ひとり会議とライフログ
製造業の会社をやっていた頃、毎年の年末にひとり会議をやっていました。
ひとり会議とか自分会議とか言い方は色々あるようです。私が最初に知ったのはネットだったと思います。書籍もたくさん出ているようです。
毎年、時間をとって自分と向き合い、今年の振り返りや来年の目標や予定などを検討しています。
現実から遠ざかるためには自宅から100km以上離れたほうがいいということを聞き、東京在住の私は(50kmですが)逗子に宿をとって2泊3日で缶詰でやっていました。これには家族の協力も必要ですね。ありがとう。
逗子の海を見ながらのひとり会議は私の毎年の行事になりました。
本格的にやり始めたのは2019年でした。
iPadのConceptというスケッチングアプリを使用しています。iPad + apple pencilで使用しますが、キャンバスが無限大なのです。
2019年の最初の年はまずその年の振り返りから行いました。
これにはこれまでバレットジャーナル(bullet journal)や、TaskChuteに記載していたライフログが大いに役に立ちました。人間なかなかこの1年のことを覚えていないものです。昨年末に誓った目標もしかりですね。
会社の金銭的なものや景気動向、社内システムにどう手を加えたとか、何を導入したとかを書き出しました。人事面での気づきや対策として考えていたことなども書き出していました。私生活ではゴルフのレベルアップや趣味のカメラや小型旋盤のこととか、なんでも書き出していました。
自分のやったことは覚えていないものです。意外と色々やっているのだなと自分のことを思い返せるのは自己肯定の意味でも良いことだと感じています。
次に来年の目標というか、ベクトルというか、やりたいことを書き出していました。
私は46歳くらいの時に、ロバートキヨサキさんの「金持ち父さん貧乏父さん」を読み、不動産投資というものを知りました。その後いろいろな本を読み進めましたが、その中で「金持ち父さんのキャッシューフロークワドラント」を知ります。
詳しくは書籍やyoutubeでもたくさん情報がありますのでそちらにお任せするとしますが、収入を得る方法を4つに分類するというものです。
E=Employee(従業員)
S=Self-employed(自営業者)
B=Business owner(ビジネスオーナー)
I=Investor(投資家)
当時、私は小さな会社のオーナーでしたので「B」に位置していました。それを不動産投資に徐々に移行していこうという目標を立てていました。「I」ですね。
具体的には不動産投資の本を50冊読む!とか戸建てやアパートの物件を月1回でみに行く!とかの目標も立てていました。
まだひとり会議のやり方もよくわからない感じでしたが、書き出しておくことが後々の役に立つことになります。仕事面、私生活面でそれぞれ5ヵ年計画で目標を書きました。
2020年の年末にまたひとり会議をしました。50歳でした。
この時の振り返りではコロナ禍の影響を多く感じました。やったこと、できなかったことを書き出していきました。
この時にconceptの無限キャンパスが便利でした。2019年の書き出した隣に2020年のことを書き加えていきました。
同様に毎年右に右に書き加えていくことで数年分のひとり会議を見渡しながら行うことができました。私にとってこの俯瞰できる感じがとても便利でした。
今年は2020年からの5ヵ年計画を4年目(2023年)として振り返る年でした。実は会社を売却し、この数ヶ月はちょっと自分の方向性を見失いかけていました。改めてひとり会議の記録を振り返り、自分を少し褒めてやりたくなりました。
55歳で引退するという目標は2年繰り上げて53歳で実行することができました。
不動産投資は会社の売却金や会社で保有していた不動産を別会社にすることで実現できてしまいました。「B」から「I」にも移行できました。
ゴルフや筋トレやその他の私生活面はまだまだ目標に及びませんが、3年間での変化を改めてみると少しづつ前進していると実感ができます。
現在も会社経営の立場ではありますが、日々の業務というのはあまりありません。不動産賃貸業というのは忙しくないのです笑。投資家というには勉強もまだまだ不足しています。
2024年の目標の一つに不動産鑑定士の資格取得を目指すことにしました。本業は不動産業でもありますし、不動産投資の役にも立つかと考えています。無事合格できた際には士業として個人経営者の立場で仕事もできます。私にとっては悪くない選択肢かと考えています。
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