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令和新撰百人一首(吉田裕子選、古典初心者用)

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藤原定家が選んだ百人一首に倣って、一人の歌人から一首ずつ選んでいきたいと思います。コンセプトは古典初心者用。現代語訳がなくても何となく意味が分かるような、読みやすい和歌を中心に選… もっと読む
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#万葉集

駆け出し百人一首(29)春の野に菫摘みにと来し我ぞ野をなつかしみ一夜寝にける(山部赤…

春(はる)の野(の)に菫(すみれ)摘(つ)みにと来(こ)し我(われ)ぞ野(の)をなつかしみ一夜(ひとよ)…

駆け出し百人一首(24)家にあらば妹が手まかむ草枕旅にこやせるこの旅人あはれ(聖徳太…

家(いへ)にあらば妹(いも)が手(て)まかむ草枕(くさまくら)旅(たび)にこやせるこの旅人(たびと)…

駆け出し百人一首(22)足柄の御坂に立して袖振らば家なる妹は清に見もかも(藤原部等母…

足柄(あしがら)の御坂(みさか)に立(た)して袖(そで)振(ふ)らば家(いは)なる妹(いも)は清(さや)…

駆け出し百人一首(18)夏の野の繁みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものそ(大伴坂…

夏(なつ)の野(の)の繁(しげ)みに咲(さ)ける姫百合(ひめゆり)の知(し)らえぬ恋(こい)は苦(くる)…

駆け出し百人一首(17)天の原ふりさけ見れば大王の御命は長く天足らしたり(倭大后)

天(あま)の原(はら)ふりさけ見(み)れば大王(おおきみ)の御命(みいのち)は長(なが)く天(あま)足…

駆け出し百人一首(12)うつせみの世は常なしと知るものを秋風寒み偲ひつるかも(大伴家…

うつせみの世(よ)は常(つね)なしと知るものを秋風(あきかぜ)寒(さむ)み偲(しの)びつるかも万葉…

駆け出し百人一首(7) 君が行く道の長手を繰り畳ね焼き滅ぼさむ天の火もがも(狭野茅上娘子)

君(きみ)が行(ゆ)く道(みち)の長手(ながて)を繰(く)り畳(たた)ね焼(や)き滅(ほろ)ぼさむ 天(あめ)の火(ひ)もがも万葉集 15巻 3724番 訳:流罪になったあなたが行く、長い長い旅路を手繰り寄せて折り畳んで焼き尽くしてしまうような天の火があったらなぁ。 You have to go away. I wish the supernal fire burned out your way. Don't leave! Be with me! 後宮で働く下級女官だっ