見出し画像

自分で運転すると酔わない説

遠くを見ていれば酔わない説は簡単に否定できる。実際に試すことができるからだ。視覚と平衡感覚のズレが問題なら目を瞑れば済む話でもある。人によっては効果があるのかもしれないが、僕の助けにはならなかった。

予測できない加速度の変化が原因だという指摘もある。だから自分で運転すれば酔わないとか、そうやって車の挙動に慣れることで他人の運転でも酔わなくなるとか言われる。

これは有望な気がする。毎日同じ区間の電車に乗っていても酔う時と酔わない時があった。体調にもよるのだろうが、大抵の場合、酔う時は不規則な減速に苦しんでいた。

もしも自分のタイミングで加速と減速ができるなら酔わない可能性は十分にある。

しかし、気軽には試せない。電車の操縦はもちろん無理だし、車の運転にしたって免許がいる。調べたら教習所に通うだけで30万円もかかると知って驚愕した。MacBookの良いやつが買えるじゃないか。

よしんば免許を取ったとしても乗り物酔いが治る保証はないのだ。酔うとわかっていたら積極的に運転しない。その場合、手元には高額すぎる写真付き証明書だけが残ることになる。それならすでにマイナンバーカードがある。

どこかに広大な私有地で無免許運転させてくれる場所はないだろうか。