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デュオメトル・ヘリオトゥールビヨン・パーペチュアル

昨日はどうしても見たい時計があったので、なんとか仕事を早く切り上げて、新宿の伊勢丹に向かった。


お目当てはジャガー・ルクルトの「デュオメトル・ヘリオトゥールビヨン・パーペチュアル」という時計だ。


あまり詳しくない人には、何の「何・何・何」やねんと言われてしまいそうな、訳のわからない言葉ばかりで構成されているが、詳細な説明を省きつつ概念だけ紹介するとすれば、「ジャガー・ルクルト」はブランド名で、「デュオメトル」と「ヘリオトゥールビヨン」と「パーペチュアル」はいずれも時計のギミックの名前だ。ギミックの名前が3つ合わさって、商品名になっている。

前述の3つのギミックはいずれも時計界では「複雑機構」と呼ばれる、製造難易度が非常に高く、かつそれを小さな腕時計の中に落とし込むのもまた非常に難しいギミックであり、それが3つも入っているのだから当然希少価値も非常に高い。
全世界で20本限定で生産され、現在の参考価格は7436万円という、とてつもない代物である。


そんなとんでもないお宝が、今新宿にやってきている。

7月16日(火)までの公開で、スタッフの方や時計職人の方がわかりやすく解説してくれるので、時計好きはもちろん、そんなに興味がない方も、珍しいもの見たさに行ってみるのもありかもしれない。

7436万円の時計を押し売りされたりはしない。そもそもこの時計はまだ購入すらできないものなので、安心していただきたい。


私はこの「デュオメトル・ヘリオトゥールビヨン・パーペチュアル」と初めて対面したとき、感動のあまり言葉を失ってしまった。


スタッフの方が「こちらの時計はですね…」とカットインしてきて、意識を取り戻すことができたが、危うくそのままあの世へ行ってしまうところだった。

今まで見たことのある時計のどれとも違う、だけど一目見ただけで傑作であることは理解できた。


その後はスタッフの方から手厚い説明を受けたかと思えば、職人さんのところに連れて行かれて、また職人さんから手厚い説明を受けて「デュオメトル以下略」の中身がどうなっているのか、やんわりと理解することができた。


小さなブースだったが、30分以上いたと思う。新宿伊勢丹の1階という人通りの多い場所に構えていたこともあり、おそらく軽く見てスルーしていく人が多かったのだろう。私が前のめりになって話を聞くものだから、職人さんも嬉々として説明してくれた。


もちろん何も買わず(買えるはずもなく)、ノベルティのトートバッグだけもらって、私はそれはもうニッコニコでブースを後にした。



先々週、生糸と温泉に行った際、湯上がりに時計の話題になった時にこんな話をした。

「オーセンティックっていう言葉があるけど、時計でも靴でも、何からでもいい、とにかく本物を見て触れて、オーセンティックの何たるかを理解することでカッコいい大人に近づけると思ってる。(かなり美化済み)」



オーセンティック。

意味は「本物の」といったような言葉だが、どういう本物なのか。

偽物でなければいいのか。

純正は全てオーセンティックか、と言われると、ちょっと違うような気がする。

作り手の魂が込もっていて、一切の妥協がないという意味での本物。

オーセンティックってそういう感じなんだろうなということを、ジャガー・ルクルトの時計は教えてくれる。


いつかオーセンティックを十分に理解できたら、ジャガー・ルクルトの時計をお迎えしたい。そんな気持ちが強くなる週末だった。



なるべく寄り道はしないようにしたいが…私の性格上ちょっと難しそうだ。


おわりに

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次回は生糸が担当の予定です。お楽しみに…!

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