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「コウペンちゃん」に教わった人生の秘訣

寝て起きたの? えらい!

お風呂に入ってえら〜い!

これらは、イラストレーター・るるてあさんが生み出した「コウペンちゃん」の台詞だ。コウペンちゃんはコウテイペンギンの赤ちゃんで、みんなの全てを肯定してくれるキャラクター。2017年に誕生して以来、一気に人気を集め、多数の本やキャラクターグッズが発売されている。

かく言う私も、コウペンちゃんの大ファンの一人。手帳、ボールペン、クリアファイル、トートバッグなど、身のまわりの物はだいたいコウペンちゃんグッズで揃えた。

仕事に疲れたときには「出勤してえらい!」、家事が面倒くさいときには「お洗濯したの? えら〜い!」、そして、どうしようもなくやる気が出ないときには「生きててえらい!」。いろんなコウペンちゃんに支えられて毎日を乗り切っている。

虜になっているのは私だけではない。夫も夢中である。だから、夫婦のLINEのやり取りにはコウペンちゃんのスタンプが飛び交っているし、普段の会話にもコウペンちゃんの影響が見られる。
「お皿洗ってくれたの? えらい!」
「ゴミを出してくれてすごい!」
こんな風に、少しの家事でも相手をねぎらう習慣が付いた。

共働き、お互いに仕事で疲れている中で家事をやらなくてはならない。ともすれば、サボりたくなる。
「どうしてやっていないの?」
「これぐらいやってよ!」
と押し付け合い始めると、どんどん家の雰囲気は悪くなる。「うるさいなぁ。アンタだって◯◯をやっていないくせに!」と反論しだすと、切りがない。悪循環の果てに、夫婦関係が破綻を来すこともあり得る。

足りない部分を責めるのでなく、やってくれたことの方に目を向け、きちんとお礼を伝える。こうした姿勢こそ、夫婦円満の秘訣であるに違いない。「言うは易し、行うは難し」だろうが、私たち夫婦は、コウペンちゃんのおかげで、感謝の習慣を実践し続けられている。結婚生活は四年目になるが、どんどん仲良くなっている。

コウペンちゃん! 私たち夫婦の円満を支えてくれてえら〜い!

#エッセイ #コウペンちゃん

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