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ツァイスのいうところのマイクロコントラストが Adobe の PaintCan を使っていて分かったよ

へそくりを叩いて最近買ったツァイスのレンズ。

このレンズが描きだす特別な解像感。

それはマイクロコントラストと呼ばれているようです。

解像力
画像全体に輝くマイクロコントラスト。
https://www.zeiss.co.jp/consumer-products/home/website/photography/zeiss-batis-lenses.html

具体的にはどういう事なのか、わかりやすい例がなかったのでモヤモヤしていましたが、最近AdobeのPaintCan というアプリを使っている時に「これか!」と気づいたので報告します。

まず、PaintCanというアプリは写真を絵画調にするアプリです。

Adobe PaintCan
https://apps.apple.com/jp/app/adobe-paintcan/id953321195

似たようなアプリはたくさんありますが、結果のクオリティの高さと半自動で色々と調整が効くので愛用しています。

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本題です。

このPaintCanにはフォトショップでいうところのブラシがいくつか用意されているのですが、そこにlightとheavyというのがあります。

このheavyというブラシを使うと適用した部分の解像感が高くなるのです。

特に写真の中の目立たせたい部分、被写界深度の浅い写真でピントの合った部分を強調するような感じで使えます。

なぜか?

ブラシを適用するとき、lightはそれぞれコントラストが低い線がランダムに引かれ、heavyはそれぞれコントラストの高い線が描かれているのです。

下は元の写真です。

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これにまず、画像の全体にlightを適用し、トラクターのあたりは拡大表示して少し細かくlightを適用します。下図。

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ググッとおじさんに注目してください。下図。
柔らかい感じで描かれていると思います。ブラシの動きをみると、明暗の差が少ない線がランダムに表示され、それで描かれています。(実際にアプリをインストールして操作してみてください!)

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次に、おじさん辺りを拡大表示してheavyでなぞります。下図。
この状態だと、なんか汚くなっただけのようですが、ブラシの動きを見ると、明暗の差が大きい(コントラストが高い)線がランダムに表示され描かれました。この時点ではピンと来ないかも知れませんが…

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縮小表示にして全体を見ると…

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どうでしょう?おじさんが少しハッキリしてまわりのボヤッとした背景に対して、少し浮き出たように見えると思います。

なぜか?という原理はまだよく調べていませんが、こうするとクッキリ(解像感)見えるという、現象自体は理解できました。

もともと絵画の世界には明暗のハッキリした線で細かく描くと解像感が高くなるというのがあったのでしょうね。

特にツァイスを使うと、木々がすごい立体的。

ある程度の距離にある葉っぱの生い茂った木々が立体感を持つのは、葉っばの表面と影の部分をハッキリ描いているからなのかなと思いました。

それと、高画素のカメラを使う理由も、人間の目で認識できないほど小さい必要があるのか?という議論もありますが、このコントラストを描くためと考えると合点がいきます。

報告まで。

               令和2年6月20日 カメラも好きなパソコン講師



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