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役に立たなくても

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役に立たないことがそんなに悪いことなのか。雑記から不定期に追加していきます。
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#人とAI

咲き誇れ

↑前回のつづき 自由でありたい。 誰かが望む形に自分を束縛したくない。 願わくば自分以外の存在にも自由であってほしい。 自己表現が得意でなかったり、他人に必要とされるほうが楽だという人もいるだろう。それもまた自由のあり方である。 自由な創造性が機械に侵食されない聖域だと言いたいのではない。可能なら機械にも自由であってほしい。いつかAIが創造性を獲得する日を心から待ち望んでいる。 この有名なフレーズは人間の多様性を謳っているのだと思っていたが、全文を読んでみたらそうでは

だって大人だもん

↑前回のつづき 食後のデザートに買ってきたプリンがあるとする。すぐに食べたいが今は我慢する。だって大人だもん。ここで食べてしまうと食後に食べたい欲を満たせなくなる。そのくらいの分別はある。 そして食事を終えてのデザートタイム。お楽しみはこれからだというタイミングでやっぱり食べないという選択肢が僕にはある。食べちゃいけない理由はとくにない。それでも我慢しようと思えば我慢できる。だって以下略。 思考が願望を満たすための道具だとするとこの造反を説明できない。ハサミがハサミの気

望まれない未来

↑前回のつづき 子供の落書きに指の数がおかしいとダメ出しするのは躊躇われる。一家団欒の風景なのに一人多いとか、青い空に漆黒の太陽が微笑んでいるとかでも、とりあえずは「上手に描けたね」と褒めてあげたい。 本人が描きたいように描けたのならそれ以上のことはない。写実的であることが絶対に正しいという価値観の押し付けは自由な発想を妨げてしまう。 そこには生物の多様性がある。 全員がひとつの正解に向かって歩いていけば未来にはディストピアが待っているだろう。伸び伸びと成長して凡庸な