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■マイティ・ソー:イン・サーチ・オブ・ゴッズ

■The Mighty Thor: In Search of Gods
■Writer:Dan Jurgens
■Artist:John Romita Jr.
■翻訳:田中敬邦
■監修:idsam
■カラー/ハードカバー/1,999円
■ASIN:B0BS9YGWV2

「マーベル グラフィックノベル・コレクション」第27号は、1990年代末のマーベルのリニューアル企画「ヒーローズ・リターン」の一環として、1998年に創刊された『ソー(vol. 2)』誌の最初のエピソードを収録した、『マイティ・ソー:イン・サーチ・オブ・ゴッズ』を初翻訳。

 内容は、『ソー(vol. 2)』#1-7(7/1998-1/1999)を収録。物語的には黒幕であるダークゴッズの首魁的な存在が登場したところで終わっているが、「マーベル グラフィックノベル・コレクション」の方で、この続きの刊行予定はない。

 ていうか、『ソー(vol. 3)』誌の最初のエピソードを収録した『ソー:リボーン』に引き続いて、また「『ソー』の新シリーズが開幕しました。ソーが復活します。しました」な、導入だけ読ませられてもなぁ、と思わなくもない(個人の見解です)。


 ちなみに、本誌のライターのダン・ジャーゲンスは、元々はDCコミックス社で『スーパーマン』関連誌のライター&アーティスト(ジャーゲンスはアメリカン・コミックスの作家では珍しく、ライティングとアート双方を担当できる。『ソー』ではライティングのみだが)を務めていた作家で、1992年に業界を震撼させた「デス・オブ・スーパーマン」ストーリーライン(タイトル通りスーパーマンが死ぬ。スーパーマンの死後の混乱を描く「フューネラル・フォー・フレンド」と、新たなスーパーメンの登場と真のスーパーマンの帰還を描いた「リターン・オブ・スーパーマン」で3部作を構成する)にも関わった作家でもある。


 で、『ソー(vol. 2)』誌が創刊された、1998年当時のマーベル・コミックス社は、前年に大団円を迎えた「ヒーローズ・リボーン」展開を引き継いで、「ヒーローズ・リターン」と銘打った、簡単に言えば「看板タイトルのリニューアルによる明快な王道ヒーロー路線への回帰」を指向していた時期だった。

 でー、既にリニューアル創刊されてヒット作となっていた『キャプテン・アメリカ(vol. 3)』や『アイアンマン(vol. 3)』他の“王道ヒーロー路線”のオンゴーイング・シリーズ創刊ラッシュのトリを飾ることになる『ソー(vol. 2)』の始動にあたり、マーベルの編集者は競争相手であるDCコミックス社の王道中の王道ヒーローである『スーパーマン』誌を担当していたジャーゲンスを起用した。まあ、スーパーマンとソーは割かし似通ったところもなくはないし(雑な括り)、そこそこ適切な選択といえる。

 ただまあ、実はジャーゲンスがマーベルで『ソー』を担当するまでには、微妙に紆余曲折があったりしたので、今回のエントリではその辺を必要以上に掘り下げることとする。

 話は3年ほどさかのぼる。

 1995年末、マーベルの『スパイダーマン』関連誌が大幅なリニューアル(どのくらい大幅かというと主人公のピーター・パーカーがスパイダーマンを引退してしまうレベル)を試みた際、スパイダーマン編集部は、かつて『スーパーマン』の物語に衝撃の展開をもたらし成功していたダン・ジャーゲンスをマーベルに招き、『スパイダーマン』関連誌のライター陣の中核に据えようとした。

※そもそも、この時期の『スパイダーマン』関連誌は『アメイジング・スパイダーマン』『スペキュタクラー・スパイダーマン』『ウェブ・オブ・スパイダーマン』『スパイダーマン』の月4誌を刊行していたが、この当時は4誌がそれぞれ独自の話を展開するのではなく、4誌のライター同士が連携して、

