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[おぐねた]昔なつかしパソコンとーーーく 〜 使えるネットワーク OS NetWare 現る!

まだパソコンが MS-DOS の制約の 640KB で動作していた時代には、現在のようにパソコンは動画を再生させることもできず、NEC98 シリーズは起動時のピポをいう程度・・。そして今とは大幅に違う点が、パソコンはほとんどが1台ぽっきりで動いていたという点です。

ネットワークには、あるにはあったのですがあまりのメモリの大食らいのために日本語環境分のメモリが足りなくなる環境ではろくなソフトが動作しませんでした。

ところが、そんな時にアメリカから NetWare という聞いたこともない OS が来ることになりました。
当社は、当時ソフトバンクさんからこの OS と運用の支援を受けたのですが、パソコンの使い方を変えるソフトとして当時の狭い当社のオフィスにわざわざ孫正義社長が ”頼みます売ってください” と、DOS のコマンドすらさして覚えていない私の手をとって挨拶をしてくれたのを思い出します。
当時は、まだソフトバンクもさほど大きな会社ではありませんでした(1990年当時)。

NetWare でできたのは、今では普通のパソコンでもできるファイル共有と印刷、そして Btrieve というネットワーク DB エンジンを搭載していました・・・。
専用のサーバを必要とする代わりに安定した稼働が可能でした。ただ、セットアップはかなり難しくコマンドを駆使するため、この頃から SI 費用をいただきセットアップの費用をそれなりにもらい保守事業もはじまりました。
なんせ、ファイルサーバやプリントサーバが障害で止まったらおしまいですから・・・。

画面はいかにも触ったらヤバいと感じさせる青い画面。

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この OS は、なんせ DOS や Windows 3.1 時代までは、まともに動く唯一のネットワークとして全盛を極めました。DOS でも動く IPX プロトコル(TCPIP や NETBIOS よりも小さかった)と DOS で、起動はするものの、その上のプロテクトメモリを使えたので結構ファイル共有が速かった。

値段は10ユーザで48万円・25ユーザで96万円?というクソ高さ・・(笑)

ちなみに OBC さんはこの Netware 上で動く複数の端末で、安定稼働できる業務システムをいち早く開発して現在の地位を築きました・・(パチパチ)

もっとも IT 業界の歴史は栄枯盛衰が当たり前・・。Microsoft が Windows 95 を出してメモリの壁を突破してサーバ用に Windows NT シリーズを出すと圧倒的な価格差と、サーバでファイルとプリンタ共有用途しか使われなかった NetWare はすぐに駆逐され、画期的な Novel Directory Service を搭載した Ver.4 の普及も遅れて、Windows 2000 サーバにおまけでついていた Active Directory の前に敗れ去りました。

たしか、私が最後の Novel サーバを導入したのは1999年秋だった記憶があります。

NetWare とともに販売した商品・・・。

●なつかしの 10BASE2 ケーブル 終端抵抗がないと通信できず、一筆書きでつなげるときは T型コネクタが必要

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●プリンタケーブルを繋げて共有化できるプリントサーバ インテル製プリントサーバ NETTPORT2

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●中古市場にもない NEC98 シリーズの Cバスにつなげるネットワークカード

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投稿者:おぐたん

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PC が仕事で使われる前の90年に70名程度だったソフトクリエイトに転職。MS-DOS からWindows・Network・Mac・Linux と PC の進化に応じて30年近く様々なソリューション製品を販売する商品の生き字引。現在は営業の知識と技術の知識を生かして顧客先にいろんな製品を提案する営業を推進する部門に所属。
趣味は広く歴史・軍事・戦史マニア・ガジェットおたく。その中で愛する千葉ロッテマリーンズに1983年以来実に観戦数1,000試合以上、日本の球場を古今東西南北70球場で見たというオタク。残る県は宮崎・大分・福井だけだという話。本人曰く勝つのがわかっているようなチームには愛着も勝たせるための努力も工夫もないからつまらないとのこと。




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