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自分さえ良ければそれでいい。 人間は元来そういうふうに出来ているのだと思う。それを倫理観とか善悪の価値観で矯正しようとするから歪みが生じてしまう。かつての思いやりに欠けた自身の行動を誤った方向で悔やんだりする。 友人にイラストを描いてもらう機会があった。その人は趣味で絵を勉強していて、絵心のない僕には到底出せないクオリティーで仕上げてくれた。が、本人は満足していなかったようで、別の人にお願いしてくれたらしい。 後日、その絵描きさんが描いた別案を見て僕はこう言った。 「
債務者向けのネット広告をあちこちで見かける。現実にカードの返済で困っている人はそれなりにいるのだろう。それがごく身近なところにいたという事実は少なからずショックだった。 ともに似たような環境で育ってきたのだから僕と同じくらいには平穏な幸せを弟たちも享受しているのだと思っていた。いや、平穏だけが幸せではないし、彼らには彼らなりの幸せがあるのかもしれない。そうであって欲しい。 もう遊んであげないよ。 幼少期に僕が弟たちによく使っていた言葉だ。そう言って日常的に彼らを従わせよ