マガジンのカバー画像

noteアクセシビリティ施策

11
noteには現在、読み書きはじめ、さまざまな機能にアクセシブルではない点が多く存在しています。色覚特性やロービジョン、上肢障害など、今回のカイゼンとは異なる方向でアクセシビリティ… もっと読む
運営しているクリエイター

#エンジニア

アクセシビリティ強化の一環で、スクリーンリーダーによる読み上げのカイゼンを行いました

4月7日(水)に開催した「note7周年 事業発表会」で発表させていただいたとおり、noteはいま、アクセシビリティ強化に取り組んでいます。その第1弾として、noteをスクリーンリーダーで読み上げて利用するケースでのカイゼンを行いました。 スクリーンリーダーとはスクリーンリーダーとは、視覚障害のある方がパソコンを使用する際に、画面の表示内容とキーボードからの入力内容を音声で読み上げてくれるソフトです。WindowsやMac、iOSやAndroidなど、多くのパソコンやスマー

「つくった人、天才ですやん」 - リサーチと開発のサイクルによるエディタの大幅なアクセシビリティ向上

みなさんがnoteで利用しているエディタ(=記事の編集画面)のアクセシビリティが大幅に向上しました 🎉 ※ 改修対象は2021年に公開された新エディタになります 具体的には、キーボードのみで操作可能にしつつ、スクリーンリーダー(=画面を音声だけで操作するための支援技術)で適切に読みあげる改修を行いました。 キーボード操作を改修することはアクセシビリティの向上だけではなく、様々なユーザーのユーザビリティ向上にもつながっています。 以下は、キーボード改修を必要とするユーザ

プロジェクト発足から1年。noteのアクセシビリティ向上を振り返る

noteでは2021年に入ってから、本格的にアクセシビリティの向上に取り組んでおり、今では社内でもかなり浸透してきました。 そこで今回は、今年6月に公開した記事「noteのアクセシビリティ向上プロジェクトが始動」のアンサーとして、アクセシビリティチームの仙田が2021年のnoteのアクセシビリティ向上の取り組みを時系列でご紹介します! 機能の改修だけではなく、社内浸透のために行った勉強会や仕組み作り、外部での登壇、ユーザーインタビューなど、アクセシビリティに関わる取り組み

noteのアクセシビリティ向上プロジェクトが始動

「アクセシビリティ」と聞くと、対応が難しそうだと考え、リソースが確保できずにいる企業も多いかもしれません。noteでも社内にそういった考えがあり、今年までなかなかアクセシビリティ向上のプロジェクトを始めることができませんでした。 アクセシビリティとは 一般にアクセシビリティとは、アクセスのしやすさを意味します。転じて、製品やサービスの利用しやすさという意味でも使われます。 似た意味をもつ言葉にユーザビリティがありますが、アクセシビリティはユーザビリティより幅広い利用状況、多

160個あったアクセシビリティのエラーをエンジニア全員で改善しました

noteではアクセシビリティ向上を行うために、チームを結成して日々対応に取り組んでいます。 ただし、アクセシビリティチームは発足したばかりで人数も少なく、参加メンバーは基本的には兼務で作業を行っています。そのため、着手できていない課題もまだまだ山積みです。 特に顕著だったのだが、lintによるコードの自動チェックで、検出された警告の数は160を超えていました。それらをアクセシビリティチームのWeb側を先導しているエンジニアの深谷さん(Tai Fukaya)が少しずつ直して