見出し画像

若いうちの苦労は買ってでもしろ

生き方を他人に指図されるのは嫌いだし、自分から誰かに説くこともないのだが、この言葉はまったくもってガチで正しい。

これは精神論でも根性論でもなく、単純に投資の話である。

まあ、未来のことは誰にもわからないので買った苦労が無駄になる可能性もゼロではない。投資なのだから当然リスクはある。一生買わないつもりならそれでも構わない。買うとしたら若いうちが良いということだ。

人は誰しも遅かれ早かれ寿命を迎える。若さとは残り時間の長さと考えられる。そして時間があるということは投資したコストを回収できる機会が多いということでもある。

中高生が学ぶ三角関数はその後の長い人生でいつか役に立つかもしれないが、定年退職してから無計画に学んでも徒労に終わる可能性は高いだろう。能力の衰えとは関係なく、シンプルに活用できる機会が少ないからだ。

若ければじっくりと機会を待てる。そのための時間が潤沢にある。表題の言葉はこの優位性を失いつつある年長者が若者に忠告する声のように聞こえる。

しかし、僕は自分に言いたい。他人の若さを羨んだり、若かりし過去の自分を悔やんでも始まらない。変えられるのは自分の未来だけである。その中では常に現在が最も若い。だから明日よりも今日やれ、と。