・『アメイジング』&『スペキュタクラー』誌で「ウェブ・オブ・デス」と銘打ったストーリーを展開する一方、『ウェブ』と『スパイダーマン』誌では「ウェブ・オブ・ライフ」と銘打ったストーリーを展開するなど、2誌間で真逆のテーマを扱ったストーリーを並行展開していく。

 だとか、

・ここぞというタイミングで、全4誌を貫いたクロスオーバーをし(毎週毎週驚くような新展開がつるべ打ちされるので読者は大興奮)、さらには増刊号『スパイダーマン・アンリミテッド』や、リミテッド・シリーズ、姉妹誌の『ヴェノム』などでストーリーを補完するなどして、圧倒的な冊数&スピードで1本のストーリーラインを展開していく。

 ……といった具合に、各誌を縦断するダイナミズムを有効利用した、長編の物語を展開していた。

 この関連誌が密接に連携していく手法は、ブッチャケた話、ダン・ジャーゲンスが辣腕を振るっていた時期の『スーパーマン』関連誌のストーリー展開の模倣であり(その完成形が「デス・オブ・スーパーマン」3部作)、要は同誌での経歴を見込んで、ジャーゲンスを『スパイダーマン』誌に連れてきたワケである。

※なおマーベルは、伝統的にライターの我が強く、他誌のライターと足並みを揃えて、長編ストーリーを生み出すとかは、割かし苦手だった。──実際、この時期の『アメイジング』誌のライターだったJ.M.デマティスは「全4話のストーリーの2話目ばかり書かせられるような仕事は嫌だ」というのを理由の一つにして、『スパイダーマン』関連誌の連載から降りていた。

 なお、ジャーゲンスは『スパイダーマン』編集部に招かれて以降も、DCの『スーパーマン』関連誌での連載を続けてたため、まあ短期間ではあるものの(意味深)、「『スパイダーマン』と『スーパーマン』を同時に連載してた男」となった。


 で、鳴り物入りでマーベルにやってきたダン・ジャーゲンスは「ついに俺もピーター・パーカーのコミックを描けるのか!」と、ご機嫌だったのだが……実はこの当時の『スパイダーマン』関連誌は、「クローン・サーガ」と呼ばれる大長編ストーリーラインを展開中であった(要は「スーパーマンが死ぬ話」が大ヒットしたので、スパイダーマンでも似た感じの、死ぬの生きるのの大河ドラマをやってた)。

 そして、つい最近のクロスオーバー「マキシマム・クロネージ」の結果、スパイダーマンことピーター・パーカーは引退し、ピーターのクローンであるベン・ライリーが、新スパイダーマンに就任する、という展開になっていたのだった。

 んで、その辺の最新事情を知らされてなかったジャーゲンスは、編集部との打ち合わせで、おなじみのピーターではなく、どこの誰とも知らない新スパイダーマンを担当することを告げられ、大層落胆したという(騙し討ちだ)。

 しかし諦めの悪いジャーゲンスは、自身が担当する新雑誌『センセーショナル・スパイダーマン』の#0──ベン・ライリーが新スパイダーマンとしてデビューするまさにその号──の脚本とアートを仕上げた直後、当時の『スパイダーマン』関連誌を統括する編集者ボブ・バディアンスキーに対し、

「スパイダーマンはピーター・パーカーでなければならない」

「ベン・ライリー/スパイダーマンの路線は、新規読者を戸惑わせ、旧来の読者への裏切りだ」

「即刻スパイダーマンをピーター・パーカーに戻すべきだ」

 ……という、クローン・サーガ展開を全否定する「忌憚のない意見」をぶつけた。

 それまでのバディアンスキーは、「自分が編集長の時期に、『スパイダーマン』の物語を根底から覆したくない」という消極的な気持ちと、「クローン・サーガは大人気なんだから、もっと続けろ、引き延ばせ」という営業サイドからの要請の板挟みになって、とりあえず決定的な変革をもたらさないままズルズル話を引き伸ばしていた末に、ようやく意を決して「ピーターを引退させて、ベン・ライリーを新スパイダーマンにする!」ことにしてたのだが……よりによって、新路線の牽引者として連れてきた有名作家に「新路線はすぐ止めろ」という意見をぶつけられた訳た。

