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知ってた?A型スコア方式について!

令和3年4月に就労支援事業の報酬改定がありました!
令和3年2月5日に厚生労働省報酬改定検討チームより
改定案が発表されました。

障害福祉サービス全体に対する内容です。
中でも、就労系サービスについては、
支援品質や継続可能なサービスとするための改定案が発表されています。

就労継続支援A型については、この改定により「スコア方式」が導入。
事業所間の支援品質、実績の差が見える化されます。
内容を確認し、経営打撃を最小化するための施策を考えていきましょう。

スコア方式を大きく捉えると、
「障碍者の活動」「社内規定」の2つにわけることが出来ます。
全部で5つの項目から評価を行います。

現行の制度では障碍者の平均就業時間のみで判断をしていたため
大きな視点の変化と感じています。

・就労継続支援A型事業所における報酬改定の内容

A型スコア方式は以下の5つの項目と点数で構成されています。

1.労働時間(5~80点)
2.生産活動(5~40点)
3.多様な働き方(15~35点)
4.支援力向上(15~35点)
5.地域連携活動(0~10点)

1,2はA型の障害者の活動に対する内容です。
一般的な継続支援A型事業所の運用であれば、
ある程度点数が想定されます。

3~5は、労働環境に関する項目のため、
就業規則等に自社の方針を規定する必要があります。
この労働環境の見直しを行い、
スコア方式で高得点の確保が必須となります。

・A型スコア方式のゴール

合計得点で、105点以上を確保する必要があります。
理由は、105点と104点で基本報酬単価が大きく変わってくる点にあります。

従業員配置が7.5:1の場合、105点以上と104点以下で、
128単位変わってきます。定員20名の事業所であれば、
約100万円/月の経営インパクトになります。

(例)月のインパクト算出例
128単位×30人(施設外を含めた利用者の平均通所人数)×10.8円(平均地域加算)×22日(開所日数)=912,384円

このことからも、就労継続支援A型事業所は、
スコア方式を用いて105点以上の確保を目指していきたいところです。

・A型スコア方式でゴールを達成するポイント

事業所の運営により異なります。
しかし、大多数の就労継続支援A型事業所であれば、
3~5の項目で、60点以上の確保が必要となります。

1.労働時間のスコア

 多くの就労継続支援A型事業所が40点になると仮定しています。
これは、平成30年の報酬改定で、
労働時間を4時間15分前後に設定する事業所が増えた点が上げられます。
よって、40点の算出となります。

2.生産活動のスコア

多くの事業所で5点になると考えられます。
就労継続支援A型事業所内で実施する生産活動で、
障害者の賃金以上の収支を得ることは容易ではなく、
ほとんどの事業所がクリアできていない水準だからです。

5.地域連携活動のスコア

先にこちらを紹介します。
多くの事業所が10点を確保できると考えています。
これは施設外就労など、現行制度で一般的に取り組まれている支援が
評価されることがポイントになります。

3.多様な働き方のスコア

「職員登用」や「フレックスタイム制」などの労働環境を整備し、
就業規則に規定する必要があります。
さらに、令和3年度の基本報酬の取り扱いは、
令和2年度の実績をもって評価すると記載があります。

最低でも評価要素を6つ以上は確保する必要があります。
専門外のため、これ以上言及できません。令和2年度の活動において、
当該評価要素に資する取り組み事例を踏まえて、
社労士等に相談する必要があります。

4.支援力向上のスコア

職員の支援力に関する内容です。
最低でも評価要素を6つ以上確保する必要があります。
令和2年度の実績に基づいて算出されるため、
評価要素に資する取り組みの有無を確認いただき、
根拠を残していただく必要があります。

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より豊かに、当たり前に人生を楽しめるように。
利用者様の一人ひとりの成長をサポートします。

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