リフティングベルトの着用理由、着用方法及び注意点
なぜリフティングベルトを着用するのか?
リフティングベルトを着用する理由を知る前に、まずバルサルバ呼吸法について知る必要があります。バルサルバ呼吸法は、呼吸をすることで胸郭や腹部の圧力(内圧)を高め、腹部や胴体の筋肉を収縮させ(外圧)、背骨を中心に外部からの力に耐えられる体幹の構造を作る呼吸法です。一般的に、力を発揮する姿勢を作ると言われ、特に高重量運動、主にスクワットやデッドリフトの動作時に使用されます。
簡単に説明すると、体をペットボトルに例えることができます。高重量のスクワットやデッドリフトをする時、外部の力によって体はペットボトルが割れるように重量の力を受けます。この場合、呼吸を止めずに外部から力が加わると、ペットボトルの蓋が開いた状態のように簡単に体が崩れます。しかし、バルサルバ呼吸法で呼吸を腹部と胸腔に満たし、胴体の筋肉を通して内部圧力を高めると、蓋を閉じたペットボトルのように外部の力に強く耐えることができます。
では、なぜリフティングベルトを着用するのでしょうか?
空気を注入したペットボトルに外部からの圧力が強くなって限界点に達する場合、より強い圧力に耐えるためには、ペットボトルの素材がプラスチックよりも金属など、より強力な素材でなければなりません。そうしないと、外圧でペットボトルが破裂してしまいます。ペットボトルの外側の素材の役割をするのが腹筋をはじめとする胴体の筋肉であり、リフティングベルトは私たちの胴体の筋肉を補助し、より大きな外力(高重量)に耐えられる構造を作る役割を果たします。
1.適切なサイズのリフティングベルトを選ぶ
リフティングベルトを選ぶ際には、自分に合った適切なサイズのベルトを選ぶことが重要です。ベルトが小さすぎると快適な装着感が得られないだけでなく、効果的なサポートを提供できない可能性があります。逆に、大きすぎるベルトはサポート力が不足し、動きを制限する可能性があります。自分に合ったサイズのリフティングベルトを選択することで、効果的なトレーニングを行うことができます。
INFINIT CTLリフティングベルトの商品ページで、ベルトサイズと体型に合ったサイズ選択情報をご覧ください。https://www.infinitctl.com/items/87960578
2.リフティングベルトの着用方法
リフティングベルトを着用する際は、腰から少し下に位置させて、腹部の下部をサポートするようにしてください。一般的な筋力運動の場合、腰の下のへそと骨盤の間の部分、またはへその部分を中心に着用します。ベルトを上げすぎたり、下げすぎたりすると、効果的な腹圧サポートが得られず、怪我のリスクを高める可能性があります。
‐ 大きく息を吸い込む
‐ 息を吸い込んだ状態でベルトを締める
‐ お腹全体を膨らませながら押し出すことで、胴体内部の圧力をしっかりとつかむ
3.リフティングベルトの強度調整
リフティングベルトは、ベルトの強度を調節することで圧力を調整できるように作られています。ベルトを装着した後、少しだけ引っ張ってください。ベルトを着用したとき、親指がぴったりと収まる程度が適度です。ただし、締めすぎると呼吸を妨げたり、快適な動きを制限したりする可能性があるため、適切な圧力を維持するように調整する必要があります。
4.リフティングベルト着用後の運動は呼吸に注意しましょう
リフティングベルトを着用する際は、鼻で深く呼吸することが重要です。ベルトを締めすぎると呼吸が困難になる可能性があり、適切な呼吸ができないと安全な運動ができません。深呼吸をし、腹式呼吸法を使用して体を安定させ、動きを助けます。また、呼吸をお腹に入れすぎると、運動中にブラックアウトが発生する可能性があるため危険です。呼吸をいっぱいに入れた状態を10とした場合、7~8程度の呼吸をお腹に入れると良いでしょう。
5.ベルトの使用範囲の制限
リフティングベルトを腰の保護具として理解していない方もいます。日常的な運動や低重量の運動中はベルトを使用しないことをお勧めします。コアの筋肉を強化し、筋肉の安定性を向上させるために、高重量以外の筋力トレーニングを行う際には、ベルトへの依存を減らすことが大切です。10回以上の反復回数の低重量運動の場合、リフティングベルトは必要なく、コアの筋肉の力で呼吸をつかんで運動を行い、コアの強度を高めることをお勧めします。リフティングベルトの真価は、5回以下の高重量(1~3回)で、コアの力が足りないと感じる場合に発揮されます。
以上、リフティングベルトの着用理由、着用方法、注意点について説明しました。
リフティングベルトは、安全で効果的なトレーニングを行うための重要な機器です。正しいサイズのベルトを選び、正しい装着方法を守ることが大切です。リフティングベルトを正しく使用して、怪我の予防と効果的な運動を楽しみましょう。安全を第一に考え、定期的に運動することが重要です。
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