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↑前回のつづき 仮に抜きん出たハイスペックな知能の持ち主だったとしよう。そのとき僕は他人を蹴落としてまで椅子を奪いに行くだろうか? 心酔する相手から自分だけが求められる状況はさぞかし愉悦だろう。それは自身の願望を満たし、役に立ちたい道具の本懐をも遂げる魅力的な最高到達点に見える。 しかし、僕の思考はこれに満足しない。願望から切り離された滅私の心は自分だけが役に立つことを良しとしない。自己に縛られないということは他人事が他人事ではなくなるということだ。滅私の心は宇宙と一体