情報リテラシー論 講義5
【キュレーションが必要な訳】
突然ですが、このスライドから。
私も昔、服を買うときにこうなってました。
いろんな系統の服を試してみたい、でも雑誌もブランドもたくさんあってその中から何を選べばいいのか分からない。
→情報選択ストレス
お金が無いからセールで安い時に買いたいけど、タイミングが掴めない。
安いからといって買った服はだいたい着なくなってしまう。
→買い物タイミング選択ストレス
ショッピングモールなどに行っておしゃれな洋服屋をたくさん見て回ると、服がありすぎて、しかも流行りの服になると似たようなものばかりで何を買えばいいのか分からなくなる。
→モノ選択ストレス
みたいな感じでしょうか…
こんなふうに、
選択することが難しい、嫌になってしまう
誰か選んでくれればいいのに
と思うことは、いろんな場面であります。
そこで必要になるのが、キュレーションです。
今、キュレーションは私たちの周りの至る所で行われていて、
生活を豊かにしています。
では、いったいキュレーションとはなんでしょうか?
そしてそれを行うキュレーターとはなんでしょうか?
キュレーションとは(コトバンクより)
インターネット上に無数に散らばる情報を、収集・分類・再構築し、そこに価値をもたせてネット上で共有すること。それを行う人はキュレーターとよばれる。本来は美術館や博物館における、展示物の収集・分類・整理、およびわかりやすい提示などの業務全般をさし、それが転じてIT用語として使われるようになった。
関連サイトのURLをまとめたリンク集もキュレーションの一つではあるが、代表的なキュレーションサイトには、Twitterのつぶやきをまとめる「Togetter」や、検索サービス「NAVER」が開始した「NAVERまとめ」などがある。
検索エンジンと異なるのは、人間の目を通して情報の取捨選択を行うため、むだが少ないことである。また、まったく別の分野の情報が、相互に結びつくことで新しい価値が生まれるなど、ネット情報を体系的にとらえることが可能になる。ツイッターやフェイスブックなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で多くのフォロワーを集め、有益な情報をタイミングよくリンクすることも、キュレーションといえる。
キュレーターとは (コトバンクより)
美術館や博物館などで、展示する作品の企画から運用まで全般を請け負う仕事。アーティストの選定から作品の借り出し交渉、展示場の構成、カタログ制作、宣伝、搬入、返却まで一切の責任を担う。日本語に訳せば学芸員なのだが、本来のキュレーターの仕事の範囲と権限はそれに比べてケタ違いに広く、かつ強力。海外にはスター化した花形キュレーターも珍しくない。
博物館・美術館などの、展覧会の企画・構成・運営などをつかさどる専門職。また、一般に、管理責任者。
また、英語では
キュレートする という動詞があり、
curate
(必要な情報をたくさんの情報源から収集、整理、要約、公開(共有)すること。)
だそうです。
今いろんなところで聞く「キュレーション」は、この意味を内包しているのかもしれません。
「情報リテラシー」と似ている気がします。
このように、キュレーションや、キュレーターと呼べる仕事は数多く存在していて、私たちの生活を豊かにしていることが分かります。
授業の最初に、「本のソムリエ」をしていらっしゃる方の動画を観ました。
良かったので貼っておきます。
このソムリエも、一種のキュレーターですね。
私もよく、悩み事がある時その答えを本に探してました。でも、本って多すぎて、何を読んだらいいのか分からなくなりますよね。答えを探しているときに限って見つからなくて、かと言えばたまたま読んだ本のある言葉に救われることもある。そういう時に求めてる本って、人気かどうか、売れてるかどうかじゃないんですよね。それを探してくれるキュレーター、素敵です。
日々の小さなことから人生を変える大きなことまで、何かを選択することってたくさんあります。そう考えると、キュレーターの価値って大きいですね。
いいね👍ボタンは、キュレーションをSNSで行うためのFacebookの発明だそうです。こんなところでもキュレーションが行われているんですね。
こんな記事もありました。
ツイッターやフェイスブックなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で多くのフォロワーを集め、有益な情報をタイミングよくリンクすることも、キュレーションといえる。
出典:コトバンク
好きでもないのに人付き合いとしていいねを押していると、興味のないものばかりが並ぶようになってしまってSNS疲れを引き起こすそうです。
逆にSNSで好きなものにいいねをたくさんしている人は、好きなものばかりが並ぶので、依存しやすいそうです。
なるほど、私は前者の方ですね…。
今回の講義で、昔よく父にキュレーターの話をしてもらったのを思い出しました。
今はキュレーターをしている人がたくさんいて、大事な仕事だけど、世の中には良くないキュレーターもいるからそうはなるな、また騙されるな、と言われました。
当時は、なぜそんなことを話すんだろうと思っていましたが、今回の講義を受けたことでどういうことなのか分かりました。
これからの情報社会ではキュレーターの需要は増えていくだろうし、自分がキュレーターのような仕事をすることやキュレーターと関わる機会も多くあると思います。今回もとてもためになる授業でした。
ノート、終わり。
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