 さらにジャーゲンスは、『センセーショナル・スパイダーマン』#0が発売された直後(1995年11月)に、「こういうストーリーラインで、クローン・サーガを終わらせたい」というプロットのメモを編集部に提出し、ものすごく意欲的に「クローン・サーガ」を終わらせようとした(「終わらせろ」とゴネるだけでなく、ちゃんと「こうやって終わらせよう」と案を提示するのが偉い)。

 で、バディアンスキーも変に意固地になって新路線を続けようとせず、「そこまでジャーゲンスが言うのなら、クローン・サーガを終わらせて、ピーター・パーカーを元のスパイダーマンに戻し、彼の望むピーター/スパイダーマンの話を書かせよう」と、思い直したらしい(いや、偉いと思う)。

 ……が、このジャーゲンスの「クローン・サーガ終了案」に対し、当時のマーベルの総編集長にして、『X-MEN』編集部を統括するボブ・ハラスが立ち塞がった。

 ていうかハラスは、クローン・サーガを終わらすことには同意したのだが、「この話を今から始めたら、クライマックスが1996年夏の大型クロスオーバー企画『オンスロート』のクライマックスと丸被りなので、あと6カ月してから始めろ」と要望を出した(ザ☆商業主義)。

 で、この返答を聞いたジャーゲンスは、『センセーショナル・スパイダーマン』を辞めることにした(一説ではジャーゲンスは、『センセーショナル』#0を描いてる途中で既に辞めたがってたらしいが)。

 結局、ジャーゲンスは『センセーショナル・スパイダーマン』の#6まで同シリーズのライターとアーティストを務めたが、これはまあ、契約書で最低それくらいの期間は仕事をすることになっていたのだろう。

 ちなみにジャーゲンスの『センセーショナル・スパイダーマン』の#0と#6は、上に貼った日本オリジナル編集の邦訳単行本『スパイダーマン:クローン・サーガ』に収録されている(ていうか、『センセーショナル』創刊直前のジャーゲンスへのインタビューも収録してて、上の事情を踏まえて読むと感慨深い)。


 でー、1996年初夏をもって『スパイダーマン』誌を降板したジャーゲンスは、その後1年ほどマーベルでの仕事をしていなかったが、やがて1997年初春にイメージ・コミックス社との会社間クロスオーバー『スパイダーマン/バドロック』#1-2(3, 3/1997)のライターを担当し、ついに念願のピーター・パーカー/スパイダーマンを手掛けることができた(※「クローン・サーガ」は1996年秋に終結してたので、この時点でスパイダーマンの中の人はピーターが復帰している)。

 でで、この単発の『スパイダーマン/バドロック』の仕事の後も、ジャーゲンスはマーベル作品とは疎遠になっていたのだが、やがて1998年にマーベルが展開していく「ヒーローズ・リターン」路線の一環として、『ソー』の新オンゴーイング・シリーズの創刊が決定し、「“マーベルのスーパーマン”であるソーの新シリーズには、かつて『スーパーマン』を手掛けていた作家を」という、安直なアイデアが通り、ジャーゲンスは同誌のライターに起用されたのだった。

 めでたしめでたし。

 ちなみにダン・ジャーゲンス&ジョン・ロミータJr.による、『ソー(vol. 2)』の初期2年分の話は、現在では単行本『ソー・バイ・ジャーゲンス&ロミータJr.』全4巻にまとめられている。上はその1巻目で、『ソー』#1-8を収録。


