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おすすめラブライブ楽曲を紹介するぞ! 〜Marine Border Parasol編〜

はじめに


皆さんには、「好きなラブライブ楽曲」がありますか?

ラブライブファンであれば恐らくそれぞれにあるだろうと思いますが(ない方は、それを発見するのも楽しいですよ!)、これからは数回に分けて「僕のおすすめラブライブ楽曲」を紹介していきます。

まあ結論から言うと、紹介にしては長いです。
紹介というより、「自分なりにこの曲を解釈してみた」といった方が正しいかもしれない。
なんにせよ、ラブライブを知っている方も、そうでない方も楽しめるように頑張りますので、よろしくお願いします。

ちなみにこの曲は、僕がラブライブシリーズで好きな曲TOP10に入ってます(ランキングを公開する日は来ない)。

Marine Border Parasolとは


↑でご覧の通り、この曲は
『劇場版 ラブライブ!サンシャイン‼︎The School Idol Movie Over the Rainbow』
の、「セブン‐イレブン・セブンネット限定CD付前売券(長い)」についてくる楽曲。
歌っているのは、Aqoursの2年生組(高海千歌、桜内梨子、渡辺曜)です。

Aqoursって何ぞや?という方は、まずこちら↓のストーリーを「1期2期全て」お読みください。
(読まないとこの後が理解しづらいと思われますので)


それを踏まえて、どうですか?

マジで名曲じゃないですか?

うんうん、名曲ですよね。
是非Fullで聴いていただきたいのですが、何しろ「セブン‐イレブン・セブンネット限定CD付前売券」についてくる曲なので、今すぐに入手するのは困難なんですよね...

まあグダグダ言わずに、どの辺が名曲なのか探っていきましょう!

イントロ


1から10まで語るのは、この曲をFullで聴けない方もいると思うのでやめておいて、公式で聴ける部分に絞っていきましょう。

まずイントロから。
公式のやつはちょっとカットされてて、本当はもう少し尺があるんです。
とはいえ、この「シュー」っていう上っていく感じがね!

エフェクトでこういうのってたまにあるんですけど、個人的なイメージは『過去に巻き戻っていくフィルム』なんですよ。

そもそもこの曲自体がAqoursの劇場版に合わせて作られた曲で、(ご存知かと思いますが)映画って昔はフィルムに書き込んでそれをスクリーンに写していく感じだったんですよ。
そこから拡張して、このイントロの部分のイメージになりました。
ここは歌詞とも繋がってくるんですが、それは後ほど。

そこを過ぎると、一気に華やかになっていきます。
ギターがメロディラインを演奏し、バックでオーケストラバンドが鳴っている感じですね。
僕が好きなのは、最初から裏で鳴ってる「キンキンキン...」という金属音。
よく聴かないと分からんかも。
これ、グロッケンだと思うんですよ。

これがメチャクチャいい味出してて。
この部分はわりかしギターとベースの音がメインなので厚みがあるんですけど、その厚みを重みに変換させない役割を果たしているのがこのグロッケンかなと。
僕の中の雰囲気としてはまさしく「夏の砂浜を歩いている感じ」ですが、そんな夏らしい楽曲の最初から重い感じになると、暑苦しいんですよね。

だからこそ、グロッケンのような軽やかで華やかな楽器を使うことで、爽やかさを出しているのかな?と思います。
トランペットはまあここではサブ役なんですけどね(中高トランペット吹きだったので)。

Aメロ(歌詞)


悩みなき人はいない 水の中 揺れる太陽(梨子)
捕まえたつもりでも キラキラこぼれてしまう(千歌)

いきなり梨子がさあ〜〜〜!!!

ここ、多分海を見ているんでしょうけど、どんな時間帯を思い浮かべますか?
僕は、夕方だと思います。

「水の中 揺れる太陽」

に注目していただきたいんですが、水の中で太陽が揺れているような時間帯って夕方ですよね?
昼間だと太陽は上に昇ってて、水面に写らないというか。
だからこそ、夕方の沈みそうな時間をイメージできると思うんです。

こんな感じで。

次の「悩みなき人はいない」っていうところ、もともと梨子は東京の高校から沼津に転校してきた生徒で、東京でピアノが上手くいかない時期に「自分を変えるきっかけになれば(要約)」と思い沼津に来て、そこで千歌に(半ば強引に)勧誘される形で、スクールアイドルを始めたんです。(第1期2話「転校生をつかまえろ!」)

