて全力で向き合った結果、それでもだめならここは自分の居場所ではないんだと、ある種「運命」を悟るかのようか感覚を覚えたのです。

私はなぜか満足していました。

不合格と満足感

成功体験

2度目の不合格という現実、心の穴が埋まるような満足感、大学2年の12月15日は本当に不思議な日でした。

その翌日、私は第二志望の大学から合格をいただくことができました。

嬉しくて嬉しくてたまらなかったのを覚えています。支えてくれた友人も心から祝福してくれました。

本当に嬉しかったのでスクショを残していました

動きだす人生

大学3年の4月、合格した大学に入学するとともに、念願の1人暮らしも始めることができました。

2年間で65単位とらなければいけないので、授業は大変でしたが、新しい環境に友人、先生方、バイト先など、刺激的な日々を過ごせました。

気づけば色々なことをしていました。

学内の団体の代表を務めて大学に提言書を提出してみたり、就活をそこそこかじってみたり、院試を目指して研究活動に取り組んだり、4年の12月には学会でのポスター発表もやりました。単位に追われる中、バイトもしてという状況だったので、なかなか頑張ったんじゃないかなあと思います。

多くの経験から将来のキャリア観も変わりました。大学院でもお世話になる恩師から、「可能性を広げたほうがいいよ」と言われ、大学院進学を決意するとともに、受験に落ちて一度は諦めた国際系のキャリア、留学が現実のものとして視野に入ってきました。

私生活では、こっぴどい振られ方もしましたが、その後しばらくして、一言では表せないくらい大切なパートナーとも出会うことができました(未婚です)。バイト先のオーナー夫妻やお客さんにもありがたいことにたくさんかわいがってもらっています。

年齢を重ねたこともありますが、編入してからの2年間で人間として成熟したと実感しています。大学1年の1月、自宅で授業中にした決断が、こんなに素晴らしい未来を見せてくれるなんて思いもしていませんでした。

そして3月末、私は学部の受領副総代としてお世話になった大学を卒業しました。勉学に力を入れていたことが報われた瞬間でした。

おわりに

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。まだまだこれからの人生ですが、コロナ禍もあってくすぶっていた青年は、人生を良き方向へ転がしていくことができています。

自分が何者になるかはこれからの行動次第ですが、「当たり前を当たり前にやる」をモットーに今まで通り自分を大事にしながら努力を重ねていければと思います。

最後に編入してよかったと思った点をまとめて本記事をおわりにしたいと思います。

①良き学友、恩師に出会えた
②レールから外れるのが怖くなくなった
③周囲の人のレベルが上がった
④学歴コンプがなくなった
⑤将来のキャリアについて視野が広がった
⑥学費が半額以下になった
⑦自分の本当に学びたい分野が学べた
⑧自分が好きになった

ここまで読んでくださり本当にありがとうございます。編入試験の勉強法や良い成績の取り方、あとは今後の私の人生がどうなるかについてはまた改めて投稿させていただければと思います。

では次回の記事でお会いしましょう。ご覧いただきありがとうございました。

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