 でー、創刊号から続いてきた「ダークゴッズ」関連の話は、『ソー・バイ・ジャーゲンス&ロミータJr.』第2巻に収録された、『ソー』#9-13で決着がつく。

 ちなみに『マイティ・ソー:イン・サーチ・オブ・ゴッズ』は、『ソー』#1-7までしか収録されてないので、その続きを読もうとして『ソー・バイ・ジャーゲンス&ロミータJr.』第2巻から手を出すと、#8を飛ばすことになるので注意。

 潔く『イン・サーチ・オブ・ゴッズ』を買ったことを忘れて『ソー・バイ・ジャーゲンス&ロミータJr.』の第1巻から買うか、#8だけ単話で買うかしよう。


 続いて『ソー・バイ・ジャーゲンス&ロミータJr.』第3巻。前巻からの続きに加え、『アイアンマン』、『ソー』、『スパイダーマン』と、特別号『ジャガーノート』の計4誌で展開されたクロスオーバー、「エイス・ディ」(サイトラック他の8柱の古代の神性による、代表闘士の強さ比べ「ウェイジャー・オブ・オクテッセンス」に端を発し、神性たちの人類の支配の野望をヒーローらが食い止める話)を全話収録。

 収録話は、『ソー(vol. 2)』#14-17と、『アイアンマン(vol. 2)』#21-22、『ピーター・パーカー:スパイダーマン』#11、『ジャガーノート(vol. 2)』#1。


 最終第4巻。『ソー』#18-25と、『ソー』アニュアル2000を収録。オンゴーイング・シリーズ2年目の総決算として、超宇宙的パワーを(また)獲得した狂えるタイタン人サノス(&配下のマンゴグ)との総力戦がメイン。


 で、『ソー』#25をもって、ジョン・ロミータJr.が同誌を降板したため(ジャーゲンスは続投)、『ソー・バイ・ジャーゲンス&ロミータJr.』の単行本は終了。こっからは特にシリーズ名を冠されない単行本になる。

 こちらの『ソー:アクロス・オール・ワールズ』は、『ソー』#26-35までを収録。ロミータJr.の後任として、エリック・ラーセン(#26-28)、アンディ・キューバート(#29-32, 34-35)、スチュアート・イモネン(#33)と、実力派アーティストが顔を揃える。アブソービングマン! レッキング・クルー! マレキス! トゥモローマン! グラディエイター! ……と、『ソー』の古典的なヴィランやライバルが次々登場し、丁々発止の戦いを繰り広げる。

 なお、#30は当時の『アベンジャーズ』関連誌のイベント「マキシマム・セキュリティ」とタイイン。#32はvs.サノスで初登場したコズミック・ヒロインのタレーネ(デジグネート)がアスガルド人女性に化身し、「ソーガール」として再登場する回。


 続く『ソー:デス・オブ・オーディン』は、『ソー(vol. 2)』#36-43と、『ソー アニュアル2001』#1を収録。"コズミックのおっさん”ことジム・スターリンがゲストで2話描いたり、突然バリー・ウィンザー=スミスがカバーアートを書いたりした末に、#38から、スチュアート・イモネンがレギュラー・アーティストに就任。

 で、『ソー』#40においてタイトル通りにオーディンが死亡(アスガルド神族の仇敵である炎の巨人スルトとの決戦において、ソーは、ソーガールのコズミック・パワーを借りてパワーアップを試みるが、それだけでは不十分だと見て取ったオーディンは、自身がソーガールのパワーをまとってスルトに特攻、相打ちとなる)。続く#41-43にかけて展開された「テイキング・チャージ」編で、ソーは父親の死を受け入れる。


 続刊は『ソー:ロード・オブ・アスガルド』。『ソー』#44-50を収録。

 #44は、「セリフなしで1話書く」ことをコンセプトとした「ナフ・セイド」イベントの一環として出された号で、アスガルド神族によるオーディンの葬儀と、ソーの王位継承が(サイレントで)描かれる。