そりゃ、悩みは色々あるやろなと。
曲の最初にこういう「人間の弱さ」を出していくの、明るい曲調とは裏腹に少し寂しいというか、やっぱり夕焼けを見ながらしみじみ考えてるのかなあ...とか思うわけです。

次に、さっき載せたサイトの画像にもありますが、「揺れる太陽」っていうのがまさに梨子たちの『揺れ動く感情』というか、スクールアイドルや人間としての悩みそのものなのかなと。
で、太陽はすごいデカいので、一つ「これが悩みやろ!」とは言えなくて、本当に複雑な悩みなんじゃないかと思うんです。

からの「捕まえたつもりでも キラキラこぼれてしまう」です。
アニメを観てるとよく分かるんですけど、ここはについてのくだりかなと思います。
もうちょっとなのに手が届かない、Aqoursとしての夢、それは例えば

「廃校の危機から浦の星を救うこと」

だったり、

「ラブライブというスクールアイドルの全国大会に優勝し、『浦の星女学院高校』という名前をラブライブの歴史の中に永遠に刻むこと」

だったりするんじゃないかと。
そういう輝かしい夢を追い求める道の途中で、時としてそれが指の隙間からポロポロとこぼれ落ちていく様を表現した結果が「キラキラこぼれてしまう」だと思います。

そこで、です。
劇場版は、既にラブライブに優勝して名前を刻んだ後の話。
この「夢」の話は、その時点から見れば過去なわけですね。

だから、先ほど述べた『過去に巻き戻っていくフィルム』というイントロの部分がより説得力をもって心に来るわけです。
イメージとしては、過去を回想しながら「あんなことがあったね」と語り合っている感じ。
Brightest Melodyもこういう感じがあるんだよなあ!
また今度、記事にしますね。

いや、もう泣けてくるんですよ、ここだけで。
Aqoursのリーダーの千歌がここ歌ってる理由、メチャクチャ分かりますよね。
まあ、推しは梨子なんですけど。

次行きますね。

Aメロ(オケ) 


イントロのギターベースのロックな感じから一転、しっとりとした感じになっていますね。
ここでの注目ポイントは、なんといってもピアノでしょう。

先ほども述べた通り、梨子にとってはピアノは人生の半分くらいを占めていると個人的には思ってて、いわば象徴なんですよね。
そのピアノをメインで持ってくる...

いや、最高かよ。

あとは、裏のこれ。
ウィンドチャイムです。

これがまたキラキラしてて、海の揺れている感じとか、そういうのが思い浮かべられますね。

次の千歌パート、ここは歌い方がなんと言ってもね、さすが千歌やなというか。
「捕まえたつもりでも」の部分のちょっと下に下がる切ない感じですよ。

さっきも書きましたが、Aqoursは夢を追いかけ続けていて、その道のりの中にはいくつかの挫折や困難があったんです。
一歩進んでまた戻って、みたいな。
この「行っては戻る」感じも波ですよね
寄せては返す、行っては戻る。
ここを千歌が歌っていることにすごい意味があると思ってて、この「行っては戻る」やるせなさがメチャクチャ歌い方に表れてる感じがすごい好きですね。

Bメロ(歌詞)


岬へ飛んでくカモメ(千歌、梨子) マリンカラーの絵になって(曜)
空にすーっと溶けちゃった(千歌、梨子) 自由ってこういうことさ(曜
)

この比喩表現、どうですか...!!!

僕の中で、この曲は内浦の海で歌っている曲なんです。
千歌や曜にとっては自分たちが生まれ育った場所であり、梨子にとっては新しい自分に出会えた場所である内浦。
その内浦でそれぞれが見つけた自由を、空に向かって飛んで消えてゆく、海の象徴たるカモメに重ね合わせる。

こうやって、光景として鮮明に浮かび上がるところがまず素敵だなと思うんですよ。
その上で、この部分は一体どういうことなのかを深く考えたいのです。

まず、「岬へ飛んでくカモメ」という部分。
wikiによると、岬とは

丘・山などの陸上の先端部が平地・海・湖などへ突き出した地形を示す名称。
半島や島の最先端部に多くあらわれる。
海岸の岬は夜間・悪天候時の船舶の航行の障害となるため、灯台が設置されることが多い。

