荒川央博士のNote

分子生物学と免疫学を専門とする現役研究者の方が,コロナワクチン情報をNoteにまとめられており,大変おすすめです.

おすすめする理由は,次の2つです.

・優れた経歴と実績を持つ第一線の日本人研究者が,専門分野に関する情報を実名で発信していること

・学術論文に準拠し,専門性の高い内容について初歩からわかりやすく解説していること

以下,著者と記事について簡単にご紹介します.


略歴

荒川博士は,1996年に京都大学で理学博士を取得後,Basel免疫学研究所 ,Heinrich Pette研究所,Helmholtz研究所,Max Planck研究所を経て,現在はミラノの分子腫瘍研究所に所属されています.いずれも名だたる研究所で,特にBasel免疫学研究所は,利根川進博士もかつて在籍したこの分野で最高峰の研究所です.


専門

分子生物学と免疫学を専門とされ,バイオテクノロジー,ゲノム編集,ウイルス学,細胞生物学も専門の範疇に含まれます.


実績

研究者の実績を客観的に評価することは非常に難しいですが,指標の1つとして用いられているものに,h-index があります.生命科学分野では,h-index が 25 以上だと優れた実績と見なされる傾向にあり,荒川博士の h-index は 33 です. 

↑ h-indexについては,こちらのサイトをご参照ください.「こびナビ」の研究者との比較も行われています.


著者の思い

第一線で活躍する研究者は多忙です.実験,解析,論文執筆,講演,研究予算の獲得,最新研究の調査,その他の庶務・・・休日を返上して研究に捧げている方も少なくありません.そのような研究者が,少ない時間を割き,実名公表のリスクも負ってまで,どうして一般向けの解説記事を日々発信しているのでしょうか?以下の抜粋から,著者の思いを汲み取っていただければ幸いです.

“そんな自分が今回ほぼ毎日のペースでブログ記事を書いているのには理由があります。 正直焦っているのです。日本ではオリンピックを一つの口実に、コロナワクチンの大量接種が既に始まってしまいました。こうしている間にもワクチンを接種しに行かれる方達がいる事でしょう。同調圧力も強い事でしょう。けれどもその中には実際は迷ってる方、本心は家族や親しい方にはワクチンを打って欲しくない方もおられると思うのです。そして、まだ間に合う方も多いと思うのです。”
“記事は極力客観的に、説得力を持たせるように書いているつもりです。コロナワクチンの接種を迷われている方が偶然にでも見つけてくださいますように。そしてその方の親しい方にも届きますように。ご自分の命を守りたい方、大切な誰かを守りたい方に届きますように。私の目的はそれだけです。”


おすすめの記事5選

どの記事もおすすめですが,その中から特に5つをピックアップしました.

① 

新型コロナワクチンのリスクについて,箇条書きで端的にまとめられています.お知り合いに紹介する記事として適しています.


 

Q&A方式で,下記のようなよくある誤解について説明されています.

“誤解3)副反応が出るのはワクチンが効いている証拠! 副反応が強いのは若くて元気な証拠!”
“誤解5)ワクチンを打って「集団免疫」を作る事が社会への貢献になる!”


抗体依存性感染増強(ADE)のリスクは,様々な方が指摘されています.上記の記事では,ADEの機序について専門的視点からわかりやすく解説されています.


「コロナワクチンを投与されたネコのADEによる死亡」を報告した過去の論文について,詳しく解説されています.


「ワクチン接種後に亡くなった方の病理解剖」の論文について解説されており,ADEの懸念が指摘されています.


ぜひご一読ください.

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