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読書記録④ 新日本古典文学大系
気になっている古典を漁りに図書館へ来ました。
まずは琵琶湖周辺の伝説、「俵藤太(たわらのとうだ)物語」から。
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新日本古典文学大系の『室町物語集 下』に入っていました。
話はざっくり、藤原秀郷(俵藤太)のむかで退治と、龍の化身である美女にむかで退治のお礼に褒美を貰う前半と、平将門討伐の後半に分かれます。
平将門討伐や三井寺縁起なんか様々なお話が混さってできあがったお話のようです。話がわかったので今度は絵巻の図版探してみます。
お次は『閑居友(かんきょのとも)』
![](https://assets.st-note.com/img/1694918136209-lhkWL780H3.jpg?width=1200)
『閑居友』のなかの「建礼門院女院の御庵に忍びの御幸の事」という短いお話でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1695301722281-cJ0kRCKvtg.jpg?width=1200)
赤間神宮のシンポジウム資料では「これはかの院の御あたりの事を記せる文に侍き」という本文中のの文章は建礼門院を指すと解釈されることがあるがこれは後白河院のことではないかと書かれていました。
この本の訳については「建礼門院のことについて書いた文がかつて存在し、それを元に閑居友を初めとする話が書かれた」と解釈されていました。
他にも、建礼門院は入水していないという描写も確認。「我も入なんと侍りしかば」のところで建礼門院の母である二位尼の台詞が入り、結局建礼門院の入水の様子ははっきりとは書かれていませんでした。
そして息子である安徳天皇のことを語る建礼門院の描写によって、安徳天皇の弔いこそが建礼門院の善知識の根幹にあるのだというのがよくわかりました。
閑居友、好きですね。
六道語りも好きなんですが、素朴で脚色のないところがいい。
今回は気になっていた古典を調べました。
そろそろずっと読んでいる本を読み切って感想を書きたいですが、展覧会の予習のためにいくつか読まないといけない本があり、なかなかすすみません……
きょうは出先で書いているのですが、瀬戸内海がよく見える場所で書いているので波音が聴こえて心地よいです。
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