だそうです。
内浦湾から見ると、確かに長井崎なんかは岬と言えると思います。

その岬に飛んでいくカモメ。
個人的には、劇場版の最初に出てくる紙飛行機と重ね合わせました。

紙飛行機自体はアニメ本編でも何回か登場するのですが、これは僕にとって「(困難に打ち勝った)自由な我ら」の象徴だと思っていて、それは浦の星の校訓である「克己創造」にも表れています。
Aqoursは何度も何度も困難に直面するわけですが、その困難に挑み、乗り越えた先に自由が待っていると。
そして自由というのは、自分たちが自分たちの創造した道を進むことだと思うんです。
だからこそ、紙飛行機をもっと遠くへ飛ばしたいと、自分たちだけの道をもっと遠くへ描きたいと願うんだと思います。


それが、空を自由に飛ぶ海のカモメに置き換わっていると。
そしてカモメは紙飛行機とは違い、そう簡単に地面につくことはありません。
生き物ですから、飛びたいと思えば、体力の続く限り思う存分飛ぶことができる。
そういう意味では、むしろ紙飛行機よりも説得力のある比喩表現なんじゃないか?とすらと思いますね。

次に登場する「マリンカラー」はまさにAqoursの色で、自分たちらしい色。
そのマリンカラーの絵が「空に溶けちゃった」のは、先ほど述べた「道」に対して、その描いた道がどこに向かうかは全く分からないんだけれども、間違いなく果てしなく続いていくんだ、というのが言いたいのかなあと思います。

さらにここで強調しておきたいのは「溶けていくのはマリンカラーの色である」ということです。
サビの歌詞にも繋がりますが、自分たちらしい色であるマリンカラーの絵になったものが溶けてしまえば、最早それは何色なのか分からない。
言い方を変えれば、あらゆる色に自然と変化するのです。

それこそがまさに、「自由とはこういうことだ!」と、ここで強く述べることができる理由ではないでしょうか。

Bメロ(オケ)


なんと言ってもカモメの鳴き声と波の音じゃないですか!!!
歌詞と密接にリンクする音声ですよね。

アコギのアルペジオも優しいなぁ。
個人的にこの曲は「波打ち際で佇んでいるイメージ」なんですが、海の雄大さだったり優しさを表現してますね。
海って自然の一部でやはり怖い面はもちろんあるんですけど、ラブライブ!サンシャイン!!という作中ではそういう面はほとんど触れられてなくて、とにかく「Aqoursを中心にした沼津、人々の内面」という名の世界を明るく照らす存在であると思うんですよね。
その象徴だよなぁと。

で、途中からエレキがジャッジャッジャってカッティングをし始めて、サビに向かう高揚感を段々と高めるんですね。

あとは全体的にやっぱりウィンドチャイムがいい働きしてるんですよね。
波のさざめき、穏やかさ、それを表現するのに最適な楽器じゃないかな?

サビの手前で音数が一気に減るのもいい感じですよね。

サビ(歌詞) 


パラソル 海辺の道は いつも変わらないけれど
僕らの夢の色は 変わってくと気がついた
パラソル 楽しく遊んで じゃあねって 次の季節へと
どこでまた会えるかは 潮風が知ってる

ここですよね〜!
「海辺の道」って言っちゃってるのは明らかに内浦のところですよね。

海辺の道もそうですし、個人的に人工的に作られたものって大抵変化しづらいと思うんですよ。
人間が何かしら意図して作ったりしたものというか。
要するにそういう「変わらないもの」は、この歌詞においては自分たちの外側にあるわけですね。

その一方で、です。
「僕らの夢の色=変わっていくもの」はいつも自分たちの内側にあると。
で、夢の色といえばDREAMY COLORじゃないですか!!!!

