人を助けるのは自己満足のため

情けは人の為ならず。という言葉があります。

人に情けをかけることでそれがまわりまわって自分に返ってくるというものだ。(誰でも知ってる。)
今まで自分はこの言葉を信じて色々人の助けになるように尽力してきた。
だけど、自分が困っている時にはだれも助けてくれないし、声もかけてくれないし、自分が助けた人も余計なお世話だと感じていることに気が付いた。

人のために何かをする。これは果たして人のためなのだろうか?

人のために何かをした時、感謝されると気分がいいし、自己承認欲求が満たされる感覚がある。
一方無碍にされたときには、してあげたのに、もう二度と助けない。と自分のプライドを傷つけれらた感覚になる。

自分が人のために何かをすることは、あくまでも自分のためなのだと。
世界が優しく温かいものであってほしいと願っているのは、みんなが自分に優しくしてくれる世界であってほしいからだと。

会社でとある激務でブラックな部署では、異動や退職、この間は自殺者まで出た。
(それ以外の部署は激務でも人間関係が良好でホワイトな環境)
そんな部署に異動になった後輩がいて、この間話すキッカケがあったのだが以前に比べて塞ぎ込んでいるような様子だった。
その時軽く愚痴を聞いて満足して深く話を聞かなかったのだが、
1ヵ月後彼は退職することになった。

もう少し、真剣に話を聞いていれば彼はもう少し持ち直してたかもしれない。
部長に彼の部署異動を打診していれば別の部署で楽しく仕事ができていたのかもしれない。

だが、これも彼の為ではなく、自分の為なのだろうと。
過去に自殺してしまった子を助けれなかったから、助けたい。
助けて恩人として感謝されたい。
だから、後悔しているのだと。

自分は優れた能力もなく、唯一の取り柄はやさしいこと。
何かを人に認めてもらいたいという気持ちが人を助けたいという気持ちにつながっているのだと。

この気持ちのせいで余計なお節介をかけ、アドバイスを聞かない友人に対して失望し、距離を置いている。

なんてダメな奴なんだと自己嫌悪で気分が悪くなる。

こうして文字に起こすと自分の抱えている問題に気付くことができる。

それは、
自分に自信がなく、人に認めてもらいたいという強烈な思いがあること。
これに尽きるのかなと思う。

わかっていても中々変えることができないマインド。
だが、少しづつ意識を変えていけるといいかなと思う。


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