見出し画像

金と権力に塗られたシュールなロシアの実態が暴かれている!21世紀のロシアのプロパガンダ!

ロシア生まれで英国国籍の著者が21世紀のロシアを赤裸々に描いた
「プーチンのユートピア」が現在のウクライナ戦争の背景を探る上での
最高の教科書なります。

ゴールドディッガー
富豪(シュガー・ダディ)の愛人を目指すティーンエイジャーから
20代前半の女性たち仔牛(チョーロク)

ゴールドディッガー・アカデミー
お金持ちのパトロン探しの専門学校で、週1,000ドルの授業料
「ゲイシャ・スクール」
「How to be a real woman」

ソ連崩壊後に社会の秩序をもたらした元ギャングが牛耳る都市の
実態

すべてがコネと賄賂で決まる社会

プーチン大統領も1992年5月にサプチャーク氏によりサンクトペテルブルク市副市長、1994年3月にサンクトペテルブルク市第一副市長に任命された
ころから、政界進出の足がかりをつくったと言われています。
まさしく、サプチャークのコネクションです。

徴兵制度(18歳~27歳)兵役逃れから勤務地の場所から業務の
軽重まで。おそらく、賄賂を払えない新兵はウクライナ戦線最前線に
送られる運命になるでしょう。

共産主義と資本主義のイデオロギーの移行ではなく、
ソ連最後の20~30年間、誰も共産主義を信じていないのにまるで
信じているかのように暮らし続けていたロシア人。

今現在は、見せかけの社会しか作れないようになっています。
体制派のテレビ局は、日中に大統領を賛美するニュースを作ながら
仕事が終わるやいなや、反体制派のラジオのスイッチを入れます。

東方教会の信徒であるオルガルヒたちは、ロシアの宗教的保守主義の
ための聖歌をを歌いつつ、その資産と家族を西側のロンドンに置いて
おくのです。

ロシアにおいては公的な自分と私的な自分の矛盾がかなり極端に
大きくなっています。旧ソ連時代からずっと、あまりにも役割を
使い分けるのを強いられる社会に育ってきたので何がほんもので
何が皮相な建前かが区別がつかなくなっているのです。

何ものをも信じられなくなってくるのです。それにソ連崩壊という
まさしく社会的激震まで加わったのです。

相矛盾するこの状況を変えることには専心できななくなっています。
曲芸的とも言えるこの心理的自己分裂をほとんどのロシア人はやりと
げています。

かつてソ連を支えた根源的なメンタリティが現在のロシアの
メンタリティを支えているのです。

そしてこの自己矛盾から解放されたいと思っている人たちが反体制派と
なり、耐えきれなくなった人たちは外国に移住してしまうのです。

さらに、クレムリンを筆頭にウソにウソを上塗りしていくことで
ほんとうのことであると大衆は思わされて極めて鈍感になって
無気力になっていきます。

ソ連崩壊後のロシアで顕著になったのは極端なナショナリズムと
神秘主義がはびこり、自己啓発のコミュニティが跋扈しはじめて
若者が自殺する事件が起っても社会問題になっていません。

弱い者いじめが横行し、実業家でもある官僚、腐敗した警察官は
賄賂と袖の下が横行し、そこで生き延びるためには彼らと同じくらい
腐敗するしかないのです。

官僚 = 実業家 = ギャングの親玉(マフィア)

成功している中堅企業の経営者を無実の罪で陥れてその企業を乗っ取って
しまうようなことが後をたちません。まっとうな商売やビジネスを
していようがまったく関知せずに暴力的な方法で罠にはめていくのです。

まさしく、今回のウクライナ侵攻でロシアの民衆がクレムリンの
プロパガンダを毎日のように体制テレビ局が放送するコンテンツで
さらに体制の思う壺にはまってしまっている現実が如実に現れています。

まさに、めくるめく華麗と装飾のディストピアであるロシアは、今の
ウクライナ侵攻の現実のロシアを象徴しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?