今日は今日の気分で飛んでくよ
いまをしっかりと感じたい
この瞬間を生きて 透きとおる青空見渡せば
いつだってシアワセだよ

ああ風の向きは変わってくけど
ユメ追う情熱は変わらないから
息が切れてもまだ走ろう 行ける、行けるよ!
眠るチカラ呼び覚まそう

まぁ作詞が同じ人ってのもあるんですけど、もう言ってることほとんど変わらないですよね。
一貫してる。

自分たちの心の中で感じてること、考えてること、夢、希望、「今の自分は何がしたいのか?何になりたいのか?」という問いに対する答え。
それら全てが「心」という繊細な概念によって突き動かされて変わっていっていると。
DREAMY COLORでは「ユメ追う情熱は変わらない」と言っていて、何でかと言うと「心」はあくまでエネルギー源というか基盤であって、それは変わらなくて当然なんですね。

話戻して次行きます。
「楽しく遊んで じゃあねって次の季節へと」ですが、これはもうそのまんまですよ。
楽しく遊んだっていうのは、みんなで一緒に過ごした時間です。
酸いも甘いも、スクールアイドル同士として、それ以前に青春を共にした一個人同士として、沼津内浦という地で楽しくあそんだわけです。
でも、出逢いがあれば別れも当然ある。
運命とは、人生とは結局のところそれらの連続でしかないんです。

高校生であるという立場なら卒業だし、廃校が決まった学校であれば廃校だし、また次の季節、いつかまた出逢い、それぞれの人生の糸が交わる日が必ず来るだろうと。

でも、それがいつになるか、「どこでまた会えるか」は「潮風が知ってる」んです。
というか、「人間には分からない」んです。
潮風も自然の一つで、自然に抱かれて見守られている我々は、自然という人智を超越した存在の前には無力。
そんな人工的なものとかけ離れた「移り行くもの」にしか、移り行くことの結末は分からないんだと。
当たり前っちゃ当たり前じゃんって思うんですけど、でもやっぱり「スクールアイドルの物語」という文脈では更にそれが説得力を増すわけです。

パラソルについてはまた後で触れますね。

サビ(オケ)


ここはやっぱりトランペットじゃないか!?
打ち込み感は正直あるんだけども、やっぱりトランペット はオケの中じゃ主役張ってナンボというか、明るく彩ってくれるよなという。
あとはバイオリン。

なんでこの曲飽きないんだろう?と思ったら、イントロとAメロとBメロとサビで主役が違うんですよね。
イントロならギター、Aメロならピアノ、Bメロは主役がいない感じで、サビはトランペットとバイオリンでしょ。
それぞれのパートで目立たせる音がきっちり決まってるんですよ。

だから単調にならないというか。
その上でベースとかドラムは結構堅実に刻んでて、そんなに変な動きはしてないんですよね。
そこのバランスがいいんじゃないかな。
聴いてて気持ちいい。
「ここであの音を聴かせてくれよ!」っていうのがピタッとハマるんですよ。

あとは、やっぱりこういうのは歌なので、声が作るメロディーとかハーモニーと伴奏が合わないといけないですよね。
サビなんかは3人で歌ってるんで、それだけで結構厚みはあるんですよ。
だから、さっき言ったことを早くもひっくり返すようですが、ここでは伴奏はあくまで主役というより盛り上げ役なんですよね。
トランペットもバイオリンもなんでも、「その曲が作り出す世界観を象徴する音」でないといけないと思ってて、それを無視してあんまりゴチャゴチャしてるのは全然好きじゃない。
逆に音の種類がいかに多くても、世界観をきっちり守るような存在ならそれで結構だと思います。

で、やっぱり歌詞もきっちりメロディにハマるんですよ。 
畑亜貴が作るクオリティの高さは皆さんの知るところですが、ぴったりハマる。
そういう音楽が好きなんです。
ピタッとハマる感じ。 
さっきも言いましたが、ここでその音が欲しいんだよ、みたいなの。
それがどれだけ多いかで、僕の中の名曲度が上がってくような気がしますね。

「パラソル」


で、「パラソル」についてです。

なんで「パラソル」なの?という疑問は皆等しく持っているらしく、色んな方の感想記事的なのを読んだんですが、結構解釈がバラバラだったというか。
まあ、他の人とは違うかもしれないけど、個人的なところを述べますね。

2つ意味合いがあると思ってて、1つ目が「単純に夏のイメージ」です。


↑の画像のようなものをパラソルと呼ぶんですが、まあ夏ですよね。
ビーチパラソルの方が近いかもしれない。
砂浜にぶっ刺さって日除けになってるあれです。
単純に夏のイメージですよ。

でも、「日除け」と考えると奇妙というか。
太陽が大好きなんだから、燦々と照った太陽の下で遊んでればいいのに、なんで「日除け」をするんでしょう?