 続く#45からは、タイトルロゴの「マイティ・ソー」の下に、「ロード・オブ・アスガルド」という一文が追加され、アスガルドの王になったソーの新たな冒険が描かれていく。で、この巻ラストの『ソー』#50で、諸々の危機を乗り越えたものの、アスガルドの臣民からは「キング・ソーは人間ばかり気にかけていて、アスガルドの民をないがしろにしている」と突き上げを食らったソーは、アスガルドと地上の人々の面倒を等しくケアするための解決策として、「ニューヨーク市の上空にアスガルドの都を移す」という決断をする。

 で、次は『ソー:ゴッズ・オン・アース』。『ソー』#51~58と、『アイアンマン(vol. 3)』#64、それに『アベンジャーズ(vol. 3)』#63を収録。アスガルドの都を巡り、各国政府やソーのヴィランらが対応を模索し、あとニューヨークっ子のスパイダーマンが無断で都に立ち入ったりと、突然の神々の降臨に世界は混乱していく。

 で、本巻ラストの『ソー』#58では、『アイアンマン』&『アベンジャーズ』誌とクロスオーバーした「スタンドオフ」編が展開。──東欧の架空の国家スロコヴィアでは、アスガルドの神々を信奉する市民が政府に弾圧されると言う事件が勃発。これを受け、ソーはアスガルドの民と共に同国の民を救おうとするが、内政干渉を快く思わないアイアンマン&アベンジャーズと敵対することになるわ、同じ東欧のラトヴェリアの独裁者ドクター・ドゥームが密かに反政府活動グループを支援するわ、思いつめたトニー・スタークが「ソーバスター・アーマー」を開発するわで、非常に面倒くさい騒動に発展していく。

(確か昔、マーベルレジェンズでソーバスター・アイアンマンのフィギュアが発売された時に、オマケで「スタンドオフ」編のコミックが同梱されてたけど、前提となる話をはしょってソーとアイアンマンが対決する回だけ収録してたので、サッパリ話が分からなかった)


 引き続いては『ソー:スパイラル』。『ソー』#59-67を収録。巻頭の#59は、いきなり本筋とは関係ない未来で、「自分はソーだ」と名乗るホームレスのお爺ちゃんに出会ってしまった少年が面倒に巻き込まれる番外編(ライターはゲストのクリストファー・プリースト<まあ、プリーストらしい人を食った話ではある)。

 続く#60-67にかけて展開されるのは長編「スパイラル」編。──矮小なる人類を導くために、精力的に活動をするソー。結果、増加するソーの信奉者(Thorist)と、信仰を大きく揺るがされる既存の宗教の信者。そして欺瞞の神ロキの介入により、世界は戦争に向かっていく……的な話。


 続いては、ジャーゲンスによる『ソー』の最終エピソードとなる、『ソー:ゴッズ&メン』。『ソー』#68-79を収録。

「近未来、地球はロード・ソーによって支配されていた」という感じのディストピアを描いた「レイニング」編(#68-74)と、新キャラクターでソーの息子のマグニが父親に反旗を翻したり、過去の『ソー』誌に登場したキャラクターの運命が色々転変した結果、ソーによる支配が崩壊する「ゴッズ&メン」編(#75-79)の2部構成。


 で、#79をもってジャーゲンスは、6年半に渡り続けてきた『ソー(vol. 2)』誌のライターを辞す。続く#80~85は、マイケル・エイボン・オエミング&ダニエル・バーマンをゲストライターに迎え入れ、当時の『アベンジャーズ』関連誌の合同イベント「アベンジャーズ・ディスアセンブルド」とタイインした、「ラグナロク」編を展開し、同エピソードの完結をもって、7年に渡り続いた『ソー(vol. 2)』誌は終了する。

 でー、まあ、紆余曲折あって、ソーの物語はJ・マイケル・ストラジンスキーによる『ソー(vol. 3)』に受け継がれることとなる。

 てなわけで、今回はここまで。

 次はそもそも『ソー(vol. 2)』が創刊されるに至った理由、すなわち『ソー(vol. 1)』が打ち切られるに至るまでを、ざっと紹介したく思う。




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