ノーコード開発・ローコード開発で何をする?…情シスに聞きました
ノーコード・ローコード開発が注目を集めています。アプリケーション開発が社内で行いやすくなるのがその理由ですが、具体的に何を開発しているのでしょうか。今回は、ノーコード・ローコード開発の実態と、情シスが考えるノーコード・ローコード開発の目的を紹介します。
なお、このnoteは主に中堅・中小企業の新任情シスや兼任情シス向けの内容です。
1. ノーコード・ローコード開発、5割以上
ノーコード・ローコード開発への需要が高まっています。ソフトクリエイトが実施した情シス向けアンケート(※)では次のような結果となりました。
実際に取り組んでいる企業と今後取り組みを検討している企業を合わせると5割を超えるという結果から、ノーコード・ローコード開発は単に話題になっているだけではないことがわかります。
ノーコード・ローコード開発はプログラミングの専門知識がなくても業務アプリケーションが開発できるため、「市民開発」とも呼ばれています。その背景には、ユーザ部門や業務部門など非IT系部門のエンドユーザによりアプリケーション開発ニーズの高まりが挙げられます。時間やコストをかけずに必要なツールを自分たちで調達することができるのが、ノーコード・ローコード開発の最大のメリットです。
手軽に開発できる一方で、自由度が少ない、拡張性が低い、小規模環境向けといった点もあり、注意が必要ですが、新たな時代のニーズに答えているのがノーコード/ローコード開発と言えます。
2. ノーコード・ローコード開発をどのような業務に活用しているのか?
ノーコード・ローコード開発を具体的にどのような業務に活用しているのでしょうか。先述のアンケートで「すでに取り組んでいて、業務に活用している」と回答した人に、その内容を詳しく聞いたところ様々な回答があり、その一部をここで紹介します。
このように、ノーコード・ローコード開発を様々な業務に活用していることがわかります。例えば、手間や時間がかかるノンコア業務を効率化するためのツールや、手順が定まっている業務などに活用することで、その効果を発揮するのではないでしょうか。
3. 事例…受発注管理・入出荷管理をノーコード・ローコード開発で効率化
<Before>これまで、受発注や入出荷管理に関する業務を行う場合には、オフィスに出社し、手書きや目視で行う必要がありました。納期の確認や進捗を確認するに、必要な情報を探すといった作業には時間がかかっていました。
<After>受発注、入出荷の情報を一元管理するために、ノーコード開発しツールを作成。情報を一元管理できるようになったことで、目的の情報が簡単に検索可能になりました。また、納期確認する業務も工数を大幅に削減。担当者は、新たに作成したツールで受発注や入出荷の情報を見るだけで進捗確認もできるので、顧客からの問合せなどもスムーズになりました。
おわりに
今回は、ノーコード・ローコード開発の実情についてアンケート結果を中心に紹介しました。アナログ作業が残っている業務を手軽にデジタル化することでDX推進に貢献できる点もまた、ノーコード・ローコード開発のメリットです。ぜひ、様々な事例などをヒントにノーコード・ローコード開発に取り組んでみてはいかがでしょうか。
<関連情報>
また、ソフトクリエイトは「情シスレスキュー隊」にて、情シスに役立つ様々な情報を発信しています。こちらもぜひご覧いただき、情シス業務にお役立てください。
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