回想録 16才スタンドバイミー

16才

視聴覚室でスタンドバイミーの映画をみたときに、ふいに肉体から魂が出ていく場面と重なって発狂しそうになった。


あの振り子がまた揺れた

とても抑えることが出来なくて、黒板一面に青いチョークで絵を描いた。そのまま隣のクラスにも。

さよなら身体

思いだしてよ、わかってよ。
誰もなにも覚えてないの?
誰かひとりはいるんじゃないか?
隠れていないで出てきてよ。
ひとりにしないで、お願いだから。


人のこない物置になっている廊下の隅や、使われない物理室に寝転がり、その冷たさを感じていた。


わたしのこころは海の底


わたしよわたし。
孤独だな。

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