PERFECT DAYSの絶賛に少々もの申す!
昨日の私自身のほんとうの誕生日の2月9日に話題の「PERFECT DAYS」を観に行ってきました。カンヌ映画祭で主演の役所広司が主演男優賞を受賞した映画です。レビューを見ると、なぜか皆が絶賛していますが、おそらく令和の若者にとっては非常に退屈な映像だったのではないかというのが、率直な感想です。
映画情報
ジャンル: ドラマ/劇
公開年: 2023年
上映時間: 2時間4分
一般的なレビューの感想
PERFECT DAYS』は、日常の美しさを淡々と描いた作品で、観る人によって受け取り方が大きく異なる可能性があります。役所広司が主演を務め、その演技は高く評価されています。映画は、東京のどこかに今も生きていそうな平山さんの日常を描いており、シンプルで整った暮らしの美しさを表現しています。
映画.comでは、「木漏れ日のような大人の映画」と評され、役所広司の演技と音楽が特に良かったとの声があります。
Movie Walkerでは、「『パリ、テキサス』などで知られるドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが監督を務めた」と紹介されています。
事件と言えるような出来事がほとんど起こらず、変わり映えのしない日常にわずかなエピソード的な展開があるだけでした。主人公にとって、何の変わり映えもしない日常、孤独と決して裕福ではないボロアパートでの生活が、パーフェクトな毎日であり、充実しているように見えますが、彼の苦い過去や辛い思い出をもう少し垣間見せても良かったのではないかと思います。
あまり説明的な描写を避け、視聴者に想像させる手法を取っていますが、現代の若者がそこまで深く考えるかどうかは極めて疑問です。確かに、現代アートのようなトイレと50年以上経過したボロアパートの対比は見事でした。
賞を獲得したため、多くの人が観に行ったのでしょう。日本人は外国からの評価を受けて初めて再評価する国民性があります。そんな私も皆が評価していたため観に行きましたが、他人の悪口を言う立場にはありません。
いずれにせよ、昭和の日本映画の特徴である展開の遅さと淡々とした映像の連続は、正直言って少し退屈でした。それでも、この映画のモチーフである「木漏れ日」は印象的です。過去にどんな辛い経験をしても、ほとんど変わらない日常が、彼にとっては何にも代えがたいパーフェクトデイであることはよく理解できました。
また、今、現在を懸命に生きることに集中しているように感じます。そしてそれが彼にとってかなり居心地の良い空間であり、ゆったりとした極めて
自由な雰囲気を醸し出しています。
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