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欺き欺かれて

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嘘に関する記事を不定期に追加していきます。嘘を善悪で語るのはナンセンスだと思うの。
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#コラム

ステルス値上げ

バレるとわかっていたら誰も嘘なんてつかない。勝算があるから嘘をつくのだ。つまり、相手のことを下に見ている。こいつなら騙せるはずだ、と。 たまにカントリーマアムを食べるとその小ささに驚く。それでも美味しいから二つ目に手を伸ばすとあらためてその小ささに驚く。何度でも驚きが味わえる。過去のCM映像を見ると僕のイメージは1985年あたりで固定されているようだ。 べつに怒ってはいない。原材料費や人件費等のコストとの兼ね合いもあるだろう。もっと単純かつ直接的に利益率を上げたいのでも構

不倫について思うこと

恋愛観は人それぞれだろうが、要点は三つあると思っている。 好きという気持ち 恋愛感情に限らず、人や物を好きになるのは人間の本質である。何が好きで、何が嫌いかによって人格は形成されている。好きになるのに理由なんていらないし、制限される謂れもない。好きになることが罪だとしたら、更生させるには洗脳して人格を変えるしかなくなる。 他の誰かが傷つく 好きが行為に発展すると誰かが傷つく可能性が出てくる。ショタやロリが好きでも誰も困りはしないが、実際に手を出すと問題になる。罪を問う

嘘つきの戦略

誰もが願っている。 正直者が得をする世界であって欲しい、と。 正直に生きている人なら当然そう思うだろう。正直であるためにはそこそこの忍耐と努力がいる。頑張ったのに何も得られないのでは報われない。逆に必ず報われると信じているから正直であり続けることができるのかもしれない。 嘘つきもそう思っている。嘘がもっとも効果的に力を発揮できるのは相手が嘘つきなんていないと思っている時だ。嘘をついたほうが有利だとみんなが認識し始めると嘘の優位性は失われていく。 なので、なるべく正直者た

嘘つきは能力が低い

呼吸するように嘘をつく子供だった。弟を泣かしたり、登校中に引き返して学校をさぼったりしたことを親に問い詰められると平気で嘘をついた。怒られるのが嫌だったからだ。 成長するにつれ、嘘をつく頻度は減っていった。倫理観なんて大層なものを身につけたわけではない。嘘をつかねばならない状況を回避できるようになったのだ。望ましい結果を正当な方法で手に入れられればそもそも嘘をつく必要はない。 欲求と実現力のバランスで人は動いている。高望みしすぎて欲求の実現が困難なとき、我々には三つの選択