それが2つ目で、まぁ時々Twitterでも言ってるので知ってる方もいらっしゃるかもしれません。
本当に個人の妄想なんですけど、この歌詞は中原中也の「別離」からインスピレーションを受けているんじゃないかと思うんです。
5章構成で長いので1章部分だけ抜き出すとこんな感じです。

さよなら、さよなら!
  いろいろお世話になりました
  いろいろお世話になりましたねえ
  いろいろお世話になりました

さよなら、さよなら!
  こんなに良いお天気の日に
  お別れしてゆくのかと思ふとほんとに辛い
  こんなに良いお天気の日に

さよなら、さよなら!
  僕、午睡(ひるね)の夢から覚めてみると
  みなさん家を空けておいでだつた
  あの時を妙に思ひ出します

さよなら、さよなら!
  そして明日の今頃は
  長の年月見馴れてる
  故郷の土をば見てゐるのです

さよなら、さよなら!
  あなたはそんなにパラソルを振る
  僕にはあんまり眩しいのです
  あなたはそんなにパラソルを振る

さよなら、さよなら!
さよなら、さよなら!

で、もう一度Marine Border Parasolの歌詞です。

パラソル 海辺の道は いつも変わらないけれど
僕らの夢の色は 変わってくと気がついた
パラソル 楽しく遊んで じゃあねって 次の季節へと
どこでまた会えるかは 潮風が知ってる

「別離」も「別離」で文脈があった上でなので単純に比べてどうこう言うのは難しいんですが、やっぱりどっちも「別れ」の曲じゃん、って言うのが結論です。
で、さっきの「日除け」って言うのは「太陽と自分との間を隔てる行為=太陽の下で遊んだ記憶から一旦離れる=お別れ」くらいの意味合いな気がするんですよね。
ちょっと強引かもしれないけどさ…

まあ、本当は別れたくないんですよ。
お別れは悲しい出来事のはずだけど、それは悲しいもんじゃなくて、いつか絶対また逢う日は来るんだと。
単純に離れ離れになることではなくて、それぞれの夢の色が変わっていくことを知ったからこそ、それぞれがそれぞれの夢に向かって進んでいくという、言ってしまえばただそれだけの話なんではないでしょうか。

「別離」の方は悲しい別れに際して涙を流しながら気丈に振る舞っている感じがするんですが、「Marine Border Parasol」の方は、別れの意味をきちんと考えた上で至ってポジティブに考えてお別れをしているという、そういうイメージですね。

どっちが正しくて間違っていて、という話ではなく、この曲における「パラソル」という1つの大きな象徴が2つにリンクしているので、「パラソル=日除け?」だったり、「パラソル=別れ?」だったり、色々と考えてしまうわけです。
まぁ実際のところどうなのかは分かりませんが、寂しいけれど最後までポジティブな曲だなぁってのが感想ですね。

おわりに


いかがでしたか?
紹介にしては長々としすぎたかな…

個人的に人生は色々な世界線があって、「もし、あそこでああしてなかったら多分君とは出逢えなかったよね」っていうのは、多分何度も何度も何度も…訪れることだと思うんです。

でも、それを後から振り返ってどうこう言うのは難しいというか、今を生きているからこそ、とりあえずそれは置いておいて。

次に来るだろう出逢いまで、それぞれの夢を追いかけて行こう。
だから悲しいけれど、今の別れは本当の意味の別れじゃないよね。

ってのが、この曲を通して言いたいことじゃないかなぁと思いますね。
後は、曲を聴く上でもそうだしアニメとか観る上でもそうなんですけど、僕は「象徴(シンボル)」って考え方を特に大事にしてて。
この曲ならパラソルとかカモメだし、ラブライブシリーズ全体なら羽だし。

そもそも物語を作る上で、何か特別な物体に込められるだろう想いというのは必ずあるはずなんですよ。
例えば天気もそうで、情景描写とかよく言うじゃないですか。
それも言わば象徴ですよね。
そういったところに注目して観て聴いていくと、より一層解釈の幅も広がるし、楽しくなるんじゃないかなと思います。

とにかく、皆さんもこの曲を是非GETして頂いて、全部聴いて欲しいですね。
めちゃくちゃ好きな曲なので。
次は何の曲がいいかなぁ。

それでは、また今度。

さよなら、さよなら、さよなら。



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