遅刻黙示録カイジ


今週は遠方のお客さんとの朝からのリモート会議が3回あり、絶対に遅刻できない日が続いた。

しかし間に合うためには少し早く家を出なくてはならず、これがいつもより20分程度早い為、なかなか難しい。

しかし実は最終手段として残されている選択肢がある。それが、有料特急。

特急券を購入すれば、いつもより10分早く出るだけで間に合うようになる。しかも途中数分の電車の遅れさえもカバーするゆとりもある。

しかし特急券代は660円である。

ペーペーリーマンにとってはたかが通勤一回にかけるお金としては当然予算オーバー(というか、自腹を切りたくない)であり、当然会社から手当を貰うような尤もらしい理由もない。
わざわざ節約のために朝早く起きて弁当を作っても、ここで課金していては意味がない。

そう思い、20分早く起きて準備をするはずだったのだが。

結局、初日からこの660円の朝の10分を稼ぐチケットを使わなければ間に合わない時間に出てしまうようになった。

たかが10分家を早く出れば節約出来るではないかと思うかもしれないが、どうしてもそれができなかった。

週に3回あったその打ち合わせのうち、既に2回ともその甘えをしてしまい、ついに3回目も特急に乗らないと間に合わない時間に家を出た。

勿体なさと罪悪感を覚えつつ、いつものようにネットで特急券を取ろうとしたところ、サイトには×がついている。
つまり、席が完売してしまったのだ。

ざわ…ざわ…

焦った私。ホームの券売機には人が並んでいるが、おそらくこの次の特急の席だろう。しかし次のでは当然間に合わない。そうこうしてるうちに特急が来てしまった。

仕方なく飛び乗ると、同じように指定席を取れなかった人たちが車両接続部にたむろしており、私もそのあたりに立つしかなかった。

程なくすると車掌が入ってきて立っている人たちから金を徴収していった。

ここで私は微かな期待をしていた。立たなきゃいけないような苦労をしているのだから、きっと切符もお情けで半分くらいの値段だろうと。

しかし、車掌は私に請求した特急券代はなんと1000円を超えていた。なんと普段ネットで買うより400円も高いのだ。納得できない。
これから長い時間この車輌接続部のトイレの前で立ち尽くさないといけないのに、普段より多く金を取られるなんて、、

しかしもう乗ってしまっているし、これに乗らなければ会議に遅刻してしまう。少し早く家を出なかった自分を呪い、1000円を払った。

ちなみに特急の車両接続部には鏡の付いた手洗い場があり、私たちがそこで車掌から金を巻き上げられている間、一人の女性がそこでずっと化粧をしていた。

女性も無賃乗車勢だったのか、車掌の気配を感じると財布から出した1000円を手に持っていたが、車掌は女性が指定席の乗客だと思ったのか、素通りしていった。

女性は車掌が通り過ぎるとスッと財布に1000円を戻し、化粧を再開した。
まるでスパイ映画だった。

おわりに


今週は生糸が担当しました。

かなり無駄遣いをしてしまった1週間だったので反省です。

計画立てて行動出来るようになりたいですね。

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人間関係苦手、将来不安、でも野心はどこかにある…そんな思春期(Adolescent)の側面を持ちながら年齢だけを重ねた「おリン」と「生糸」がPodcast番組をお届けするスタジオ(Studio)、それがADOLESTUDIO、そういう感じです。

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次回はおリンが担当の予定です。お楽しみに…

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