オンライン申請入門一歩前

一般の方がオンラインでの申請（※）や各種申し込み手続きをするには、ある程度のパソコンやインターネット（以下IT）の知識や技能が必要です。

この「ある程度」とは具体的にどのようなものであるのかを、オンライン申請への作業準備のさらに一歩前として挙げてゆきます。

また、それらが今後、パソコンの技能や情報リテラシーを身につける上でのひとつの目標になるのではないかと考えています。

※特定のオンライン申請における問題点や課題を指摘するものではありません。

＜目次＞
1.背景
2.オンライン申請入門一歩前の一歩前（前提条件）
3.オンライン申請入門一歩前（本題）
4.オンライン申請入門一歩前の一歩前の一歩前（あとがき）

1. 背景

2020年現在、給付金などの手続きにオンライン申請を利用する場面が増えました。ところが、ITを活用することのメリットの一つである作業効率が従来の申請手続きと比較し、かえって悪くなっていることは否めません。

ここではこの状況の要因として、申請者側の知識や技能不足に焦点をあて、オンライン申請を利用するには、実際のところどんな能力が必要なのかを、ITの範囲内であげていきます。

※実際にその能力を身につける方法などは随時 note にします。

ひるがえって、このリストが筆者のようにパソコンを教える側にとっても、学ぶ側にとっても、情報化社会を生き抜くためにどんな能力を身につけ、どんな事をしてはいけないかの指針になればと思います。

なお、当然の事ながら、申請者側の知識や技能不足を責めるものではありません。むしろこれまでのIT教育が、ワープロや表計算などの専門ソフトの習得に偏っていたことと、早期に義務教育に組みこめなかったことが問題のように感じます。

また、申請を受ける側の仕組みや情報システムのトラブルなども一旦脇に置いておきます。おそらくこの辺りはまとめてらっしゃる方も多いかと思います。

なお、タイトルの「一歩前」は、廣松渉著「哲学入門一歩前」のまえがきで書かれていることに感銘を受けて名付けました。「一歩前」とは一歩手前のことであり、同時に一歩先のことでもあります。

2. オンライン申請入門一歩前の一歩前

本題に入る前に、IT以外で前提となる知識・技能を簡単にあげておきます。

＜前提となる知識技能（IT以外）の例＞
・言語理解（手続きが説明された言語）
・質問する力（もしくは理解者がいて、適切な質問窓口にアクセスできる）
・情報機器に物理的にアクセスできる（所持またはレンタル）
・コピー機の利用
・それなりの時間

3. オンライン申請入門一歩前

本題です。以下にオンライン申請に必要なIT関連の知識・技能を列挙します。
※今後、加筆修正する可能性はあります。

3-1.オンライン申請に関する理解
3-2.パソコン・スマホの知識と操作
3-3.インターネットの知識と操作
3-4.Eメールの知識と操作
3-5.申請フォームの知識と操作
3-6.ブラウザとパソコン環境の知識
3-7.もう無理！とにかく申請したい！