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秋の味覚
うちのクラスの徳井君がなかなかいい作文を書きましてねえ。
今度の市の作文コンクールに推薦しようかと思っているんですが、篠田先生、これ読んでもらえませんか?
秋の味覚
4年3組 徳井勘治
ぼくは鮭が好きです。ご飯の時には食卓に鮭が乗っていてほしいです。
夕方になるとどうしてもいっぱい欲しくなって体がふるえてきます。
お母さんはあなた子どもなんだからだから少しにしときなさいよ、といいます。
学校でもいろいろあるんだから家に帰ったときくらいは好きにさせて欲しいよ!
どちらかというと好きなのは辛めのやつです。
甘口はちょっとたよりないかな。
隣の席のユミちゃんは鮭は甘口でないといやといいます。わかってないなあ。
やっぱり鮭は生鮭がいいなあ。香りが全然違います。
といいながら缶もたまらないですね。あのコッテリと舌に乗る感じはたまりません。
僕は小中もずっと続けて楽しみたいと思います。
中学校はお昼ごはんはお弁当だからおかあさんに頼んで一週間に一回は鮭をお弁当につけてもらおうっと。
お昼から鮭なんてどきどきします。
親戚が北海道なんでけっこういいやつ時々入ります。先生にも「ちょっとどうですか」なんて楽しいじゃないですか。
楽しすぎて声が上ずってしまいます。
そうそうさっき北海道に親戚がいるといいましたが札幌なんです。
札幌に行った時は朝早く起きて朝日をみながら出発して円山動物園ではきりんさんとか鳥さんを見て楽しかったです。
それにしてもぼくの鮭好きはギネス級だよね!
そうだろ!みんな完敗だ~!
ねえ、いいでしょう!
そうそう。一つ問題があったんですよ。彼は文章は巧いんですが漢字のチョイスがめちゃくちゃでしてねえ。
実は今のは私が訂正入れたものなんですよ。
彼も頑張ったんだろうなあ。コンピュータで一生懸命漢字を拾いながら書いてるのが目に浮かびますよ。
まあ、元の原稿もちょっと読んでみてください。
秋の味覚
4年3組 徳井勘治
ぼくは酒が好きです。ご飯の時には食卓に酒が乗っていてほしいです。
夕方になるとどうしても一杯欲しくなって体がふるえてきます。
お母さんはあなたまだ子どもなんだから少しにしときなさいよ、といいます。
学校でもいろいろあるんだから家に帰ったときくらいは好きにさせて欲しいよ!
どちらかというと好きなのは辛めのやつです。
甘口はちょっとたよりないかな。
隣の席のゆみちゃんは酒は甘口でないといやといいます。わかってないなあ。
やっぱり酒は生酒がいいなあ。香りが全然違います。
といいながら燗もたまらないですね。あのコッテリと舌に乗る感じはたまりません。
僕は焼酎もずっと続けて楽しみたいと思います。
中学校のお昼ごはんはお弁当だからおかあさんに頼んで一週間に一回は酒をお弁当につけてもらおうっと。
お昼から酒なんてどきどきします。
親戚が北海道なんでけっこういいやつ時々入ります。先生にも「ちょっとどうですか」。なんて楽しいじゃないですか。
楽しすぎて声が上ずってしまいます。
そうそうさっき北海道に親戚がいるといいましたがサッポロなんです。朝早く起きてアサヒをみながら出発して円山動物園ではキリンさんとかトリサンを見て楽しかったです。
それにしてもぼくの酒好きはギネス級だよね!
そうだろ!みんな乾杯だ~!
ねえ、これどうしたもんですかねえ。
それともこのまま出してみましょうか。とにかくこの文章に私は酔いました。
篠田先生。聞こえてますか?ねえ、篠田先生。