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大人になると一年がアッという間に過ぎてしまう時間の不思議!

歳をとればとるほど時間が早く経つように感じるというのは、
ジャネーの法則が有名です。

※ジャネーの法則とは、
生涯のある時期における時間の心理的長さは、年齢の逆数に比例する
(年齢に反比例する)つまり、60歳の人間にとって、1年の長さは人生
の60分の1ほどですが、6歳の子供にとっては人生の6分の1に相当する
ので遅く感じるということ。

時間の概念というのは物理的要素として考えると時計の動きで時間
を計ることができるし、地球の運動は24時間である1日や、季節の
移り変わりをつくりだして時間を前進させていると言えます。

地球においての現実としては、時間は物理法則の影響を受けています。
しかし、物理学者たちにとっても時間の正体の少なくとも一部は、
いまだ謎のままなのです。

時間は相対的なものであると喝破したのはアインシュタインです。
彼は特殊相対性理論で「時間はゴムひものように伸び縮みするもの
であり、運動している物体と、それとは異なる速度で運動している
物体とでは、時間の進み方が異なっている」というものでした。

具体的には、空間内を速く動けば動くほど、あなたよりもゆっくり
動いている人に比べて、時間の進み方がより遅くなるということ。

そして、時の流れは重力の影響を受けていて「時間の遅れ」として
知られるこの現象は、地球でも起きることがわかっています。

そこで、大人になると時が早く感じる話に戻りますが、主観的な時間
というものは、ジャネーの法則ばかりではなく、代謝の問題、代謝が
激しいと体感する時間が早く進む(体感時間が長い)ため、思ったより
も時間が経過していないと感じます。いっぽう代謝が低いと体感する
時間が進むの早く感じるのです。

また最近の研究では、時間の感じ方には脳の画像処理能力が影響して
いるということがわかってきました。脳の画像処理能力が老化するに
つれて、脳による画像処理の速度が遅くなることで記憶の時間が短く、
子どもの頃に比べて出来事が起きていた期間が短く感じられるとのこと。
子どもは思い出として残る画像数が多いので、それらの出来事が起きて
いた期間が長く感じられるのです。

また、時間は相対的なもので、ものごとに集中していたり、慣れたことを
やっているときは時の経つのが早く感じます。
子どもの頃はすべてのことが新しい体験として新鮮な分、記憶に残り、
長く感じられるのです。

熱力学の第2法則とエントロピーの法則が不可逆的なものであると解釈
すると時間というものは永久に前に進んでいくものとされます。

しかし、それは単純化や一つの解釈をしているだけで時間が進む方向と
は無関係な数式が成立するので、時間が後ろに進む場合でも方程式が成立
するのでエントロピー自体の縮小、つまり無秩序状態から秩序ある状態へ
と変化して、元に戻ることもあり得ることを意味しています。






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